アメリカ
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ナバホ族によるバスツアーが楽しい!アメリカ・モニュメントバレー

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2017年6月28日更新

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写真:まき子

数々の映画やCMに使われてきた“これぞアメリカの原風景!”という光景が広がる「モニュメントバレー」は、360度の壮大なパノラマです!また、ここは実はアメリカ合衆国ではありません。先住民のナバホ族による独立国の中にあるのです。そんなナバホ族について、またナバホ族が催行しているバスツアーについてご紹介いたします。

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モニュメントバレーはこの眼で見る価値あり!!

映画やテレビなどで度々目にするモニュメントバレーの特徴的な光景は、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。古くは名匠ジョン・フォード監督の『駅馬車』や『黄色いリボン』から、近年では『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ』や『フォレスト・ガンプ』などでも登場するシーンは有名です。

しかし、実際にこの地に降り立てば、いかに映画やテレビではこの自然の凄さが伝わりきれなかったかを実感すると思います。

  • 写真:まき子

360度に広がるただただ広い砂漠エリア、そこにズン!っとそびえ立つ岩の迫力!画面を通じて見て予想していたものとケタが違います

そんなモニュメントバレーという大自然についての、知っておくべきミニ知識を2つほどご紹介します。

モニュメントバレーはどうやってできた?!

  • 写真:まき子

はるか昔、2億7千万年前は、ここが川底だったとは…信じられません!それから気の遠くなるような地層の変化があり、さらに雨や風による侵食という自然の力によって現在の姿になったと言われています。

おそらく、人類が初めて見た時点で、すでにこの光景だったのではないでしょうか。でも、今現在でも少しずつ、目に見えないほど少しずつ、侵食は進んでいるそうです。

「Mesa メサ」と「Butte ビュート」

モニュメントバレーの地形の特徴とキーワードは知っておいた方がよさそうです。

  • 写真:まき子

侵食によって、横に長いテーブルのような台地になったものが「メサ(Mesa)」

  • 写真:まき子

メサがさらに侵食され、細くなったものを「ビュート(Butte)」と言います。ただ、“細くなった”といっても、その大きさはハンパないです。

余談ですが、あのグランドキャニオンもいずれはモニュメントバレーのようになるとも言われています。

モニュメントバレーの「ここは見ておくべき!」ポイント

広大な敷地ではありますが、見るべきポイントがわかりやすいのがモニュメントバレーの特徴です。その見所をいくつかご紹介いたします。

モニュメントバレーといえば【JOHN FORD POINT ジョン・フォード・ポイント】!!

  • 写真:まき子

一番の見どころは、何と言っても 【JOHN FORD POINT ジョン・フォード・ポイント】
名匠ジョン・フォード監督は、何度もここで映画撮影していくうちに、現地のナバホ族のみんなを裏方として雇うなどして、その信頼関係はかなり厚くなっていったとか。

  • 写真:まき子

そんなジョン・フォード監督が愛したというロケーションがこの場所。あまりに有名な光景です。ちなみに、ある一定の時刻になると、観光客の写真撮影に花を添えるべく?!西部劇らしい出で立ちのナバホ族が馬に乗って現れてくれます。なかなかナイスなサービスです♪

ジョン・フォード・ポイント
アメリカ / 自然・景勝地
住所:John Ford Point, Oljato-Monument Valley, AZ, United States地図で見る

その他にも見所はたくさん!

  • 写真:まき子

モニュメントバレーの入口に鎮座する「ミッチェル・ビュート」

ミッチェル・ビュート
アメリカ / 自然・景勝地
住所:Mitchell Butte , Navajo County, Arizona, アメリカ合衆国地図で見る

ビジターセンターからの眺めも素晴らしいです。左から「レフトミトン」「ライトミトン」「メリックビュート」です。

ミトンズ&メリックビュート
アメリカ / 自然・景勝地
住所:The Mittens and Merricks Butte, Kayenta, Arizona, États-Unis地図で見る
  • 写真:まき子

3人の修道院…という意味の「スリーシスターズ」

スリーシスターズ
アメリカ / 自然・景勝地
住所:Three Sisters, Kayenta, Arizona, États-Unis 地図で見る
  • 写真:まき子

「トーテムポール・ポイント」
ぽつりぽつりとそびえ立つ「ビュート」も素晴らしいですが、そのビュートの大きさを実感した後に、遠方から見る「メサ」の姿にもまた心打たれます。

トーテムポール・ポイント
アメリカ / 自然・景勝地
住所:Totem Pole Point,Kayenta, Arizona, États-Unis地図で見る

バレードライブは【ナバホ族によるバスツアー】がオススメ!

  • 写真:まき子

バレー内の道路は、ビュートの素晴らしい景色が見られる場所に敷かれており、その全長はさほど長くなく27km。この道をバレードライブと呼んでいます。

バレードライブは一般車両でも走ることはできますが、ナバホ族が催行しているバスツアーを強くオススメします。

なぜなら…

  • 未舗装の悪路
  • 雨が降ったら立往生間違いなし
  • 意外と明るいナバホの人たちと仲良くなれる
  • 一般車両は立ち入り禁止区域にも入ることができる

とはいっても、そんなナバホの人たちが用意してくれるツアーバスのボロさも、なかなかなのですが(笑)、それでも車両が壊れたら替えの車が来てくれるなど、問題が起きても深刻な事態にはなりません。

【 筆者が利用したバスツアー 】
『Goulding's Tours』
BASIC TOURS (2時間半 昼食込み)
$60(2015年6月現在 約6,600円)
http://www.gouldings.com/tours/
Goulding's Tours
アメリカ / 体験・アクティビティ
住所:Monument Valley, UT 84536地図で見る
Web:https://www.gouldings.com/tours/

ここは「アメリカ合衆国」ではない!【Navajo Nation ナバホ族居留地】という独立国

これだけ有名な場所であれば「アメリカ国立公園」に指定されそうなものですが、実はここは「アメリカ合衆国」ではないのです。

【Navajo Nation ナバホ族居留地】とは?

  • 写真:まき子

北アメリカの中でも最も人口の多い先住民が 「Navajo ナバホ族」。アメリカ合衆国は、ナバホ族の人達が築き上げて来たコミュニティと彼らの土地を“1つの国”として認めています。

だから、法律もアメリカ合衆国のものは通用しませんし、当然のことながら、旅をする我々にとっても「ここはアメリカ合衆国ではないんだ」という認識が必要です。

そんなわけで、一般的には「Monument Valley モニュメントバレー」と呼びますが、
正式な名称は「Monument Valley Navajo Tribal Park モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パーク」なのです。

ナバホ族の伝統に触れる

  • 写真:まき子

前述したバスツアーに参加すれば、ナバホ族の伝統文化や居住などの見学もできます。ナバホのおばあちゃんを見ているとアジア人っぽいなぁとも思います。

不思議なもので、太平洋を隔てたこの土地の彼らにも、私たちと同じく赤ちゃんには蒙古斑 が出るんだそう。

発音もどことなくアジアと似ている…かな?!「こんにちは = やぁーッつェ」 「さようなら = はこね」 「ありがとう = あへへ」

ちなみに、ナバホ族の人たちの中には、様々な映画でエキストラ役で出演した経験がある方もいるんだとか。ツアーバスの運転手さんにもそんな話を振って、ぜひ仲良くなってみてくださいネ。きっと楽しい話をたくさん聞かせてくれると思います♪

名物の「Navajo Taco ナバホタコ」

バレー内に唯一あるロッジ「Goulding's Lodge」には眺めの良いレストランがあり、ナバホ族によるバレーツアーではここでの食事も含まれています。ナバホの伝統料理にぜひチャレンジしてみてください♪

  • 写真:まき子

筆者が食べたのは Navajo Taco
タコスのナバホヴァージョン、と言ったところでしょうか。トルティヤではなく、ピザの生地のようなものの上に野菜や豆が乗っています。なかなかすごいボリュームです。

Goulding's Stagecoach Dining Room
アメリカ / 洋食・西洋料理
住所:Goulding's Stagecoach Dining Room,アメリカ合衆国 〒84536 ユタ州 オルジャト=モニュメント・バレー地図で見る
Web:https://www.gouldings.com/dining-room/

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/makiko0213ha

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