奈良県には、吉野をはじめとする桜の名所がたくさんありますが、今回はその中から、奈良在住の筆者が選んだお花見スポットを8か所ご紹介します。多くの人が訪れる有名なスポットから、地元の人が主に訪れ、比較的空いている穴場的な場所までありますので、参考にしてお出かけください。
この記事の目次表示
【1】氷室神社
奈良市の氷室神社(ひむろじんじゃ)では、淡い桃色のしだれ桜が鑑賞できることで有名です。こちらは、奈良で一番早く咲く桜と言われており、毎年3月下旬頃に見頃を迎えます。しなやかな枝に咲く花の美しさは、一般的なソメイヨシノとはまた違った良さがあります。
こちらの桜は、すぐそばの奈良公園の桜がまだ見頃になっていない時期に咲くため、とても人気があり、多くの人でにぎわいます。ゆっくりと鑑賞するには、休日の昼間などを避けると良さそうです。
なお、近年は、古いしだれ桜の木の勢いが衰えており、花が少なめになっています。境内にはほかにも桜が咲くので、そちらも観賞してみてください。
またはJR・近鉄奈良駅より奈良交通バス乗車「氷室神社・国立博物館前」下車すぐ
・例年の見頃:3月下旬から4月上旬
- 氷室神社
- 奈良 / 穴場観光スポット / 神社 / 桜の名所 / かき氷
- 住所:奈良市春日野町1-4地図で見る
- 電話:0742-23-7297
- Web:http://www.himurojinja.jp/
【2】郡山城跡
大和郡山市の郡山城跡一帯には、約800本のソメイヨシノが植えられており、毎年美しい花を咲かせます。郡山城の桜の歴史は古く、天正13年(1585年)に、豊臣秀長が郡山に入部したとき、桜井市多武峰の談山神社をこちらに遷座し、そのとき桜の樹もお城に移したのが始まりとされています。
郡山城跡の桜は、お堀にもたくさん咲きます。2017年に整備された天守台からは、城跡に咲く桜を見渡せるほか、天気の良い日には、薬師寺や奈良市の若草山まで望めます。
桜の時期には、「大和郡山お城まつり」も開催され、多くの人でにぎわいます。金魚の品評会、即売といった、金魚の養殖がさかんな大和郡山ならではの催しのほか、時代行列や屋台の出店もありますよ。
・例年の見頃:3月下旬から4月上旬
【3】三室山
斑鳩町にある三室山(みむろやま)や竜田川(たつたがわ)は、古くは和歌に詠まれた風光明媚な場所で、桜の名所としても親しまれています。標高82メートルの三室山は、桜の時季には山の半分ほどが薄い桃色に染まり、美しい景観を作り出します。
山の中には、遊歩道が整備されており、近くで桜を鑑賞できます。ここから見る竜田川の桜もまた美しいものです。駐車場は、利用できる台数が少ないので、桜の時期にはなるべく公共交通機関でおこしください。
または奈良交通バス「三室山下」下車徒歩10分
・例年の見頃:3月下旬から4月上旬
- 三室山
- 奈良 / 自然・景勝地 / 春のおすすめ観光スポット / 桜の名所
- 住所:奈良県生駒郡斑鳩町神南4丁目地図で見る
- 電話:0743-51-0205
- Web:http://www.pref.nara.jp/31085.htm
【4】高田千本桜
大和高田市内を流れる高田川沿いには、南北2.5キロメートルにわたって桜が植樹されており、春にはいっせいに美しい花を咲かせます。お花見で訪れる人も多く、「高田千本桜」と呼ばれて親しまれています。
高田川沿いにある大中公園では、この時期多くの屋台が出店され、訪れた人が川や芝生広場で飲食しながら、桜の花を楽しむ姿が見られます。大中公園の南側などは、桜のトンネルのようになっており、車も通らないので、写真を撮ったり桜をじっくり鑑賞するには最適です。
桜の時期には周辺道路が混雑します。なるべく公共交通機関で訪れてください。やむなく車で来られる方は、市内にある民間の有料駐車場の利用をお勧めします。
近鉄大阪線「大和高田」駅、JR和歌山線「高田」駅より徒歩13分
・例年の見頃:3月下旬から4月上旬
- 高田千本桜
- 奈良 / 自然・景勝地 / 絶景 / 桜の名所
- 住所:奈良県大和高田市大中183地図で見る
- 電話:0745-22-1101
- Web:http://www.city.yamatotakada.nara.jp/kanko/