茨城県坂東市(ばんどうし)に位置する「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」は、令和元年に来場者数1,100万人を突破した、大人気の自然史系博物館です。展示や公園の見せ方が素晴らしく、大人から子供まで存分に楽しむことができます。この記事では、ミュージアムパークの概要、所要時間、予約方法、展示と公園の見どころ、おすすめ情報(ランチ、記念写真)、アクセス方法、周辺スポットなど、現地の様子をくまなくご紹介しています。
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「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」とは
坂東市に位置する県立博物館
「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」は、1994年、坂東市(ばんどうし)に開館した茨城県立の自然史系博物館です。パネル展示はもちろん、植物や生き物を緻密に表現した模型や音を駆使したユニークな展示を行っています。展示の一部には水族館(水の生き物コーナー)もあります。
野外展示は、綺麗に整備された公園をめぐる仕掛けになっています。森、池、畑、草原など公園内には様々なエリアが設けられており、自然環境に対してナチュラルに興味が湧く空間のため、お子様の環境教育にもってこいの場です。展示はもちろん、公園の魅力も非常に大きいので、荒天時を避けての訪問がおすすめ。
注意点をいくつか挙げておきます。館内は全面禁煙、ペットは入場不可です。遊具、テーブル、椅子、テントの持ち込みは出来ません。館内での飲食は決められた場所(レストラン、セミナーハウス)でのみ可能です。
●開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで)
●休館日:毎週月曜(月曜祝日の場合は翌日以降)と年末年始※臨時休館あり
●小中高生の入館無料日:毎週土曜(春・夏・冬休み期間を除く)
●【通常時】入館料(本館&野外):一般540円、高校大学生340円、小中学生100円
●【企画展開催時】入館料(本館&野外):一般750円、高校大学生460円、小中学生150円
●入館料(野外のみ):一般210円、高校大学生100円、小中学生50円
見学に必要な所要時間
まず展示見学の所要時間について。どれくらい立ち止まり、展示を読み込んだり、見入ったりするかに左右されます。館内は2フロアに分かれており広さもあるため、本当にサーッと見るだけでも1~2時間は必要になるかと思います。さらにじっくり見る場合はもっと時間をかけても良いでしょう。
続いて公園散策の所要時間。公園は展示と違い、順路が明確にあるわけではなく、ある程度ご自身でめぐるルートを決める必要があります。敷地内をざっと一周するだけでも1時間は確保しておきたいところです。
全体的に言えば、最低でも半日は確保しておくことをおすすめします。ランチを挟む場合や、ギフトショップでまったりショッピングをされる場合は、半日以上滞在しても楽しめるでしょう。
予約方法(※必見)
コロナウイルス感染症対策のため、2021年2月から入館には事前予約が必要となりました。予約が必要なのは、土日祝日と特定の日(お盆期間、年始等)に入館する場合のみ。平日の入館に際する予約は不要です。
予約は30日前から可能で、公式ホームページからのみ受け付けています(電話予約不可)。予約カレンダーから訪問したい日と入館時間帯を選びます。時間帯は1時間ごとに区切られていて、その時間帯の入館者数が定員に達すると予約は出来なくなります。あくまで入館時間帯の予約なので、一度入ってしまえば何時間滞在してもOKです。
希望する入館時間帯が定員に達していなければその場で操作し、当日予約も可能。ただし、数日前から定員に達してしまうことも多いそうなので、あくまで事前予約がおすすめです。
詳細は公式ホームページ内「入館者事前予約について」のページをご参照下さい。
おもな見どころ
展示
「宇宙コーナー」では、立体的な模型展示を楽しむことができます。幻想的な照明を使った見せ方も楽しめるコーナーです。
「地球の生いたちコーナー」では、化石や恐竜のダイナミックな展示に注目。恐竜は動くため、ジュラシックパークの世界にやってきた気分を味わえます。
「自然のしくみコーナー」では、茨城県の山地林が表現されています。森に隠れる動物たちを探し出してみましょう。鳥の鳴き声も学べます。一部は水族館になっており、本物の魚を鑑賞できます。
「人間と環境コーナー」では、絶滅危惧種の紹介など、人間と自然環境の関わりについて触れられています。
ここではほんの一部しかご紹介できていませんが、ミュージアムパークでは宇宙の誕生、地球の誕生、生命の誕生、現代の環境問題など幅広い分野からアプローチし、自然について語りかけています。
公園
「昆虫の森」では、木々と草原の間を散策できるようになっています。「芝生広場」は、開けた空間が気持ちよいです。
「とんぼの池」では、ボードウォークが整備されています。池の生き物が間近で観察できるのがポイント。池にはカメもいました。
「ホタルの流れ」では、清流を見学することができ、近くには畑もあります。幅の狭い道を歩けるようになっていて、まるで秘密基地に迷い込んできたようです。
公園内には解説版も充実していますので、読みながら散策をしてみましょう。特に宮沢賢治の作品で登場する岩石や植物が観察できるようになっているのが面白い点です。