横浜・元町といえば、中華料理のイメージが強いかもしれません。しかし実は、フレンチの激戦区でもあるんです。カジュアルフレンチからミシュラン掲載店まで、チョイスはさまざま。今回は、元町商店街周辺のフレンチレストラン3店をご紹介します。横浜・元町でランチするなら、次回はフレンチに決まり♪
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【1】ブラッスリー・アルティザン (Brasserie Artisan)
お高いイメージのフランス料理ですが、ブラッスリー・アルティザンのテーマは「男のフレンチ」。熟成肉のステーキをガッツリといただける、ビストロ風のお店です。
店内の内装も、赤を基調としたカジュアルな雰囲気。数ある元町のレストランの中でも不動の人気を誇り、いつも予約でいっぱいの人気店として知られています。
基本のランチコースは、前菜・メイン・バケット・食後のドリンクがついて2,500円(税別)。前菜とメインは数種類の中から好みのものを選べる、プリフィクススタイルです。
前菜は、パテやスープ、サラダなど8種類ほどの中からチョイス。「8種類の野菜プレート」は彩も鮮やかで、素材の風味が生かされている素朴な味わいです。
メインディッシュは、魚料理やキッシュなど軽めに済ませたい方向けのメニューもありますが、やはりイチオシは熟成肉のステーキ。
牛のお尻の先の肉である「イチボ」、脇腹のあたりを指し、ヒレに近い食感の「カイノミ」、そして「リブロース」からお好みで選べます。通常お肉は150グラムの提供ですが、プラス800円で300グラムへ増量もできますよ。
お肉の中はレアに焼かれていますので、提供される鉄板プレートの上で好きな焼き具合に調整してからいただきます。味付けは、フランス・カマルグ産の高級塩とマスタードのみ!
お肉のうまみがギュッと凝縮されて、まさに「ステーキを食べてる!」と実感できる贅沢なひと時を過ごせるでしょう。
コースの最後にドリンクが出てくると、ついデザートも頼みたくなってしまうもの。常時10種類以上あるデザートは、全て500円。
シュー・ア・ラ・クレームは、びっくりするほどの大きさですが、中のクリームがコクがあるのにあっさりで、ペロリと食べられてしまいます。また固めのプリンにビターなソースがかかった「男気プリン」も人気のデザートのひとつ。
全体的にボリューミーで、素材の味を生かしたシンプルな料理は、まさに「男のフレンチ」。元町でぜひおすすめしたい名店です。
- 【閉店】ブラッスリー・アルティザン
- 横浜
- 住所:神奈川県横浜市中区元町1-31 ラ・スピーガ元町001号室(地下1階)地図で見る
- Web:http://brasserie.artisan-yokohama.com/
【2】ラ・バンリュー アトリエサイトウ(La Banlieue Atelier Saito)
元町のメインストリートから2本奥に入ったところにひっそりと佇む、一軒家フレンチレストラン。ご夫婦おふたりで切り盛りされており、静寂の中にもアットホームな雰囲気が漂います。
ランチコースは、料理とデザートで5皿のコース4,800円と、7皿のコース8,000円(いずれも税別)とがあります。その日の食材の仕入れ状況などによってコース内容は変わりますが、予約の段階で細かくリクエストや苦手な食材を聞いてくれるので、安心してお任せできます。
今回は、5皿のコースをご紹介していきましょう。
まずはこちらのスペシャリテ、人参のムースとコンソメゼリー。人参の甘さが際立つムースと、冷たいコンソメのジュレの相性が抜群で、これから始まるコースに期待が膨らみます。
春野菜のサラダプレート。ソラマメや筍など季節の野菜をふんだんに使い、バルサミコ酢で仕上げた一品です。プレートに乗っている泡のようなものは、アスパラから作られたそうですよ。ほんのりアスパラの香りがします。
こちらは、鱈のグラタン。グラタンといってもホワイトソースを使っているのではなく、カブをピューレ状にしてソース代わりに使用しているそう。言われてみないと分からないくらいコクがあるのにヘルシーで、嬉しい料理です。
鶏肉のオーブン焼き。香草の香り高く、皮はパリパリで中身はジューシー。お上品なポーションですが、肉のうまみが口の中にふわぁっと広がって、満足度の高いメイン料理です。
最後にデザート。リンゴ半分をこんなに小さくなるまで、たっぷり時間をかけて煮詰めたコンポートです。干し柿のような食感で、さっぱりしたアイスクリームと良く合います。
食後のドリンク、プティフールでコースは終了。
主に給仕を担当されている奥様の気配り、心配りも心地よく、元町の隠れ家と呼ぶにふさわしいフレンチレストランです。
- ラ・バンリュー アトリエサイトウ
- 横浜 / 洋食・西洋料理 / ランチ
- 住所:神奈川県横浜市中区元町1-49地図で見る
- Web:http://www.la-banlieue.com/
【3】ル・プティ・クラージュ(Le Petit Courageux)
『ミシュランガイド横浜2015』に掲載されるほどの実力店。リーズナブルなお値段で本格フレンチがいただけるとあって、平日・休日ともにランチは大盛況です。
平日ランチは、全5品パリのビストロコース(1,950円)、6品のランチプレミアムコース(2,550円)、7品のディアマン(ダイアモンド)コース(3,780円)の3種類(全て税別)。今回は6品のランチプレミアムコースをご紹介しましょう。
アミューズは、冷たいトマトのムースとチーズの入ったシュー。濃厚で甘みのあるトマトのムースは、なめらかで後味もすっきり。
チーズのシューを食べ終わると、グラスがひっくり返されて、注がれるのは、
ビーツ(赤カブ)の冷製スープ。クリーミーでまろやかな野菜の風味が口いっぱいに広がります。ル・プティ・クラージュではこだわりの無農薬野菜を使用しており、野菜本来のうまみを引き出すのがとても上手です。
オードブルは、5種類ほどの中から好きなものを選べます。追加料金が発生するものもありますが、その分、旬の素材に出会えますよ。こちらはホワイトアスパラを贅沢に2本も使った一品(追加+800円)。茹でただけなのに、上品なホワイトアスパラの美味しさに感動です。
魚料理はあらかじめ決められていますが、不得意な食材の場合は変更が可能です。淡白な白身魚と酸味のあるホワイトソースとの相性が素晴らしく、パンにつけてソースも完食したいところ。
肉料理はオードブルと同じく、5種類ほどの中からチョイス。こちらは鴨のローストです。噛めば噛むほどジューシーな肉汁が口の中いっぱいに広がって、至福の時間を過ごせます。お肉の焼き加減なども調整してくれますので、リクエストしてみてくださいね。
最後にデザート、ドリンクと茶菓子がつきます。この日はチーズケーキでした。
2時間以上かけてゆっくりと食べ進めるランチコースは、どれも作り手の丁寧な仕事を感じられます。人気店なので平日でも、ランチは2週間前には予約をした方が無難ですよ。
- ル・プティ・クラージュ
- 横浜 / 洋食・西洋料理 / ランチ
- 住所:横浜市中区元町5丁目209 北村ビル 101地図で見る
- Web:https://lepetitcourageux.com/