大阪市から車で2時間半。奈良県の天川村には、観光スポットとしての鍾乳洞が2つあります。五代松鍾乳洞と面不動(めんふどう)鍾乳洞です。そのうちの1つ「面不動鍾乳洞」を今回ご紹介します!
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面不動鍾乳洞とは
関西地方では最も大きい鍾乳洞とされています。約85年前の昭和8年9月に井口さんと橋本さんに発見され、それから観覧できるように井口さんが約15年かけて開発しました。
その15年の間には、色々なドラマがあったようです。費用も莫大にかかることから、最初開発を一緒に始めたメンバーが、途中で去っていくなどの多難。そんな中でもあきらめずに費用を工面し、開発をやり遂げたそうで、その歴史があるからこそ、いま私たちは見る事ができるのです。
面不動鍾乳洞のおすすめポイント
スリル感&絶景のトロッコが楽しい
面不動鍾乳洞は山の上の方にあります。足に自信がある方は、入口まで歩いて登っていき、足に自信がない方はトロッコで行きましょう。行きをトロッコ、帰りを徒歩という選択もできます。
トロッコから見える景色は気持ちが良いです。
登っていく景色を見た後に、ふと下を振り向くと見えるのは、心もとない景色…。
ガクッと何かが壊れて、下にぴゅーっと下がって行ったらどうしよう、と感じさせます。安全面が気になりますが、日本だから大丈夫だろうと信じましょう。
運転手は作業服を着た地元の方で、田舎のアトラクションという素朴な感じが良いです!面不動鍾乳洞の入口がある山の頂上にはあっという間!5分程で到着します。
人が少なく、じっくり見られる
筆者が3月上旬16時過ぎに訪れた時は、鍾乳洞の中には筆者たちのグループ以外は、2~3人程度。静かでした。逆に誰もいなくて不安になるかもしれませんが、前後を気にせずマイペースにじっくり見る事ができます。
カラフル
鍾乳洞内部は至る所でライトアップされています。色によって雰囲気が変わるので、同じ場所で見ていても飽きません。
珍しい鍾乳石もある
面不動鍾乳洞には、全国的にも珍しい今にも折れそうな細い鍾乳石もあります。
面不動鍾乳洞のおすすめポイントが分かったところで、次は洞窟の内部を詳しくご紹介していきましょう。
洞窟内部の見どころ
いまにもつながりそうな鍾乳石と石筍(せきじゅん)。鍾乳石が1センチ伸びるのに、100~200年かかると言われているそうです。私たちが訪れる500年以上前のはるか昔から、ずっとこの同じ場所にこの鍾乳石と石筍はいた、そう考えると自然の偉大さを感じます。
獅子の窟
入口付近、入って最初の方に登場するのが獅子の窟です。
ちりめん天井
名前の通り、確かに天井部分がちりめんをまぶしたかのような模様です。
権現の窟
ここはライトの色がゆっくり変わっていきます。どの色も神秘的で綺麗です。
羅漢窟
青く照らされて、異世界のようです。地上からタケノコのように生えているのが石筍(せきじゅん)です。この石筍が羅漢(らかん)のように見えることから名付けられたそうです。
羅漢:阿羅漢の略。阿羅漢とは、仏教において最高の悟りを得た、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のことです。
しぐれ窟
なぜだかわかりませんが、この「しぐれ窟」の付近には、お金が散りばめられてました。沢山の硬貨とブルーのライトアップに照らされ、異様さが際立っています。
上から伸びてきている鍾乳石が、時雨が降る様子を連想させるとか。ここもいろいろな色にライトアップされます。
珊瑚の壁
まるで海の中にいるかのような景色です。名前の通り、珊瑚のように見えます。
銀糸の窟
中が空洞になっていて、そこにストロー状の鍾乳管が見えます。
ストローのように非常に細い鍾乳石は、全国的にもかなり珍しいそうです。
おすすめ時期
無人を狙いたい方
人がいない時期を狙っていくのであれば、閑散期が良いです。特に、冬が明けて春になる前がおすすめ。冬が明けて春になる手前の時期、さらには、営業終了1時間前の16時過ぎがおすすめです。ただし、閑散期には天川村のお店などは閉まっているところがあります。
2つの鍾乳洞を見たい欲張りタイプ
面不動鍾乳洞も、五代松鍾乳洞も冬季休業していますが、先に面不動鍾乳洞がOPENになります。面不動鍾乳洞の立地が、そこまで山奥ではないからだそうです。
2019年であれば五代松鍾乳洞が3月末にOPENしています。ただ、春というようなあたたかい季節はまだ先です(隣の吉野町の桜満開時期は4月下旬)。五代松鍾乳洞がOPENしてすぐに行けば、両方見られて、人もそこまで多くはないかもしれません。
人の多さは気にしない方
やはり夏の鍾乳洞は涼しい!天川村は水が綺麗なことで有名で、川が村全体に流れており、キャンプ場もあります。暑い夏に、ひんやり天然クーラーの鍾乳洞で癒された後は、川遊び、キャンプ場、夜は星天観測というプランも良いです。
面不動鍾乳洞&トロッコ基本情報
電話番号:0747-64-0352(現地)/0747-64-0353(洞川財産区事務所)
入洞料:大人400円・小人200円
営業時間:午前9時~午後5時 (受付4時30分まで)※夏季は変更あり
定休日:不定休 (12月31日〜1月6日休業)
【面不動鍾乳洞のトロッコ】
(上り)大人300円・小人(小学生まで)200円・4歳未満は無料
(下り)大人200円・小人(小学生まで)100円・4歳未満無料
トロッコ定休日:
冬季休業、木曜日(木曜日が祝日の場合は翌日)、面不動鍾乳洞の臨時休業日
- 面不動鍾乳洞
- 奈良 / 鍾乳洞 / 雨の日観光 / 穴場観光スポット / ツーリング
- 住所:奈良県吉野郡天川村洞川673−89地図で見る
- Web:https://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/spot/5163...