サンフランシスコ
サンフランシスコ観光
多国籍なカルチャーが入り混じるリベラルな都市

【ポイントレイズ】サンフランシスコから日帰りで「地の果て」を体感

取材・写真・文:

アメリカ在住

2017年9月4日更新

2,941view

お気に入り

写真:くー

サンフランシスコから日帰りで大自然を体感したいという人におすすめなのが、ポイントレイズ国定海岸(Point Reyes National Seashore)。ゴールデンゲートブリッジから約1時間のドライブで広大な自然保護区に到着し、野生の動物たちを観測したり静かなビーチを独り占めすることができます。もちろんフォトジェニックな撮影スポットも満載。そんなポイントレイズの魅力を紹介します。

この記事の目次表示

ドライブにも最適なロケーション

  • 写真:くーサンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡って北へ

ポイントレイズへは、サンフランシスコから車で訪れるのがベスト。ゴールデンゲートブリッジを渡り、太平洋に沿ってハイウェイ1号線を北上すると、約30マイル(約48キロ)後に保護区の入り口を示す小さな看板が現れます。(入場は無料です)

  • 写真:くーオレマ(Olema)の町に着いたら左折の看板を見落とさないよう注意

海岸線に沿って急なカーブをいくつも超えるハイウェイ1号線は、景観も抜群。ドライブ愛好家にはたまらないルートです。ただし断崖絶壁の連続なので、土砂崩れで道が閉鎖されることも。出発前にルートの確認が必要です。(2017年8月現在は一部が工事のため通行止めになっています)

サンフランシスコから国道101号線で内陸を北上し、サンラフェル市から西に進んでポイントレイズを目指す別ルートもあります。こちらのルートの名称はサンフランシス・ドレイク・ブルバード(San Francis Drake Boulevard)。ハイウェイ1号線とは対照的な緑の中のドライブが楽しめます。

まずは行きたい場所を決めよう

  • 写真:くーポイントレイズで一番有名な撮影スポット。船名も「Point Reyes」

ポイントレイズは入り口を通過してから、そのスケールに驚く広大な自然保護区です。クジラが観測できるスポットとして有名なポイントレイズ灯台までは、片道約20マイル(約32キロ)。効率よく移動できるよう、出発前に行きたい場所を決めて地図を頭に入れておきましょう。

  • 写真:くーポイントレイズ灯台へ続く階段は金曜から月曜のみオープン。強風の場合は閉鎖されます

ドライブと写真撮影を楽しみたいなら、太平洋に突き出たポイントレイズ灯台のほか、その道中にある木のトンネル、難破船などが定番。ビーチがお目当てなら景色や設備、穏やかさなどで行き先が変わってきます。

  • 写真:くーインスタグラマーに人気のTree Tunnelは灯台に向かう道中に右手に現れます

この地域に生息する珍しいエルクをはじめとした野生動物を間近に見たいのなら、ハイキングの用意をしていきましょう。

近年はビーチに流れ落ちるアラメア滝(Alamere Falls)が見られるハイキングコースが人気ですが、これは往復で20キロ以上という上級者コース。道を間違えて遭難するケースも増えているのでこちらをよく読んでから挑んでください。

ポイントレイズ難破船
サンフランシスコ / その他スポット
住所:Point Reyes Shipwrecks,Point Reyes Shipwrecks地図で見る
Web:https://www.nps.gov/pore/index.htm
木のトンネル
サンフランシスコ / 自然・景勝地
住所:Cypress Tree Tunnel, Point Reyes Station, CA地図で見る
Web:https://www.nps.gov/pore/index.htm
ポイントレイズ灯台
サンフランシスコ / 展望・景観
住所:Point Reyes Lighthouse,Point Reyes Station, CA地図で見る
Web:https://www.nps.gov/pore/index.htm

ビジターセンターで情報収集を

  • 写真:くービジターセンターの内装。ハイキングコースの詳細も入手できます

ポイントレイズに入って0.5マイル(約800メートル)の場所に、ベアバレー・ビジターセンター(Bear Valley Visitor Center)があります。まずはここでトイレ休憩と情報収集を。保護区内に生息する動物の剥製がそろっていて、職員さんに尋ねれば観測に適したハイキングコースを教えてくれます。

  • 写真:くー最寄りの町、Point Reyes Stationにはカフェやベーカリー、雑貨屋もあります

ビジターセンターから先はインバネス(Inverness)という小さな町があるだけで、あとは文明から取り残されたように静かな土地が広がっています。

インバネスで食料の調達はできますが、ガソリンスタンドはありません。不安な場合は最寄りの町、ポイントレイズ・ステーション(Point Reyes Station)で給油しておきましょう。

ベアバレー・ビジターセンター
サンフランシスコ / 観光案内所・ビジターセンター
住所:Bear Valley Visitor Center,Point Reyes Station, CA地図で見る
Web:https://www.nps.gov/pore/index.htm

心細くなるほどの「地の果て」感

  • 写真:くー保護区内の道はほぼ同じような風景。舗装が粗い場所もあるので要注意です

ポイントレイズの魅力は、なんといっても「地の果て」にいるような開放感。サンフランシスコから1時間強で、こんな場所まで来ることができるのかと感心するほどです。強風で知られる土地でもあるので、天気が崩れると一気に虚無感や孤立感が漂い始めます。

  • 写真:くー車道や駐車場から動物を間近に目撃できる機会も多々あります

夏期の週末は訪問者が多く、人気撮影スポットは異様な混雑ぶりを見せることもありますが、平日はいたって平和。牛や鹿、野ウサギなどが道を横切ることも珍しくなく、都市部では見られない景色に心が洗われます。

  • 写真:くー灯台へ向かう途中に見えるポイントレイズの海岸線。手前がSouth Beach、奥がNorth Beachと呼ばれています

ポイントレイズをゆっくりと満喫したいという滞在者向けに、民宿やホテルも点在しています。値段や設備の確認には、こちらのリンクを参考にしてください。

ポイントレイズ国定海岸
サンフランシスコ / 自然・景勝地
住所:1 Bear Valley Road, Point Reyes Station, CA地図で見る
電話:415-464-5100
Web:https://www.nps.gov/pore/index.htm

サンフランシスコの旅行予約はこちら


サンフランシスコのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

サンフランシスコのホテルを探す

サンフランシスコの航空券を探す

サンフランシスコの現地アクティビティを探す

サンフランシスコのWi-Fiレンタルを探す

サンフランシスコのレンタカーを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024最新】アメリカの人気観光スポットTOP51!トラベラーが行っている観光地ランキング

タイムズスクエアやディズニーランド、セントラルパークなどのアメリカの数ある観光スポットを、トリップノートの9万2千人を超えるトラベラー会員(2024年1月現在)...


【アメリカ】誰でも訪問可能!アップル本社のApple Park Visitor Center

使いやすさとデザイン性を重視した製品に定評のあるアップル社。カリフォルニア州にある本社キャンパス(通称Apple Park)のビジターセンターも近未来的でありな...

☆アメリカ・サンフランシスコ☆トランジットでゴールデンゲートブリッジを見に行こう

誰もが知っているサンフランシスコの有名観光地のひとつに、ゴールデンゲートブリッジがあります。サンフランシスコ国際空港で乗り継ぐ方に、トランジットを有効活用してゴ...

【ナパバレー】サンフランシスコから1泊!ワイナリー巡り攻略術

ナパバレーといえばアメリカ随一のワイン生産地で、ワイン好きでなくても知っている有名な場所です。一度は行ってみたいと思うものの、日本からのフライトは約10時間。最...

【サンフランシスコ】開発進むオアシス「トレジャーアイランド」へ!

IT企業の相次ぐ進出で人口が増え、市街地では人も車も飽和状態にあると度々報道されるサンフランシスコ。同じ市内でありながら橋を渡らないとアクセスできないトレジャー...

この記事を書いたトラベルライター

サンフランシスコから離れられません
大学留学で渡米し、サンフランシスコに流れ着きました。寛容でリベラルで肩の力が抜けたところがツボにはまり、格差社会が叫ばれ家賃高騰が続く今も離れられずにいます。できるだけお金をかけずに楽しいことを探すのが趣味。定番の観光スポットだけでなく、サンフランシスコの現在形が体感できる情報をお届けしたいと思っています。
http://mottosf.com

【アメリカ】誰でも訪問可能!アップル本社のApple Park Visitor Center

使いやすさとデザイン性を重視した製品に定評のあるアップル社。カリフォルニア州にある本社キャンパス(通称Apple Park)のビジターセンターも近未来的でありな...


旅先で素敵な出会いがあるかも!?サンフランシスコの雑貨屋巡り

海外旅行の楽しみの一つであるショッピング。観光名所でお土産を買うのは定番ですが、趣味のいい雑貨屋さんで仲の良い友人や自分へのお土産を探すのも旅の思い出になります...


知っていれば安心 サンフランシスコのラーメンマップ10選

日本のソウルフードともいえるラーメンですが、サンフランシスコでもブームに火が付き、ラーメンをメニューに載せるレストランが数年間で一気に増えました。ラーメン専門店...

本場で野球観戦ならサンフランシスコのオラクルパークへ!

アメリカで観戦できるプロスポーツの中で、試合数が多くチケットが取りやすいのが野球。サンフランシスコには2010、2012、2014年に全米制覇を果たしている名門...

並んでこそ価値がある? サンフランシスコで食べたい人気スイーツ8選

質の高いレストランが集まる美食の街、サンフランシスコ。予約が取れないレストランがあるように、開店に合わせて並ばないと人気の商品が売り切れてしまうスイーツ専門店も...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります