カナダ
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カナダ・ビクトリアのシンボル「州議事堂」の中を探検してみよう!

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年8月9日更新

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写真:トラベルライター

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の州都、ビクトリアにある州議事堂 (The Legislative Assembly of British Columbia)はビクトリアのランドマークとしてとても有名です。1897年末に完成したこの州議事堂ですが、なんと今現在も州議会で使われており、政治の中心となっている場所でもあります。外観の美しさもさることながら、内部もとても美しく、こだわって作られているので必見です!

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ブリティッシュ・コロンビア州、州議会の拠点・州議事堂

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現在の州議事堂は、その当時25歳であった建築家のフランシス・ラッテンブリーにより設計されました。着工は1893年で、1897年末に完成し、1898年2月10日に公式にオープンしました。今だに議会で使用されている現役バリバリの建物です!毎晩行われるライトアップもとても綺麗で、3,500以上の電球で照らされます。

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州議事堂の目の前に広がる美しい広場には、日中〜日暮れまで観光客が溢れています。観光客以外にも、現地の方々が日光浴、昼寝等をしていたり、憩いの場としても親しまれています。

観光客である我々が州議事堂でできることって?

美術館や博物館ではなく州議事堂を観光、ということで「何ができるのか?」という疑問が真っ先に思い浮かぶと思いますが、こちらの州議事堂はまるで美術館であり、まるで博物館でもあります。ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)の歴史や建築物、内装等、全てを楽しむことができます。

州議事堂ではセルフガイドツアー、無料ガイド付きツアー、どちらかのツアーに参加をすることで館内を見て回ることができます。

セルフガイドツアーができる

自分のペースで見学したい方はこちらをお勧めします。あらかじめホームページで日本語で書かれたブックレットを印刷していくと、見落としがちなポイントも押さえることができるのでお勧めです。また、土日祝はセルフガイドツアーは行っていないのでお間違えのないように!

無料ガイド付きツアーに参加できる

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開始時間の指定はあるのですが、無料でガイドが付くツアーに参加できます。州議事堂の真正面に係員の方がいるので、ツアーに参加したい旨を伝えると参加券をもらえます。指定時間になると係員の方が注意点等を説明し、入場になります。チケットは入場時に回収されるので無くさないようにしましょう。ツアーは大体30分前後で終了をし、お土産コーナーにさしかかる手前で解散します。

夏季 (2017年5月20日〜2017年9月4日)

平 日:無料ガイド付きツアー 9:00am-5:00pm
    セルフガイドツアー 8:30am-4:30pm
土日祝:無料ガイドツアーのみ 9:00am-5:00pm

秋季〜春季 (2017年9月5日〜2018年5月18日)

平 日:無料ガイド付きツアー/セルフガイドツアー 9:00am-5:00pm

全て英語又はフランス語でツアーが行われるので、無料ガイドツアーの際もホームページでブックレットを印刷し、持参することをお勧めします。また15人以上の団体は予約が必要です。

館内で押さえておきたい7つのポイント

館内では州議事堂の歴史、紋章の意味、BC州について学ぶことができます。歴史に興味がない方でも、綺麗なステンドグラスや、オシャレな内装に思わず興味を持ってしまうのではないでしょうか?それでは順番にみていきましょう♩

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【1】ロウワー・ロタンダ

  • 写真:トラベルライター

一番最初に案内される部屋のど真ん中には、リバーカヌーがあります。これはシュウィティトステルといわれている伝統的なリバーカヌーで、その意味は「川を渡るのに安全な場所」(a safe place to cross the river.)という意味です。そしてその下にあるのがイタリア風のモザイクです。

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一見ワニに見えるこちらの彫刻、実はBC州にあるカルタス湖に潜む伝説のモンスターの彫刻が施されているようです。正面から見るとこのような顔です。迫力満点!

【2】ブリティッシュ・コロンビア州紋章

ブリティッシュ・コロンビア州の紋章は1987年に採択されました。

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王冠をかぶったライオンは、エリザベス二世女王陛下のロイヤル・クレスト(紋章のこと)を、盾の青い線は太平洋を、白い線は頂に雪があるロッキー山脈を、沈んでいく太陽はBC州がカナダ最西端の州であることを、左側のワピチジカまたはヘラジカは旧バンクーバー島植民地を、右側の野生羊は旧ブリティッシュ・コロンビア本土植民地を表現しています。

また、一番下の「splendor sine occasu」という言葉はラテン語で、意味は「衰退なき美」や「終わりなき美」を意味しているようです。ライオンの首周りと紋章の一番下に配置されているのは、BC州の州花であるハナミズキです。

【3】エリザベス二世陛下のゴールデン・ジュビリー・ウィンドウ

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エドワード・シェイファー、トーマス・マーサーによって作られたこちらのステンドグラスは、BC州の政府から、エリザベス二世陛下への贈り物です。BC州のシンボルがいたるところに散りばめられているので、是非見つけてみてください!

【4】ビクトリア女王のダイアモンド・ジュビリー・ウィンドウ

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1897年、ビクトリア女王陛下の即位60周年に作られました。左の窓に書かれている1837という数字は、ビクトリア女王18歳の際、即位した年。右の窓に書かれている1897は、即位60周年の年です。窓にはビクトリア女王が18歳の時に即位した日付、また、左にV、右にRとありますが、これはVictoria Regina、ラテン語でビクトリア女王の略とされています。

【5】メモリアル・ロタンダ

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第一次、第二次世界大戦等、戦争でカナダのために戦い、戦没した方々に捧げられた慰安の場です。また、ドームには、鉱業、漁業、林業、農場の4つの産業を現した絵を見ることができます。

【6】議会本会議場

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イタリア産の大理石をふんだんに使い、装飾されている本会議場。広さは12×18メートルです。本会議場内では、州議会議員が公務を果たすために使用されます。左右にあるのは議員の机で、中央にあるのは議長席です。

【7】カナダ女王エリザベス二世陛下の肖像画

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カナダ人アーティストであるフィル・チリャーズによって描かれたもの。2012年6月6日、バッキンガム宮殿で行われた特別な式典で公開されました。色使いが鮮やかで、気品溢れるエリザベス女王二世陛下の姿が印象的な肖像画です。

さいごに

今現在も議会で使用されている現役である州議事堂。訪れる際は、公式ホームページで議会が開催中か確認をされてから行かれることをおすすめします。確認の際は議会カレンダーを参照してくださいね。また、入場の際にはセキュリティーチェックもあるので、時間には余裕を持って行動されることをお勧めします。

ブリティッシュ コロンビア州議事堂
カナダ / 建造物 / 観光名所
住所:Parliament Buildings, Victoria BC V8V 1X4 Canada地図で見る
電話:(250) 387-3046
Web:https://www.leg.bc.ca

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