写真：Sosyu Kikuchi茨城県北部の町・常陸大宮市に位置する秘湯をご紹介します。湯の澤鉱泉は約180年前から湯治場として利用されていた歴史があり、良質な温泉を楽しめます。日帰り入浴、宿泊どちらも可能で、特に料理が絶品です。この記事では宿の様子、温泉の様子、お食事の様子、近隣の立寄りスポットに分けてご紹介しています。
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湯の澤鉱泉とは
宿泊・日帰り入浴どちらも可能な秘湯
湯の澤鉱泉と書いて「ゆのさわこうせん」と読みます。約180年前（天保年間）よりこんこんと湧き出していたとされる歴史ある温泉です。お湯に浸かると病気が全快することから、医者いらずの名湯として語られ多くの人が利用しています。
写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉
場所は茨城県北部の町・常陸大宮市に位置しています。アユ釣りで有名な久慈川がすぐ近くを流れる奥まった山あいにあり、四季折々の景色を楽しむことができます。
日帰り入浴、宿泊どちらも楽しめます。宿泊すると温泉は24時間使えるため、ゆっくりしたい方は宿泊がおすすめです。宿の雰囲気は程よくアットホームさが残っており、宿泊収容人数も多くないので、人目を気にせず滞在ができます。
●宿泊：15時～翌9時30分（12,960円～）
滞在中の楽しみ方
湯の澤鉱泉は「日本秘湯を守る会」の会員だそうで、まさに知る人ぞ知る秘密の温泉地といったスポットです。人が少ない環境で滞在中は良質な温泉に浸り、体を癒すことができます。檜風呂と岩風呂の2種類があります。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉
また湯の澤鉱泉はお食事が驚くほど美味しく、ぜひ滞在中にはお試し頂きたいです。お料理からは地産地消の精神が感じられ、自分たちで育てたお米や、地域の方と一緒に作ったというお味噌などを頂くことができます。
温泉の近くには、日本三名瀑のひとつに数えられる袋田の滝があります。また、全国的にもトップクラスの大きさを誇るオオサンショウウオを飼育している、淡水魚館も合わせて行きたいスポットです。湯の澤鉱泉の近隣の立寄りスポットについては本記事の後半でも詳しくご紹介します。
お宿の様子
外観・駐車場
湯の澤鉱泉の敷地に入ると、木造の建物が目に入ります。こちらが宿泊棟、温泉棟です。入口には大きな木の看板が掛かっています。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・外観
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・看板
駐車場もあります。建物の前のスペースを使えますので、そちらに停車します。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・駐車場
ロビー・フロント
建物内に入るとロビーがあります。昔のお写真などが飾られていて、温泉の歴史を感じることができます。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・ロビー
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・フロント
フロントの先には、温泉と宿泊者向けの客室があります。広すぎないアットホームな宿泊棟です。ペットの犬もお出迎えしてくれます。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・犬
お部屋
お部屋は布団が2枚入るくらいの広さの和室です。壁紙の色に重厚感があってお洒落な空間となっています。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・客室
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・お洒落な壁紙
障子を開けると椅子とテーブルが用意されていて、外を眺めることができます。お風呂上りにくつろぐこともできます。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・椅子とテーブル
廊下
客室にはお手洗いが付いておらず共用となりますが、お手洗いに向かう廊下や浴室に向かう廊下には赤いカーペットが敷かれています。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・廊下
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・客室前の廊下
女将さんが通っていらっしゃるという、絵手紙教室の皆様の作品も展示されています。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・絵手紙展
温泉の様子
2種類の温泉があります。宿泊でない限り1種類のみの入浴となります。宿泊をすると時間によって男湯と女湯が入れ替わるので、どちらも堪能することができます。
檜風呂
檜風呂は、浴槽が檜で出来ています。温泉の色は少し白濁しています。温度は高めで、半身浴も楽しめます。湯に浸かりながら庭園を眺めることができます。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・檜風呂
脱衣所はとても清潔に整えられていて快適です。足ふきマットがふかふかで居心地が良かったです。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・脱衣所
岩風呂
岩風呂は、黒い岩に囲まれた温泉です。天井には迫力ある木の梁がめぐらされています。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・岩風呂
筆者が訪問した際には、他の宿泊者と入浴時間が被ることなく利用できました。貸切に近い状態で温泉を楽しめるのも、湯の澤鉱泉の魅力のようです。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・温泉の天井
お食事・料理の様子
お食事は、宿泊利用はもちろん日帰り入浴の際も利用することができます。シェフの方が梅干しや乾物など、多くのものを時間をかけて手作りされているので、すべてのお料理が絶品です。
夕食
宿泊利用の場合は、和食のコース料理を頂けます。日帰り入浴の場合でも、メニュー表にあるお料理を注文することができます。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・日帰り客向けのお食事メニュー
前菜はお野菜が豊富に使われています。サラダには名物の湯葉がのせられています。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・前菜
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・前菜
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・湯葉サラダ
お鍋にはたんぱく質と野菜が具たくさんに入っていて、ダシがよく出ています。アユの塩焼きは、クセがなく美味です。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・台物
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・アユの塩焼き
お刺身は、地元の市場で仕入れているそうで、とても新鮮。茶わん蒸しは丁度良い柔らかさで、プリンのように濃厚です。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・お刺身
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・茶わん蒸し
天ぷらにはイチジクが使われているのが珍しく、絶品。お蕎麦は地元の常陸秋そばで、透明感のある味わいです。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・天ぷら
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・常陸秋そば
デザートにはきびだんごと梨が振る舞われました。きびだんごには、地元特産のエゴマが混ざったタレが添えられています。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・きびだんご
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・地元産の梨
飲み物は、おすすめして頂いた梅酒。自家製仕込みの手作りです。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・自家製の梅酒
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・お食事処
朝食
朝食は、お惣菜がずらっと並んだカゴご飯。見た目が華やかです。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・朝食
ご飯とお味噌汁はおかわり自由。梅干しはシェフが仕込んだ複数年もので、綺麗な赤色です。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・手作り梅干し
お米は自分たちで栽培しているそう。天日干し（おだがけ）のお米で、とても甘く驚くほど味わい深いです。お味噌汁のお味噌は地域の方と一緒に作られているのだとか。
- 写真：Sosyu Kikuchi湯の澤鉱泉・食事料理・ご飯とお味噌汁
- 湯の澤鉱泉
- 茨城 / ホテル / 3つ星ホテル / 日帰り温泉
- 料金(目安)：5,400円〜33,428円
- 宿泊時間：13:00〜10:00
- 住所：茨城県常陸大宮市山方4849地図で見る
- Web：https://yunosawakousen.com/
