南伊豆にある「龍宮窟(りゅうぐうくつ)」は、波の浸食作用によってできた洞窟。最近は恋愛のパワースポットとしてカップルにも人気です。じつはここ、洞窟の中から上を見上げれば青い空が、そして海に向かってぽっかりと開いた穴からは伊豆の美しい水平線を見ることができる、フォトジェニックな癒しスポットなんです。
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「龍宮窟」はこんなところ
龍宮窟は南伊豆の下田にある田牛(とうじ)という地区にあります。洞窟といっても山の中ではなく、透明度が高くて、真っ青な海が印象的な田牛海水浴場のすぐそばにあります。
龍宮窟は長い年月をかけてできた洞窟で、波の浸食作用によって作られました。崖の柔らかい断層や地層が削られてできた洞窟を海食洞と呼ぶのですが、この龍宮窟は、大きな海食洞の天井の一部が崩れて、直径50メートルほどの天窓が開いたものなのです。
「龍宮窟」を上からふたりで見下ろすとご利益大?
龍宮窟は上から見下ろすこともできますし、実際に龍宮窟の中に降り立つこともできます。筆者が訪れたのはまだ暑さが残っている時期だったのですが、車を停めた駐車場の係の方からは、はじめに上から見た後に下に行くといい、と勧められました。
アドバイスに従ってまずは上の方から行ってみることに!この上にどうやら、ハートビュースポットと呼ばれる場所があるみたいです。長い距離ではありませんが、ちょっと山道を歩くので、暑い日だと汗ばむかもしれません。けっこう小さな石が転がっているので、歩きやすい靴をおすすめします。
さてハートビュースポットに到着です。なるほど、たしかに少しハートの形をしているような・・??これが恋愛のパワースポットと呼ばれるゆえんなんですね。
上から見えるサンドスキー場にも注目
ハートビュースポットからさらに先へ歩いていくと、木のトンネルをくぐるところもあり、ちょっとした探検のようなワクワク気分になります♪
途中、下にあるサンドスキー場を見渡せる場所もあります。ちょうどソリで斜面を滑り降りている人たちがいました。下にいる人がとっても小さく見えます!
このサンドスキー場は、強い風で吹き寄せられた砂が積もって自然にできたもので、傾斜は約30度あるんだとか。70メートルの長さを海に向かって滑り降りるなんてスリル満点ですね。でも大人も子どもも、時間を忘れて思いっきり遊べそう!
ちなみにソリ遊びは、風の強い日などを除けば一年中楽しむことができます。ソリはすぐ近くにある「田牛荘(とうじそう)」をはじめとする周辺の民宿でレンタル(有料)することもできるので、龍宮窟の見学と併せて楽しんでみてくださいね♪
洞窟の窓越しに青い海!
さて、上からの景色を堪能した後は、階段を下りて龍宮窟の中へ。一歩下りると洞窟のひんやりとした空気が伝わってきます。たしかに暑い時期は、上を見てから下の洞窟に来るのがよさそうです。
洞窟の中のはずなのに、頭上にはぐるりと青空が見渡せる空間が広がっています。ここはついさっきまで上のハートビュースポットから見下ろしていた、まさにその場所です。先ほどとは逆に、下から見上げていることになります。
海に面した正面には窓のような穴がぽっかりと開いていて、その窓越しには、明るい南伊豆の穏やかな青い海を望むことができます。
日常ではなかなか見られないフォトジェニックな風景に、きっと心が癒されますよ!ラブパワーを感じつつ、海と陸の境界のような不思議な空間を体感してみてはいかがでしょうか?
龍宮窟までのアクセス
車で行かれる場合、下田の市街地からは約20分。龍宮窟のすぐ近くに駐車場があるので便利です。ちなみに駐車場は夏の間は有料になります。もし公共機関を利用する場合は、伊豆急下田駅より「田牛」行きバスに乗り「前の浜」で下車してくださいね。