アメリカ
アメリカ観光
大都会も大自然も楽しめるエキサイティングな国

水と岩と光のアート!アメリカの「アンテロープキャニオン」

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2017年7月14日更新

2,410view

お気に入り

写真:まき子

グランドキャニオンの上流にある「アンテロープキャニオン」では、水と岩と太陽が織りなす“自然界のアート”とも言える、素晴らしい光景を目にすることができます。ただ美しいだけではなく、陽の光によって照らし出される峡谷内は、色や光と陰が刻々と変わっていきます。だから、その時に目にする光景は“一期一会”。そんな峡谷の生い立ちや、アクセス方法などもご紹介いたします

この記事の目次表示

全世界でここだけにしかない光景

「アンテロープキャニオン」という地名は日本ではあまり知られていないので、ピンと来ないかもしれません。そこでまず最初にご紹介したいのは、この光景です!

  • 写真:まき子
  • 写真:まき子
  • 写真:まき子
  • 写真:まき子
  • 写真:まき子
  • 写真:まき子
  • 写真:まき子
  • 写真:まき子

「プロカメラマンが撮るからこういう写真になるんじゃないの?」
「岩肌をライトアップしてるんでしょ?」
「写真加工とかしてるんじゃないの?」

なんて思われるかもしれませんが、これは筆者が持っている安いデジカメで撮ったもの。峡谷内に照明用ライトなんてものはありません。画像も、全く何の加工もしていません。

これは、自然のまま、見たまま、カメラに映ったままの光景です。誰もがこんな幻想的な光景を目にすることができるのが【アンテロープキャニオン】なのです。

こんな素晴らしい、幻想的な空間を見に行きたいと思いませんか?!

なぜこんな幻想的な空間が作られたのか?

アンテロープキャニオンができた主な要素は3つ。「砂岩」「砂漠気候」「水」です。

  • 写真:まき子

このエリアは砂漠気候で、岩は比較的柔らかい砂岩

アンテロープキャニオンの地面にあるのも砂ばかりで、土と言えるようなものはありません。

  • 写真:まき子

アンテロープキャニオンに向かう車道は、実はDry Creek(ドライクリーク)と言われる、普段は水のない川底です。

しかし、雨季にひとたびスコールが降ると、数10kmも離れた場所から雨水が一斉に集まり、このドライクリークは瞬時に濁流の川となるそう。

  • 写真:まき子

勢いのついた雨水の川は 鉄砲水 となり、アンテロープキャニオンの細い岩の割れ目に流れ込み、ものすごい勢いで岩肌を削っていきます。

すなわち、アンテロープキャニオンの岩肌に表れている横縞模はまさに 水の流れ 。岩肌だけではなく、この岩形のうねり具合で、いかに水の勢いが激しいかが分かります。

  • 写真:まき子

また、岩肌を触ってみて分かるのは、けっこう柔らかいこと。だからこそ、このような水の流れる縞模様ができるのですね。

太陽の光が差し込み“アート”は完成する

  • 写真:まき子

水が岩を削った跡を、幻想的に照らし出すのが、細い割れ目から差し込む陽の光。

複雑な岩肌だからこそ、光の反射も複雑になり、このような綺麗な光景を見ることができる、まさに 水と岩と光のアート です。

地面まで光が届くのは昼間の数時間だけ

  • 写真:まき子

砂岩の細い割れ目からしか陽の光が差し込まないため、幻想的な光景も時間限定。

特に、地面まで光が届く時間帯が一番キレイですが、それも12時前後の短い時間です。訪れる時間帯も、12時前後をオススメします。

必ずツアーかガイドを申し込みましょう!

アメリカ国内には、いくつか先住民の居留地がありますが、アンテロープキャニオンも「ナバホ族居留地」の中にあります。

旅行客が個人で勝手に居留地に入ることはできないため、近くの街「Page(ページ)」から催行しているツアーを申し込むか、居留地の現地でガイドを頼まないと、アンテロープキャニオンには行けないのでご注意を。

ツアーは日本からも申し込めます♪

  • 写真:まき子

ページのツアー社と日本の各旅行会社はたくさん提携しているようなので、日本からツアーを申し込むのが便利です。アンテロープキャニオン単発もあれば、グランドキャニオンなどの観光と一緒になっているツアーもあります。

遠くで雷雲が発生したら即中止になるかも?!

アンテロープキャニオンにひとたび鉄砲水がなだれ込んだら、もう逃げ場はありません。しかも鉄砲水となる原因は、近くで降る雨はもちろん、遠くで降る雨にもあります。

立ち入り禁止にするかしないかは現地でもシビアに判断しているそうなので、運悪く雨雲が発生してしまった場合は、命を守るためにも潔く諦めましょう。

アンテロープキャニオン
アメリカ / 自然・景勝地 / 6/20放送「世界ふしぎ発見!」で紹介
住所:アリゾナ州 アンテロープ・キャニオン地図で見る

アメリカの旅行予約はこちら


アメリカのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

アメリカのホテルを探す

アメリカの航空券を探す

アメリカの現地アクティビティを探す

アメリカのWi-Fiレンタルを探す

アメリカのレンタカーを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【グランドサークルの回り方】実際にレンタカーでドライブした9泊10日のモデルコースを大公開!

グランドサークルの旅行を計画する際にまず悩むのがそのコース。行きたいところはたくさんあるけれど、予定日程内に収まるのか、また実際にかなりの長距離を運転できるのか...


世界の絶景ランキングTOP26!旅行者が行っている絶景スポットランキング

グレートバリアリーフにナイアガラの滝、グランドキャニオンなど世界各地にある自然の絶景スポットを、トリップノートの9万人のトラベラー会員(2023年9月現在)が実...

海外の人気滝TOP12!旅行者が行っている世界の滝ランキング

カナダ・アメリカにまたがるナイアガラの滝や、オーストラリアのバロン滝をはじめとする海外の滝を、トリップノートの8万8千人のトラベラー会員(2023年5月現在)が...

1日に行ける人数は20人だけ!アメリカ「ザ・ウェーブ」はまさに秘境だった!

アメリカの西部に「グランドサークル」と呼ばれている、絶景がたくさん集まっている場所があります。グランドサークルには、「グランドキャニオン」や「セドナ」などの有名...

【アメリカ】グランドサークルをレンタカーで巡る4泊5日のおすすめルート

アメリカのグランドサークルは、「グランドキャニオン」をはじめ、たくさんの見どころが詰まっている、死ぬまでに訪れたい観光スポットです。今回は、そんなグランドサーク...

この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/makiko0213ha

【大丸神戸店】デパ地下で楽しくお買い物!神戸土産にもぴったりな名物13選

神戸観光の人気エリア、旧外国人居留地にある【大丸神戸店】は、神戸元町を象徴する建物として鎮座しており、地元人も観光客もショッピングや飲食に訪れる人気スポット。そ...


【岡山県・西粟倉村】ただの田舎じゃないその魅力とは?!

かつて市町村合併が進んだ中、あえて「村」として生きる道を選んだ岡山県の「西粟倉村」。今、ここには若く発想力も豊かでエネルギッシュな人たち、ローカルベンチャーを目...


シカゴに行ったらコレを食べよう!歴史と共にある4つの個性派グルメ

アメリカ本場でステーキといったらニューヨーク?いえいえ実は、アメリカ人の間では「肉といったらシカゴ!」と言われているそうです。その他にもシカゴには、シカゴピザや...

日本ではできない体験!アメリカでガン・シューティング【GILBERT INDOOR RANGE】

日本では一般人が実弾の入った銃を撃てる機会はほとんどありませんが、アメリカでは初めての人でも実弾でガン・シューティングができる射撃場がたくさん!屋内の射撃施設「...

車で行こう!子連れで楽しもう!【ユニバーサル・スタジオ・ジャパン】

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下 USJ)に子連れで車で楽しく行きませんか?!子供用のたくさんの荷物も車ならラクラク♪ 駐車場情報や入場時の混雑具合、また...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります