【奈良】大自然を体感！曽爾高原散策と絶景温泉「お亀の湯」

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• 奈良県曽爾(そに)村とは
• 一面ススキに覆われた素晴らしい景観「曽爾高原」に行こう
•    地元の方の努力により景観を保っている「曽爾高原」
•    曽爾高原を散策してみよう
• 露天風呂からの眺めが素晴らしい「曽爾高原温泉 お亀の湯」に浸かろう
• 曽爾高原ファームガーデンで、ランチや買い物を楽しもう
•    米粉を使ったパンが買える「お米の館」
•    自然派ランチがいただける「すすきの館」
• おわりに

奈良県曽爾(そに)村とは

曽爾村は、奈良県の北東部にある、人口1,500人ほどの村です。都市部よりも標高の高い「大和高原」と呼ばれる地域に属しており、冷涼な気候が特徴です。

村の東端には、一面ススキに覆われた草原の「曽爾高原」があり、美しく開放的な景観で人気があります。また、北側には切り立った断崖や岩場があり、曽爾高原や村内からこれらの山々を眺めることができます。

一面ススキに覆われた素晴らしい景観「曽爾高原」に行こう

地元の方の努力により景観を保っている「曽爾高原」

• 写真：ゆきたか

曽爾高原は、俱留尊山(くろそやま)と亀山の西側斜面から、麓に広がっている高原です。面積は約38ヘクタールもあり、ほぼ全面にススキが生い茂っています。秋にはススキの穂が太陽の光に照らされ、金色に輝きます。

曽爾高原のススキは、古くから、この地域の家屋の屋根の材料に使われていました。しかし瓦やトタンが普及したため、ススキは次第に必要なくなり、昭和40年代には杉などの植林も始められたそうです。

しかし、せっかくの美しい景観がなくなるのは残念だということで、村はこのススキの高原を、奈良県に保護してもらうことになりました。その後地元の方々がススキ以外の植物は生えないように手入れをされ、春に山焼きをするなどし、美しい景観を保っているのです。

曽爾高原を散策してみよう

• 写真：ゆきたか

曽爾高原を歩いて散策してみましょう。駐車場から少し急な坂道を登ると、ススキに覆われた、広々とした高原に出ます。山からの伏流水などが溜まった小さな池「お亀池」を横に見ながら、遊歩道は続いています。

• 写真：ゆきたか

少し急な階段を登っていくと、高原が一望できるようになります。ススキの穂が風に揺れる心地よい高原で、曽爾の険しい山々を眺め、大自然を感じてみてください。きっと気分がリフレッシュすることでしょう。

曽爾高原は、ススキの穂が出る秋がおすすめのシーズンですが、初夏からの青々とした草原の風景も美しいそうです。

露天風呂からの眺めが素晴らしい「曽爾高原温泉 お亀の湯」に浸かろう

• 写真：ゆきたか

曽爾高原温泉 お亀の湯は、観光施設「曽爾高原ファームガーデン」に隣接した、日帰り温泉施設です。曽爾高原にある「亀山」と「お亀池」が名前の由来になっており、兜岳(かぶとだけ)と鎧岳(よろいだけ)といった険しい山々を一望する、素晴らしい風景の露天風呂が人気です。

• 写真：ゆきたか露天風呂からは曽爾の山々が眺められる。※館外より撮影

泉質は、美人の湯と言われる「ナトリウム・炭酸水素塩泉」です。無色透明ですが、肌がすべすべとする気持ちの良いものです。木を浴槽などに使用した「木の浴室」、大きな岩を使った「石の浴室」があり、景色や内装が異なるお風呂で、温泉にゆったりと浸かることができます。

曽爾高原ファームガーデンで、ランチや買い物を楽しもう

• 写真：ゆきたか

「曽爾高原ファームガーデン」では、曽爾村の特産品や地ビールを買い求めたり、地元野菜を使ったランチをいただいたりすることができます。

米粉を使ったパンが買える「お米の館」

• 写真：ゆきたか

お米の館には、焼きたてのパンを販売するお店や、パン造りが体験できる教室があります。こちらのパンは、曽爾村産の米粉を使って焼き上げられているのが特徴です。

• 写真：ゆきたか曽爾村産米粉を使って作られたパンやスコーン。

小麦粉のパンよりも少しずっしりとしており、食感はもちもちしていて自然な甘さも感じられます。ブルーベリーやバナナとナッツのスコーン(各220円)は、おやつやお土産に良さそうです。こちらのパンは、週末などには早目に売り切れることもあるそうですよ。

自然派ランチがいただける「すすきの館」

• 写真：ゆきたか

すすきの館には、レストランと、特産品の売店があります。レストランでは地元野菜をたっぷり使った、ヘルシーなランチがいただけます。

• 写真：ゆきたか

お昼のランチ(1,550円)は、前菜、メイン料理に、パン又はライスとスープ、ドリンクが付いています。料理に使われる野菜は、曽爾村や奈良県産のものだそうです。色鮮やかな前菜が食欲をそそります。

• 写真：ゆきたか

メイン料理にも、野菜がふんだんに使われています。内容は日によって変わるのですが、筆者が訪れた日は、煮物や高野豆腐も盛り付けられており、和食と洋食が一度に味わえるような料理でした。味付けも少し薄味で、素材の味を生かしているのも特徴です。

こちらでは、併設の「麦の館」で作られている地ビール「曽爾高原ビール」もいただけます。ピザやアラカルトメニューも用意されていますので、お車を運転されない方は、味わってみてはいかがでしょうか？

おわりに

曽爾高原エリアは、素晴らしい景色を眺めたり、温泉に入ったり、食事や買い物を楽しんだりでき、リフレッシュには最適なスポットです。特に、曽爾高原で眺めるススキの草原や、険しく切り立った山々の風景は、大都市の近くではなかなか見られないものです。

少々アクセスは悪いかもしれませんが、わざわざ行ってみる価値はあるでしょう。秋のススキの時期には、曽爾高原へ直通するバスが、名張駅から出ています。三重交通バスのホームページでご確認ください。