美しい花が楽しめる奈良県のお寺8選！癒しの旅に出かけよう

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• 1.安倍文殊院
• 2.般若寺
• 3.長谷寺
• 4.薬師寺
• 5.船宿寺
• 6.當麻寺
• 7.岡寺
• 8.霊山寺

5.船宿寺

• 写真：ゆきたか

御所市の船宿寺（せんしゅくじ）は、奈良時代の僧「行基」が開いたと伝わる寺院です。市街地から離れた場所にある静かなお寺では、春に美しいツツジ、サツキなどが楽しめる場所として知られ、シーズンには観光バスで団体客が訪れることもあります。

• 写真：ゆきたか

駐車場から山門にかけて、やさしい桃色のツツジが迎えてくれます。ここをくぐると、裏山を借景にした庭園もあり、落ち着いた雰囲気がただよっています。こちらにも、様々な品種のツツジ、サツキが見られます。

• 写真：ゆきたか船宿寺の境内や周辺に咲くオオデマリ。

同じ時期には、オオデマリやシャクナゲ、ボタンといった花も楽しめます。真っ白な花を咲かせるオオデマリは、やや地味な存在かもしれませんが、こちらのものは木も大きく、観光客の注目を集めています。境内や周囲の道路沿いに咲いているので、鑑賞してみてください。

• 写真：ゆきたか船宿寺の本堂周辺からは、金剛山や麓ののどかな風景が眺められる。

本堂や遊歩道からは、金剛山の山なみや、ふもとに広がる田園風景が眺められます。のどかな風景とともに、美しい花々を鑑賞すると、日常の慌ただしい気分から解放されるかもしれませんね。

6.當麻寺

• 写真：ゆきたか

當麻寺（たいまでら）は、612年に聖徳太子の弟、麻呂子親王が創建したと伝わる寺院です。境内には、国宝の本堂のほか、金堂、講堂、東西2つの三重塔などが立ち並ぶ、立派な伽藍が特徴です。

• 写真：ゆきたか

花の寺としても知られ、四季折々の花が鑑賞できますが、特に春のボタンは有名です。奥之院、西南院、中之坊、護念院といった塔頭にある庭園では、赤や白、黄色といった、様々な色のボタンの花が咲き、多くの観光客が訪れます。背後の二上山を借景とした庭園の和傘の下で鮮やかに咲く様子は、とても風情があるものです。

• 写真：ゆきたか當麻寺奥之院にある浄土庭園。桜、梅、ヤマブキ、ボタンなどの花が楽しめる。

ボタンのほかにも、季節の花々が楽しめます。例えば、奥之院の浄土庭園に咲くしだれ桜など、境内のいたるところで咲く桜の花も美しいです。

お寺の門前町には古い民家が立ち並んでおり、落ち着いた景観となっています。お店は少ないですが、一息つける喫茶店、食事処などがあるので、立ち寄るのも良いでしょう。

7.岡寺

• 写真：ゆきたか

明日香村にある岡寺は、天智天皇2年（633年）、法相宗の僧の義淵（ぎえん）が建立したと伝わる寺院です。厄除けの寺として親しまれていますが、境内にはシャクナゲやボタンなども咲き、花の寺としても知られます。

• 写真：ゆきたか岡寺の裏山に咲くシャクナゲの花。遊歩道を歩きながら鑑賞できる。

境内裏の山には、シャクナゲの道という遊歩道があり、淡いピンク色のシャクナゲを鑑賞しながら、森林浴気分で散策することができます。

• 写真：ゆきたか

また、ボタンも多数植えられており、本堂周辺などで鮮やかな花を咲かせます。和傘や簾の下で咲く大輪のボタンは、迫力もあり、見ごたえ充分です。

• 写真：ゆきたか

ゴールデンウィーク期間中には、境内にダリアの花を飾って参拝者を迎えるため、いっそう華やかになります。仁王門近くの池や手水舎などに、赤や黄色、オレンジといった美しいダリアが浮かぶ様子を見れば、思わずテンションも上がることでしょう。期間は、4月下旬から5月上旬頃ですが、都合により中止となることもあるので、事前にご確認ください。

8.霊山寺

• 写真：ゆきたか

奈良市西部にある霊山寺（りょうせんじ）は、天平8年（736年）に聖武天皇の勅命により、僧の行基が建立したと伝わる寺院です。こちらには、毎年春と秋に美しい花を咲かせるバラ園があり、多くの参拝者が訪れます。

• 写真：ゆきたか

このバラ園は、昭和32年に、当時の住職が世界平和を願い、心の安らぎを感じてもらうために開園したもので、広い敷地に約2,000株ものバラが植えられているそうです。

• 写真：ゆきたか

品種も200種類と豊富で、赤や白、黄色といったものから、薄紫、黄色と赤が合わさったものなど、さまざまです。

• 写真：ゆきたか

壁一面に咲くツル系のバラや、大人の手のひらほどもある大輪の花を甘い香りとともに楽しむと、優雅な気分に浸れるでしょう。バラが咲く時期には、バラの紅茶やローズヒップティーが味わえるカフェもオープンするので、こちらで一息ついても良いでしょう。

• 写真：ゆきたか霊山寺の本堂へと続く道。秋には紅葉が楽しめるが、春から初夏の青葉も美しい。

バラの花を鑑賞したら、境内の散策もしてみてください。小川の流れる静かな参道を進むと、重要文化財の三重塔や、鎌倉時代の建築で、国宝にも指定されている本堂などの建築物が見られます。

• 写真：ゆきたか

こちらの本堂には、ご本尊の薬師如来のほか、日光・月光菩薩、十一面観音、毘沙門天といった仏像が安置されています。秘仏のため、通常は見学できませんが、秋のバラが咲く時期には一般公開されます。