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NBAウォリアーズがサンフランシスコに! 新拠点チェイスセンターがオープン

取材・写真・文:

アメリカ在住

2019年10月22日更新

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写真:くー

全米プロバスケの強豪、ゴールデンステート・ウォリアーズの新しい本拠地として2019年9月サンフランシスコ市内に完成した「チェイスセンター(Chase Center)」。10月下旬のNBA開幕を前に一般公開され、新しいアトラクションとして注目を集めています。

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サンフランシスコの最新アトラクション

  • 写真:くーサンフランシスコ湾に面した一角に完成したチェイスセンター

収容人数1万8,000人のチェイスセンターは2017年1月に着工。サンフランシスコ湾に面した1ブロックを丸々使った設計で、今後レストランや小売店が敷地内に続々とオープンする見通しです。

  • 写真:くー目の前の駅に市営メトロが停まります

市営メトロが建物の目の前に停車するほか、バスも直行便を増設。市街地からのアクセスがこれまでよりもより簡単・便利になりました。ウォリアーズの試合以外にもコンサートや野外イベントなどが予定されており、NBAシーズン外でも常に人が集まるサンフランシスコの新アトラクションとなっています。

  • 写真:くー美術館を連想させるフォルム。建築物としても一見の価値あり。

2019年9月6日に行われたこけら落としでは、サンフランシスコ交響楽団とヘビーメタルバンド、メタリカが共演し、華々しく新アリーナの誕生を祝いました。その後もジャネット・ジャクソンやエルトン・ジョンなどの大物アーティストが訪れ、オープンから半月で「サンフランシスコのコンサートアリーナ」としての地位を確立した印象があります。

広々とした設計、撮影スポットもたくさん

チェイスセンター内に入るには、その日に開催されるイベントのチケットを購入する必要があります。NBAシーズン開幕前に内部を見学したかった筆者は、9月に催されたイベントの中で、チケット代が一番手ごろだったプロレスを観戦することにしました。

  • 写真:くー圧倒的な存在感が漂うチェイスセンター

市営メトロのチェイスセンター駅で下車すると、まずは建物の大きさに圧倒されます。中央の広場はすっきり広々としていて、芝生の緑が鮮やか。巨大スクリーンは観戦イベントなどに使われる予定で、スクリーンの正面には階段状のスタンド席が設けられています。

  • 写真:くー5つの球体の間に立つと鏡を使った面白い写真が撮れます

この広場の反対側、サンフランシスコ湾に面したプラザには、鏡のついた大きな球体が5つ鎮座。いろいろな角度から写真が撮れるアトラクションとなっています。造船所や工業地帯の名残も見えて、開発目覚ましいこのエリアの歴史を感じることができます。

  • 写真:くーウォリアーズファンなら一度は訪れたいギフトショップ

周囲のお店はまだ準備中ですが、ウォリアーズのギフトショップは毎日営業。ユニフォームから帽子、靴下をはじめ、あらゆるウォリアーズグッズが手に入ります。チームのロゴの周りにバスケットボールを敷き詰めたデコレーションは絶好の記念撮影スポットです。

厳しい荷物の持ち込み基準

チェイスセンターで建物の大きさの次に驚いたのは、荷物検査の厳しさです。バックパックや大きめの鞄は持ち込み禁止で、飲食物の持参も一切禁止となっています。敷地内に荷物を預ける場所(有料)がありますが、できるのなら最初からほぼ手ぶらの状態で行くのがベストです。

  • 写真:くー近代的なデザインのロビー。これから飛行機に乗るような気分になります

空港並みの厳しい荷物検査を通過してチェイスセンターの中に入ると、内部もまるで空港のような雰囲気です。ロビーは天井が高く開放的なので、人がたくさんいても混雑した感じはありません。ただ観戦席を探すための座席表などの案内が少なく、筆者は自分の席に着くまでに思った以上に右往左往しました。この点は今後改善されることを願います。

売店のソーダ類は飲み放題

  • 写真:くー売店エリアの設計は比較的シンプル。ビールは12ドル(約1,300円)から

筆者が訪れた際には、アリーナ内の売店はウォリアーズの開幕戦に向けて試運転中という印象でした。まだ開店していないお店もあり、店員さんもメニューを覚えたての初々しさがありました。面白いと思ったのは、ソーダ類の売り方。7ドル(約760円)で紙コップを購入し、あとはセルフサービスで好きなドリンクを飲み放題というシステムです。

コップの再利用でゴミが減らせるのはもちろんのこと、購入者は帰る際にもコップを持って席を立つ人が多く、運営側の清掃時間の削減に繋がっているように見えました。その一方で、糖分や人工甘味料の過剰摂取を促しているのも事実。いかにもアメリカらしい一面です。

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