東京を代表する、桜や紅葉の名所のひとつである「六義園(りくぎえん)」。春にはしだれ桜が咲き、秋には色づいた紅葉を見ることができるなど、風情ある景色を楽しめます。また六義園だけでなく、最寄り駅である駒込駅周辺には観光やグルメを楽しめるスポットやお店も。今回は六義園に加えて、駒込駅周辺のおすすめスポットとお店をご紹介します。
この記事の目次表示
六義園のある「駒込」ってどんな町?
駒込は閑静な住宅街が広まる町。東京23区のうち、豊島区、文京区、北区の3つの区が隣接しており、美しい木々や花々を眺められるスポットや下町の雰囲気が漂う商店街、さらにお得な価格で絶品グルメが味わえるお店があるなど、大人から子どもまで楽しめる穴場エリアです。
駒込駅まではJR山手線または東京メトロ南北線で行くことができます。東京駅からはJR山手線の上野・池袋方面の電車で約17分、新宿駅からは池袋方面の電車で約16分でアクセスできます。
駒込を代表する観光スポット「六義園」を散策しよう!
まずは東京を代表する日本庭園「六義園(りくぎえん)」を散策しましょう。江戸時代中期、5代将軍・徳川綱吉(とくがわつなよし)からの信頼が厚かった川越藩主・柳沢吉保(やなぎさわよしやす)によって築園された大名庭園です。
六義園の名前の由来は和歌の趣味をテーマにしており、中国の詩の分類法(詩の六義)にならって、紀貫之(きのつらゆき)が著した『古今和歌集』の序にある和歌の分類の六体(そえ歌、かぞえ歌、なぞらえ歌、たとえ歌、ただごと歌、いわい歌)に由来しています。
園内は美しい景色を眺められるスポットがあります。古くは女性のことを妹(いも)、男性のことを背(せ)と呼んでいたそうですが、男女の間柄を表現した「妹山(いものやま)・背山(せのやま)」というスポットでは、春にはソメイヨシノをはじめとした桜、秋には紅葉した美しい木々を見ることができます。
妹山・背山が見える出汐湊(でしおのみなと)を沿って歩くと見えてくるのが、「渡月橋(とげつきょう)」。「和歌のうら 蘆辺(あしべ)の田鶴の鳴くこゑに 夜わたる月の 影ぞさびしき」という歌から名付けられた橋で、紅葉はもちろん、桜や緑の木々のロケーションを楽しめます。
またメインの大泉水から少しの奥に入ったところには、「つつじ茶屋」が見えてきます。明治時代、つつじの木材を用いて建てられた建物で、秋から冬にかけては色鮮やかなモミジが周辺を彩ります。
また六義園内には、紀川上(きのかわかみ)と呼ばれる小さな渓流があり、静寂な景色とともに、岩の間からの水しぶきはもちろん、滝の水音も楽しめます。なおこの滝は以前、千川上水から水を引いて使っていましたが、現在は井戸水から引いており、清らかなせせらぎを見ることができます。
毎年3月中旬から4月上旬、11月中旬から12月上旬には期間限定でライトアップも開催。大名庭園周辺や正門から入ってすぐのところにある「内庭大門(ないていだいもん)」の広場付近で、ライトアップしたしだれ桜やモミジを見ることができます。日中とは異なる、ロマンチックな雰囲気を堪能してみましょう。
池を眺めながらお茶を楽しもう!
六義園を訪れたら、美しい庭園を眺めながら抹茶とスイーツを味わうのもおすすめ。園内にある「吹上茶屋」や正門から少し歩いたところにある「心泉亭(しんせんてい)」では、抹茶やお菓子を味わえます。
提供するのは、抹茶と上生菓子。しっとりとした食感とともに、こしあんの甘さを堪能できます。吹上茶屋や心泉亭からは美しい大泉水のロケーションを眺めることができ、有意義なひと時を過ごせます。
- 六義園
- 巣鴨・大塚・駒込 / 庭園
- 住所:東京都文京区本駒込6丁目地図で見る
- 電話:03-3941-2222(六義園サービスセンター)
- Web:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031....
【1】世界最大級の“本”のミュージアム「東洋文庫ミュージアム」
ここからは、六義園とあわせて行きたい駒込のおすすめスポットをご紹介します。最初にご紹介するのは、日本最古にして最大の東洋学専門図書館「東洋文庫」が運営する「東洋文庫ミュージアム」。三菱財閥第3代当主・岩崎久彌(いわさきひさや)の寄付を受けて誕生した図書館で、約100万冊にも及ぶ蔵書や書物などが展示されています。
見どころは「モリソン書庫」。岩崎久彌が北京駐在のオーストラリア出身の図書収集家、アーネスト・モリソンから東アジアに関する書籍や絵画、冊子などをまとめて購入したという、約2万4千点もの貴重な蔵書が展示されています。
また敷地内には、岩手・小岩井農場の経営者でもある久彌にちなんで、小岩井農場産の食材を使った料理が味わえる「オリエント・カフェ」も併設しています。
- 東洋文庫ミュージアム
- 巣鴨・大塚・駒込 / 博物館
- 住所:東京都文京区本駒込 2 - 28 - 21地図で見る
- 電話:03-3942-0280
- Web:http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/museum_index.ph...
【2】駅から徒歩すぐ!桜を使ったスイーツが味わえる「桜キッチンカフェ」
駒込駅から少し歩いたところにある「桜キッチンカフェ」。近くにソメイヨシノの発祥の地があることから、白壁には満開の桜が描かれています。また、お店の2階と3階にあるテラス席や屋外席から、山手線の眺望を眺めながら食事を楽しめます。
おすすめは、桜の花びらが入った「桜のアイス」。アイスクリームのしっとりとした甘さとともに桜のふんわりとした香りを堪能することができ、食事の締めくくりにピッタリな一品です。
またベーグルを使ったバーガーやカレーなども提供しており、ジューシーなハンバーグをサンドした「ベーグルバーガー」や、「サーモンとクリームチーズのサンド」(税込759円)、「薬膳キーマカリー」(税込1,320円)など、ヘルシーなランチを味わえます。