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【静岡】清流の辺に佇む「東府やResort&Spa-Izu」とは

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年3月8日更新

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写真:トラベルライター

静岡県の「伊豆」といったら、皆さんは何を思い浮かべますか?海水浴、海の幸でしょうか?観光スポットが数多く存在する伊豆ですが、温泉の数も国内有数。海辺から山間まで同じ伊豆の温泉でも場所によって全く違う雰囲気を楽しむことが出来ます。そんな温泉大国伊豆で、最も長い歴史を持つのが中伊豆にある吉奈温泉。今回は吉奈温泉にある川のほとりの癒しの宿、「東府やResort&Spa-Izu」をご紹介いたします。

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吉奈温泉とは?

伊豆半島の丁度真ん中、中伊豆に吉奈温泉はあります。周囲を山々に囲まれ、落ち着いた静かな温泉地です。

その始まりはなんと、奈良時代まで遡ります。奈良時代の高僧、行基によって発見された吉奈温泉は、伊豆最古の温泉だと伝わっています。

また、子宝の湯としても有名で、江戸時代には徳川家康公の側室、お万の方もこの地を訪れて入湯し、後に2人の男の子を授かりました。それ以来、吉奈温泉は子宝の霊湯として広く知られ、全国各地から子宝祈願を目的に人々が訪れるようになりました。

吉奈温泉
修善寺・中伊豆 / 町・ストリート / 温泉地
住所:静岡県伊豆市吉奈地図で見る
Web:http://www.amagigoe.jp/spa.html

「東府やResort&Spa-Izu」とは?

  • 写真:トラベルライター

吉奈温泉には何軒か温泉宿が存在しますが、今回ご紹介する「東府やResort&Spa-Izu」は江戸時代、吉奈温泉の名手邸でした。お万の方が度々温泉に浸かったのも、現在の「東府やResort&Spa-Izu」です。

清流、吉奈川が縫うように流れる、3.6万坪の敷地内は、当時の建物の良さを残し、快適な時間が過ごせるよう改築されています。庭園に佇む木々はどれも大きく、悠久の時を感じさせますが、建物の中はモダンな雰囲気。古いものと新しいものが融合して醸し出している独特な雰囲気は、まさに「和のリゾート」と呼ぶべき温泉宿です。

「東府やResort&Spa-Izu」での過ごし方

1、敷地内に残る歴史資料に思いをはせて

先ほどご紹介した通り、「東府やResort&Spa-Izu」は、お万の方が温泉に浸かった歴史ある温泉旅館です。そのため、敷地内には当時に関するものが残っています。東府やの玄関棟庭園に残る、お万の方が腰掛けた「お万の腰掛け石」もその一つです。

この他にも幕末、下田開港に大きく携わった駐日アメリカ合衆国弁理公使ハリスの侍女、お吉にまつわる資料館など、広い敷地内の所々に残る、かつての時代を生きた人々の営みに思いを馳せてみてください。

  • 写真:トラベルライター敷地内には思わず写真を撮りたくなるものがたくさんあります。
  • 写真:トラベルライターこちらの池も立派でした

2、到着したらまず大正館へ

「東府やResort&Spa-Izu」は、敷地内を流れる吉奈川沿いに様々な施設があります。宿に到着したらぜひ散策を兼ねて「大正館 芳泉 カフェ・アールデコ」へ向かってください。外観は完全な日本家屋ですが、一歩中へ足を踏み入れると、大正時代の喫茶店のような、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。

普段は昼食やお茶用に、軽食や飲み物を販売しているカフェですが、実は宿泊者は無料で飲み物をいただくことが出来ます。ソフトドリンクはもちろんのこと、数種のアルコールも無料で楽しめるので、行かなきゃ損です!ぜひ素敵な雰囲気の内観を楽しみながら、のどを潤してくださいね。

  • 写真:トラベルライター大正館の外観
  • 写真:トラベルライター頂けるソフトドリンク。このほかにも温かいコーヒーや紅茶も用意されていました。
  • 写真:トラベルライタースパークリングワインも頂けます。クッキー付き。このクッキーは敷地内のベーカリーで購入できます。
大正館 芳泉
修善寺・中伊豆 / カフェ・喫茶店
住所:静岡県伊豆市吉奈98地図で見る
Web:http://www.tfyjapan.com/taishokan/

3、露天風呂は早朝がおすすめ

2か所ある露天風呂は、夜に入るのもおすすめですが、朝露に濡れた木々を横目に早朝の澄んだ空気の中で温泉に浸かるのもなかなか乙なもの。さわやかな風を頬に受け、吉奈川のせせらぎに耳を傾けながらぽかぽかに温まりましょう。

もともと客室数30室という小さめな宿なので、運が良ければ広い湯舟が貸切状態かもしれません。ちなみに筆者は姉と2人きりで、たっぷりと堪能出来ました。

  • 写真:トラベルライター露天風呂の様子
  • 写真:トラベルライター内風呂の様子

4、帰る前に東府やベーカリーカフェでお土産を調達

「東府やResort&Spa-Izu」は、なんとパン屋さんも併設しています。実はこちらのパン屋さん、地元でも大人気。もちろん宿泊者でなくても購入可能ですから、混雑は必至です。

その理由は、パンの味もさることながら、お店の雰囲気がとても良いこと。イートインスペースの一部は足湯になっており、パンや飲み物をいただきながらリラックスすることが出来ます。

また、イートインスペースの頭上には藤棚があり、満開の時期には藤のカーテンが。筆者が訪れたのは2月だったので、まだ藤は咲いていませんでした。写真を載せることが出来ないのがとても残念です。

下記のスポットページにあるURLから、公式の紹介ページを確認できますので是非ご覧ください。きっと行ってみたくなるはず・・!

多少は並ぶかもしれませんが、チェックアウト後に、こちらでお土産を買って帰るのがおすすめです。パンの他にクッキーなどのお菓子も販売しているので、帰り道のお供にもぴったり!

ベーカリー アンド テーブル 東府や
修善寺・中伊豆 / パン・サンドイッチ / カフェ・喫茶店 / ランチ / 一人旅 / インスタ映え / パン屋
住所:静岡県伊豆市吉奈98地図で見る
Web:http://www.tfyjapan.com/bakery/

一度じゃ足りない??また行きたくなってしまうその理由

多種多様な客室

先ほどもご紹介した通り、「東府やResort&Spa-Izu」の客室数は30室と少なめですが、客室の種類がたくさんあることが魅力の一つ。吉奈川のせせらぎが聞こえる和室や、半露天風呂付のお部屋、メゾネットタイプ、変わったところで言えば、もともと蔵だった建物を改築した客室もあります。

自分にあったお部屋を探すのも楽しみの一つですよね。ちなみに筆者は、家族5人で川沿い温泉半露天付和室(時期や平日、休前日にもよりますが約35,000円~/1人)にお世話になりました。

部屋は広く快適で、部屋にいても吉奈川のせせれぎが聞こえてきて、ゆっくりと安らぐことが出来ます。まだまだ肌寒い時期でしたので、掘りごたつがあったのが嬉しかったです。

  • 写真:トラベルライターお部屋。こたつは掘りごたつになっています。

春夏秋冬、それぞれの楽しみ

春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色・・梅雨の時期はなんと、敷地内で螢を楽しむことが出来るそう。温かい時期は、吉奈川で魚釣りをすることも可能です。

もちろんお食事も季節によって変わります。旬のものをおいしく頂く・・素晴らしいですね。

  • 写真:トラベルライターお夕食でいただいたお造り
  • 写真:トラベルライターデザートも絶品です

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