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最高のおもてなし列車!?「リゾートしらかみ」号でゆく夏の東北

取材・写真・文:

フィンランド在住

2017年8月25日更新

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写真:Globe Hopper

旅の最中だからこそ、普段できない”ちょっと昼から一杯”をしたい昼呑み派トラベラーにとって、車旅行は腰が重い。でも、車でないとアクセスしづらい場所にも行きたい…。夏の東北日本海側には、そんなわがままをかなえてくれるリゾート列車の旅のお膳立てがされていました!

この記事の目次表示

「リゾートしらかみ」号とは

秋田県の東能代から、青森県の弘前までをつなぐJR五能線は、路線区間の多くで日本海側の美しい海岸の景色が楽しめる人気のローカル線。

リゾートしらかみ」はその五能線の快速列車という位置付けですが、旅行者のための乗り継ぎが考慮されており、秋田県側は東能代より南の新幹線ターミナルの秋田駅から、青森県側は市街の中心地である青森駅を通って東北新幹線の停車駅、新青森まで走っています。

上り・下り共に1日3便しかありませんが、実はこれがキモ。絶妙に各便の間が空いているため、沿線各地で立ち寄りを可能にする運行になっているのです。各沿線の駅からちょっと離れた観光地へは、シャトルバスが到着時刻に連動して走っており、スムーズな乗り換えが考慮されています。

「リゾートしらかみ」のおもてなし

驚きのインテリア

「リゾートしらかみ」のおもてなしは、旅行者を沿線スポットに誘う運行スケジュールだけではありません。座席は全席指定。なかでもボックスシート車両では、フルフラットにもできる広々としたシートでくつろぎながら、大きく取られた車窓からの眺めを楽しむことができます。

  • 写真:Globe Hopper

とりわけ、2016年7月にデビューしたばかりの最新車両「橅」号のインテリアは、東北の夏祭りをイメージしたというカラフルな色使いの座席と、センターテーブルの窓脇に置かれたBUNACO(地元産のブナの木を薄くスライスして曲げた木工製品を作る青森のメーカー)製のランプが目を引きます。

昼呑み派トラベラーにはたまらないORAHOカウンター

さらに、昼呑み派トラベラーにとって嬉しいのは、3号車のORAHOカウンター。缶ビールやハイボールなど、新幹線や特急列車の昼呑み定番も揃っていますが、おすすめはワンショット200円から試すことができる、沿線の酒蔵で醸された地酒。

窓際のハイスツールに腰掛け、絶景をアテに”昼から一杯”の夢が叶います。

  • 写真:Globe HopperORAHOカウンターの日本酒バー

停車駅や車内でも!続くおもてなし

便によって内容は異なるようですが、おもてなしはまだまだ続きます。途中停車駅では長めの停車時間を取って、さまざまなエンタテインメントが乗客を出迎えます。リゾートしらかみの公式キャラクターとのふれあいあり、プラットホームでのフリースローチャレンジあり。

  • 写真:Globe Hopperリゾートしらかみ号の公式キャラクター3兄弟の「ぶな」
  • 写真:Globe Hopper停車駅の能代は、高校バスケットボールの強豪・能代工業高校の最寄駅

散策タイムや三味線ライブも!

奇岩の絶景が広がる千畳敷駅では、なんと15分の停車時間に電車の外へ出て海岸を散策したり、海辺の宿の名物イカ焼きを購入することもできるのです。

  • 写真:Globe Hopper昔、お殿様が千畳の畳を敷いて宴会をしたので千畳敷海岸

さらに、鯵ヶ沢から内陸の五所川原に差し掛かるあたりで突然スピーカーから津軽三味線の調べが…!誘われて音の鳴るほうへ行ってみたら、隣の車両で三味線ライブが行われていました。


おまけ:不老ふ死温泉に寄り道するには

黄金崎の不老ふ死温泉は、日本海の大海原の雄大な眺めを楽しむことのできる秘湯。ここへも「リゾートしらかみ」号で行くことができます。

地図を見ると最寄りは艫作(へなし)駅で、温泉までは1.3kmと歩いてでも行けそうな距離ですが、電車利用者の乗り換え拠点は艫作よりも南の「ウェスパ椿山」。ここからシャトルバスに乗り換え5分ほどで不老ふ死温泉に到着です。

  • 出典:www.google.com艫作が最寄りのように見えますが…ウェスパ椿山が便利です。

たとえば、8:20に秋田を発つ「リゾートしらかみ1号」に乗ると、「ウェスパ椿山」着は10:35 、次の青森方面行きのリゾートしらかみが13:18発なので、現地で2時間半ほど過ごせる計算になります。

夕陽の絶景ポイントとして知られる不老ふ死温泉ですが、秋田から青森に向かう道中にちょっと不老ふ死温泉に立ち寄りたい、という方には、この昼間の寄り道プランがおすすめです。

  • 写真:Globe Hopper名物、深浦マグロステーキ丼!

日本海の風にふかれながら露天風呂にのんびりつかったあとは、地元名産のまぐろをアテにさっそく一杯。電車旅だからこそできるぜいたくです。

ウェスパ椿山駅
青森 / 駅・空港・ターミナル
住所:青森県西津軽郡深浦町大字艫作字鍋石226-1地図で見る
黄金崎不老ふ死温泉
青森 / 温泉
住所:青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15−1地図で見る
電話:0173-74-3500
Web:http://www.furofushi.com/

おわりに

長い乗車の間に、太宰治の『津軽』を読み返そうなどと思っていましたが、おもてなしが充実しすぎていて本に目を落とす間もないうちにあっという間に終着駅!

  • 写真:Globe Hopper太宰治の『津軽』の表紙の”津軽富士”こと岩木山

長距離移動を、旅人の欲求をがっちり掴んだ運行と、地元への誇りを感じるおもてなしの数々で、思い出いっぱいの1日旅行に変えてくれる「リゾートしらかみ」号。日本海が青く輝くこれからの季節がおすすめです。夏は混み合いますので、予約はぜひお早めに。

リゾートしらかみ
青森 / 乗り物
住所:青森県深浦町ほか地図で見る
Web:https://www.jreast.co.jp/akita/gonosen/

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※この記事は2017年8月23日に公開した情報です。
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この記事を書いたトラベルライター

旅の楽しみは、気の向くままの寄り道とその土地の美味しいもの、そして昼からの”ちょっと一杯”
父の転勤について国内6拠点で育った根無し草。アメリカ・アリゾナ出身の夫、南アフリカ・ヨハネスブルク在住の妹、トルコとメキシコにも親族ができ、と気づけばボーダーレスな根無し草に。自身も2017年に東京を飛び出してフィンランドへ。

国内・海外ともに、旅の目玉をひとつ決めたら、地図と交通ルートをザックリ掴んであとは現地の直感まかせ、そんな時間に追われすぎないヴァケイションが好きです。そして、日々の生活を離れる旅ならではの楽しみといえば、明るいうちからの”ちょっと一杯”。昼酒・昼呑みトラベラー目線の情報もたくさんお届けできたらと思っています!

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