写真:Olive日本有数の祭り・阿波おどりは、毎年8月に開催され100万人もの人が訪れますが、祭りに参加できない人でも、年間を通して、阿波おどりにふれられる体験型ミュージアムがあります。そんな「阿波おどり会館」の魅力をご紹介します。
この記事の目次表示
大人気の祭り・阿波おどり
毎年8月11日の前夜祭を皮切りに15日までの5日間、各演舞場や街中のいたるところで踊りを見ることができます。2025年には、5日間で推計およそ111万人もの観光客が訪れ、2024年と比べてで9万人増だったそうです。海外からの観光客も年々増加傾向にあることから、2025年からは、舞台公演の名称が「阿波おどり」から「THE AWAODORI」と変更され、さらにパワーアップしました。
阿波おどりの歴史
400年を超す歴史があるといわれる徳島の伝統芸能・阿波おどり。起源には、いくつかの説があります。1587年(天正15年)に蜂須賀 家政(はちすか いえまさ)によって徳島城が落成した際、それを祝って城下の人々が踊ったのを始まりとする築城記念説。1578年(天正6年)に十河 存保(そごう まさやす)が勝瑞城(しょうずいじょう)で風流おどりを開催 したという風流踊り起源説。旧暦の7月に盆踊りが行われていたという盆踊り説。
これら諸説ありますが、戦争などにより一時期中断された時期もありましたが、復興の象徴として復活したのも、町の発展と共に市民の想いが一つになった結果なのだと思います。二拍子の軽快で陽気な音色であると共に、先祖供養と言った鎮魂の願いが、どこか寂しさを感じ、見る者の心を震わせるのが阿波踊りの魅力かもしれません。
阿波おどり会館のみどころ
徳島が世界に誇る伝統芸能「阿波おどり」を、年間を通していつでも楽しめるようにと、1999年に建てられたのが阿波おどり会館です。徳島駅から徒歩約10分、町の中心部に位置し、市民から愛されている眉山(びざん)の麓にあります。
絶対外せない阿波おどりホールの公演
1番の目玉は、2階にある阿波おどりホールです。これは、阿波おどりを観覧するための専用ホールで客席数は250席、昼間の公演が4回(11:00〜、14:00〜、15:00〜、16:00〜)、上演時間は約40分(¥800)です。
会館の専属連「阿波の風」による阿波おどりの公演で、力強く躍動感あふれる男踊りと優美で艶やかな女踊りのコントラストに魅了されます。三味線や太鼓などの音色に合わせて繰り広げられる踊りは、丁寧に解説され、初めて阿波おどりを見る人も十分に楽しめます。
終盤には、観客も客席で立ち上がって踊りに参加、その中から上手だった観客は舞台に導かれ、記念品を授与されると言うサービスもありました。初めは気恥ずかしく感じましたが、阿波おどりと言えば「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損々」ですから、踊りに参加することを強くお勧めします。実際に踊ってみると見ていたよりもずっと難しいのですが、参加することで数十倍楽しくなりました。夜の公演は有名連が毎日交代で1連ずつ出演、時間は20時からで公演時間は50分(¥1,000)となっています。
歴史と文化を学ぶ阿波おどりミュージアム
ホールでの公演の中でも簡単に紹介されますが、ミュージアム(¥300)では、衣装や小道具なども間近で見学することができます。阿波おどりの歴史から、小道具や衣装の変遷などわかりやすく展示されていて、実際に鳴り物を演奏できたり、VR体験で踊りの臨場感を味わえたりします。

- 阿波おどり会館
- 徳島 / エンターテイメント / 観光名所
- 住所:徳島県徳島市新町橋2丁目20番地地図で見る
- 電話:088-611-1611
- Web:http://www.awaodori-kaikan.jp/
一度は登りたい眉山
出典:www.awanavi.jp徳島県観光協会
阿波おどり会館の5階が「あわぎん眉山ロープウェイ山麓駅」になっています。「眉山」という山の名は、なだらかな眉の形をしていることから名づけられたと言われています。
標高290mの山頂駅までは、約6分で到着します(往復¥1,030)。山頂からは徳島の市街を一望でき、お天気の良い日には淡路島や紀伊半島まで見えます。夜景スポットとしても人気です。

- 眉山ロープウェイ
- 徳島 / 乗り物 / 絶景 / ロープウェイ
- 住所:徳島県徳島市新町橋2丁目20番地地図で見る
- 電話:088-652-3617
- Web:https://awaodori-kaikan.jp/bizan-ropeway/

- 眉山公園
- 徳島 / 公園 / 夜景
- 住所:徳島市眉山町地図で見る
- 電話:088-621-5295
- Web:http://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisetsu/pa...
お土産が揃う「あるでよ徳島」
出典:www.awanavi.jp徳島県観光協会
1階には、物産コーナーが併設されています。徳島県物産協会が運営するショップで、徳島県の工芸品や特産品がならんでいます。ここでしか手に入らないような阿波おどりグッズから、すだちや柚子、わかめに鳴門金時など徳島を代表する県産加工品なども豊富に揃っています。

- あるでよ徳島
- 徳島 / おみやげ屋
- 住所:徳島県徳島市新町橋2-20 阿波おどり会館 1階地図で見る
- 電話:088-622-8231
- Web:http://tokushima-bussan.com/shops/tokushima/
この記事を書いたライターより一言
阿波おどり会館を訪れる前にぜひご覧いただきたいのが、松嶋菜々子さん主演の映画『眉山』です。タイトル通り眉山はもちろん、阿波おどりのシーンも多く、より楽しめると思います。会館内は、別料金になっていますが、お得なセット料金も設定されています。徳島の夏を彩る阿波おどりを年間通して楽しめる阿波おどり会館、徳島を訪れたら必見です。(olive)








































