今では治安が良く住みやすい街として留学生にも人気があり、スポーツ観戦や観光に訪れる人も多いボストンですが、かつては「ボストン虐殺事件」などアメリカ独立戦争の勃発となる事件に始まり、多くの血が流れた歴史的な都市でもあります。そんな街を初めて散策する方にオススメの観光ポイントをご紹介いたします。
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「ボストン」というと何を思い浮かべますか?
港町、治安が良い、リッチな雰囲気、歴史的な事件がいっぱい、名門大学がたくさん、スポーツが盛ん、地ビールのサミュエルアダムス…など、ボストンのイメージは様々。
実際、ボストンの観光エリアは7つに分けられ、それぞれに特徴があります。
ボストン観光するならまずはココ!ボストンの中心地で、歴史的な見所からグルメもショッピングも楽しめます。
【2. ウォーターフロント Waterfront】
古くから港町として発展したボストンを象徴するエリアで、ダウンタウンのすぐ東。ボストン茶会事件が起きた場所でもあります。
【3. ケンブリッジ Cambridge】
チャールズ川の西岸に広がるエリア。ハーバード大学はじめ多くの大学が点在し、学生による活気が溢れている街です。
【4. ノースエンド North End】
イタリア文化が古くから根付いている、いわゆる「リトル・イタリー」。イタリアングルメなどが楽しめます。
【5. ビーコンヒル Beacon Hill】
チャールズ川の東岸にある、石畳の街路とレンガ造りの街並みが特徴の高級住宅街です。
【6. バックベイ Back Bay】
ダウンタウンの南に位置し、レッドソックスのスタジアムや様々な美術館があります。
【7. チャールズタウン Charlestown】
ダウンタウンの北に位置し、かつてイギリス軍との激戦が繰り広げられたエリア。歴史的な見所もたくさん。
これだけあると、どこに行ったら良いかわからなくなってしまうかもしれませんが、今回は、初めての方でも ボストンらしさ を満喫できること、かつ 1日でも廻れること に焦点を当て、上記の 1〜3のエリア に特化してご紹介したいと思います。
「たった3つのエリア?」と思われるかもしれませんが、グルメ、ショッピング、歴史に触れる、学生気分を味わう、緑いっぱいの公園でまったりできる、など様々な楽しみ方ができますよ!
1:【ダウンタウン Downtown】は見所たくさん!
ダウンタウンはその名の通りボストンの中心地。ビジネス街、ホテル、州都ならではの政府機関、グルメにショッピングなど様々な一面が見られますが、やはり何と言っても歴史深さを感じたいエリアです。
元がイギリス植民地だったので、ヨーロッパのような石畳の小道やレンガ造りの古い建物がある一方で、近代的な建築も混在している面白い街並みです。
そんなダウンタウン観光をより一層楽しむためにも、ボストンの歴史について知っておくと良いポイントを2つだけ簡単にご紹介します。
もう1つはその理由、当時のイギリスはボストンの市民に多額の税を課し、理不尽な統治法で圧力をかけていたこと。
古今東西、押さえつけようとすればするほど反発が起きるもの。ここボストンでも独立前は、まさにその状態でした。そんな歴史的背景をちょっとだけ頭の片隅に入れておいてみてください。
それでは、ダウンタウンの「ここは行くべき!」というおすすめポイントをご紹介していきます!
アメリカ最古の都市公園【ボストンコモン Boston Common】
最初に目指すなら、ダウンタウンの中心地にある【ボストンコモン Boston Common】という都市公園がオススメ!創立は1634年で独立戦争(1775年〜)のずっと前、アメリカ最古の都市公園と言われています。
敷地面積はなんと東京ドーム約4コ分もあり、独立戦争時はイギリス軍のキャンプ地だったそうですが、今となっては平和な雰囲気。芝生で寝転んで本を読んだり、ランチボックスを広げたり、青空チャリティコンサートを聴いたり。
この公園から、金ピカヘッドの大きな建物が見えると思いますが、これは ビーコンヒル のエリアにある現役の マサチューセッツ州会議事堂 Massachusetts State House です。
この公園の東の方に「観光案内所」があるので、そこで情報収集もできますヨ。
- マサチューセッツ州会議事堂
- アメリカ / 建造物
- 住所:24 Beacon St, Boston, MA 02133 アメリカ合衆国地図で見る
ボストン虐殺事件が起きた【旧マサチューセッツ州会議事堂 Old State House】
アメリカ独立戦争が勃発した “きっかけ” の1つとして有名なのが、1770年に 【旧マサチューセッツ州会議事堂 Old State House】で起きた 【ボストン虐殺事件】。
上記写真の左にある建物が 【旧マサチューセッツ州会議事堂】で、事件が起きた場所は正確に言うと、その手前の広場、常に観光客が集まっているのですぐにわかると思います。
この事件、きっかけは1人のボストン市民と1人の兵との間に起きたちょっとしたイザコザでした。でも、イギリスに対して反感が強まっていた当時です。怒鳴り声に集まってきた市民はこの喧嘩にどんどん加勢、ついに暴徒と化した群衆に、イギリス兵8人が無差別発砲!結果、5人が射殺されました。
この事件後、アメリカの独立派は「ボストン虐殺」と謳い、より “イギリスからの独立” への拍車をかけていくことになります。事件跡の記念碑にも「there the child Independence was born」 “独立への小さなきっかけがここで生まれた” とあります。
- 旧マサチューセッツ州会議事堂
- アメリカ / 建造物
- 住所:206 Washington St, Boston, MA 02109 アメリカ合衆国地図で見る
奴隷の反対運動はここから始まった!【パークストリート教会 Park Street Church】
場所は ボストンコモン に戻りますが、そこからも見える、白い八角形の塔が美しい教会が 【パークストリート教会 Park Street Church】。
できたのは独立戦争の後で、独立後、 ウィリアム・ロイド・ガリソン というジャーナリストかつ社会改革者が、初めて 奴隷制の廃止 を訴える演説をした教会としても有名です。
観光客も気軽に中に入れますし、地元の信者のような方もたくさん出入りしている、街に馴染んだ教会です。
- パークストリート教会
- アメリカ / 社寺・教会 / 教会
- 住所:1 Park St, Boston, MA 02108 アメリカ合衆国地図で見る