新薬師寺は奈良県奈良市高畑町にある華厳宗の寺院です。国宝の十二神将立像が有名で、多くの参拝者を集めています。新薬師寺のある高畑町は綺麗な町並みが特徴なので、そちらの散策と併せての参拝がおすすめです。
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新薬師寺の歴史
「新薬師寺」は奈良県奈良市高畑町にある華厳宗の寺院です。天平時代、聖武天皇の病気が治るようにと光明皇后が建立したのがはじまりと言われています。寺院の歴史としてはよくある話ではありますが、現在に至るまで台風や落雷といった自然災害に見舞われ、金堂他いくつかの堂宇を焼失しています。現在の本堂は災害の後に残った堂を本堂として扱っているものです。
新薬師寺の目玉「十二神将立像」
本堂に安置されている国宝「十二神将立像(じゅうにしんしょうりつぞう)」は、ガイドブックなどでも目玉として紹介されるほど特徴のある仏像群です。
十二神将とは、薬師如来を護衛する十二体の武神のことです。ここ新薬師寺の十二神将立像は薬師如来を囲むように円陣を組んでいます。十二体それぞれの像に特徴があり、参拝者を楽しませてくれます。
本薬師寺・薬師寺との関係
奈良には「本薬師寺」「薬師寺」というお寺があります。その2寺と「新薬師寺」の関係性についてを探っていきます。
本薬師寺と薬師寺の関係性
まずはこの2寺の関係性についてですが、「薬師寺」は藤原京にあった「薬師寺」が平城遷都の際に移転したものです。藤原京のほうにあった「薬師寺」は現在は「本薬師寺」と呼ばれており、小堂や礎石が残るだけの跡地となっています。
薬師寺と新薬師寺の関係性
本題はこちらです。結論を言ってしまうと、病気の治癒を願って建立されているという点以外関係性はありません。(名前こそ似てはいますが、実は薬師寺という名称は日本全国にあり、命名の大元は薬師如来を本尊としているという点です。)
本薬師寺(橿原市) 698年~718年
後に持統天皇となる皇后の病気治癒を願って天武天皇が建立。現在は跡地となっている。
薬師寺(奈良市) 718年~
本薬師寺が平安遷都の際に移転されたもの
新薬師寺(奈良市) 747年~
聖武天皇の病気治癒を願って光明皇后が建立。本薬師寺や薬師寺とは直接的な関係はない。
- 本薬師寺跡
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- 薬師寺
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境内の見どころ
本堂
「十二神将立像」などが安置されているお堂です。もともとは本堂として扱われてはいませんでしたが、創建当初から残っている数少ないお堂ですので十分に価値のある建築物です。
香薬師堂・庫裏
「香薬師堂(こうやくしどう)」には秘仏であるお地蔵さまが安置されており、通常時は公開されていません。ですが、香薬師堂に行く道は非常に趣があり静かな雰囲気ですので訪れた際は立ち寄ることをオススメします。「庫裏(くり)」では新薬師寺の歴史などを紹介するビデオが上映されています。