フランスのリアルなカントリーサイドを訪ねてみたい!そんなあなたが次に目指すべきは、ブルターニュのオーレー。オーレーが位置するブルターニュ地域圏は、北西に突き出た半島にあり、複雑に入り組んだ地形は様々な美しい表情を見せ、フランスでとても有名な観光地となっています。名産は牡蠣などの海産物、そしてブルターニュ発祥のガレット。そんなブルターニュ、オーレーの楽しみ方を紹介します。
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オーレーに行くなら必ず行きたい月曜マルシェ
オーレーに行くなら、月曜日をまたぐようにしましょう。というのも、オーレーの月曜マルシェが見どころの一つだからです。
毎週月曜の午前中だけメリー[Mairie D'Auray]周辺の通りが歩行者天国になり、BIO(オーガニック)食品、アンティーク、古本、ハンドメイド雑貨など、様々な店舗が並びます。
オーレーのマルシェでは、パリでは味わえない田舎ならではのゆるさと、この地域ならではのシーフードが堪能できます。
シーフードマルシェは、メリーのすぐ横の建物内で開催されています。運が良ければ、オレ川に面したところでもテントを広げて、牡蠣や海老など簡単な食事を提供していることもありますので、同時にチェックしてみるといいでしょう。
- 月曜マルシェ(Mairie D'Auray)
- フランス / 市場・朝市
- 住所:100 Place de la République, 56400 Auray地図で見る
オーレーに来たらサン・グスタン散策!
ビューポイントでサン・グスタン旧市街を見下ろす
サン・グスタンは、オーレーの中にある古い小さな港町です。
オレ川にかかる石橋を渡ると、その先に旧市街が広がっています。対岸の高台からは旧市街や石橋を見下ろすことができ、1番のビューポイントとなってます。
裏路地散策が楽しい旧市街
古い教会で休憩を挟みつつ、サン・グスタンの裏路地を散策してみると、どこもかしこも絵になる風景やたくさんの面白いオブジェ等に遭遇するはずです。
旧市街の川沿いを海方面に歩いていくと、カヌーカヤック、ボートをレンタルできるところもあります。天気が良ければ水上散策もオススメです。
本場のブルターニュクレープ・ガレットを堪能
ブルターニュといったらガレット!というほど、ガレットが有名です。
サン・グスタンには、クレープ・ガレットのレストランが数多くあるので、伝統のガレットを堪能するならレストランを利用しましょう。
サン・グスタンではほとんどのレストランがクレープ・ガレットを提供していますが、お店を探すときは看板か建物のどこかに[Crêperie]と書かれているのが確認できれば確実です。
メニューは全部フランス語なので、事前に食べたいものを調べてから行くとスムーズですが、英語で尋ねても大丈夫です。
まずはシードルで乾杯!
シードルとは、りんごで作られたお酒のこと。リンゴの香りとシュワシュワ感が口の中をリフレッシュさせます。これがクレープ・ガレットとよく合います。
ブルターニュのクレープレストランでは、ワインやビールよりシードルが好まれ、メニューでもシードルが一番上に書かれていることが多いです。
主食はガレット!
そばの栽培が盛んなブルターニュでは、そばは主食として親しまれてきました。
ブルターニュのガレットは、そば粉と水とブルターニュ産海塩を混ぜた生地で片面だけ焼き、魚介、チーズ、ハム、野菜、キノコなどを組み合わせた様々なコンビネーションの具材を包み込んで焼き上げたものになります。
レストランによってガレットの包み方やガレット内の具材、味付けは異なりますので、ガレットレストランを何軒かハシゴするのも楽しいでしょう。
主食用ガレットは、トッピングの内容によって値段が異なります。シンプルにチーズのみのトッピング(3€=400円)からホタテや野菜を組み合わせ自家製ソースで味付けされたトッピング(10€=1300円)まで様々。
メニューの一番最初に書かれている、明らかに安いSèche(1.4€〜3€)というガレットは、具材なしのガレット生地のみになります。
デザートにクレープ!
デザートのクレープは小麦粉を使っており、弾力があって甘めの生地で提供されます(そば粉をつかった生地でデザートクレープを提供するお店もあります)。
トッピングは、フルーツ、キャラメル、チョコレート、クリーム、アイス、フランベ(ブランデーやラムなどを火にかけ、一気にアルコールを飛ばす料理法)などを組み合わせたコンビネーション。
デザートクレープもガレットと同様、具材の種類によって値段が異なります。バターと砂糖のみのシンプルなクレープ(2.1€=270円)から、旬のフルーツにクリーム、そしてフランベを組み合わせた贅沢クレープ(7.6€=980円)まで様々です。
シャトー通りで芸術家の活動を垣間見る
シャトー通りでは、画家・彫刻家・版画家などの様々なアーティストがアトリエやギャラリーを構えています。
表現手法は様々で、この街の風景からインスパイアされたであろう絵画もあれば、日本の伝統的なアートの一つとして世界に広まった魚拓がこの地で捕れた魚で作られ、展示されていることもあります。
[EXPO][EXPOSITION]と書かれていれば、展示会なので自由に入ってください。[EXPO]ではなくても、ガラス越しに大きな作品を描いているところを見ることができます。
もちろん、ドアが開いていれば中に入って話してみると、アーティストも喜びますよ。
フランスの田舎町を観光するコツ
フランス旅は小さい町ほど観光案内所[Office de tourisme]に頼ろう
フランスには、小さい町でも観光案内所があり、教会の次によく目にします。
見たいところは見尽くしたという人でも、ここに来るとネット上では手に入らないアクティビティ情報や季節限定のイベント情報を入手できますので、新しい町に入ったら必ず観光案内所を訪ねることをオススメします。
オーレーの場合、5月から夏にかけての暖かい時期に行くのがオススメです。イベントが数多くあり、自然の中のアクティビティも気持ちの良い季節です。
フランスの長距離電車のチケットを取るなら1週間前にwebから
ここまでオーレーについて紹介しましたが、ではどうやってパリからオーレーに行けばいいのでしょうか。
オーレーへは、TGVという長距離特急電車でパリから3時間半で行くことができます。フランスの長距離電車のチケットは、時間帯と曜日で大きく変動します。1週間前にvoyages-sncfのホームページから価格をチェックし、チケットをwebサイトから買っておくといいでしょう。
駅で直接買うこともできますが、手数料がかかってwebサイトから買うより高くなってしまうので注意してください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。フランスの田舎町の旅計画に少しでも役立ててもらえると嬉しいです。
最後の最後になりますが、お店に行ったり観光案内所を訪ねたりする際は、必ず「ボンジュール!」を忘れずに!挨拶と笑顔ひとつで、旅がよりいっそう楽しくなるはずです。