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【フランス】まさに絵画の世界!ジヴェルニーのモネの家を訪ねて

取材・写真・文:

大阪在住
訪問エリア:4ヶ国

2020年1月20日更新

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写真:ムラサキ

ノルマンディー地方の小さな町ジヴェルニー。モネの大作『睡蓮』のモデルとなった庭はあまりにも有名。絵画の世界をそのまま目に映すことができる、まさにおとぎの世界。幻想的な庭と邸宅を訪れ、印象派の世界を覗いてみませんか?

この記事の目次表示

ジヴェルニー

パリ・サンラザール駅からSNCFに乗ること約40分。そこには緑あふれるノルマンディーの田園風景が広がっています。

20世紀初頭には、クロード・モネに憧れたアメリカの印象派画家たちが特に多く集い、賑わいを見せました。現在も村にはいくつもの芸術家のギャラリーが並び、訪れる観光客たちの目を楽しませてくれます。

  • 写真:ムラサキ
ジヴェルニー
フランス / 町・ストリート
住所:ジヴェルニー フランス地図で見る

モネの庭と邸宅(Maison et jardin de Monet)

1980年に創設されたクロード・モネ財団により管理されており、毎年4月1日〜11月1日まで一般に公開されています。

庭園

ノルマンディの囲い庭(Le clos Normand)

モネの邸宅前に広がる広大な庭は、季節毎に違う花の色合いを見せてくれます。伸び伸びと育ち、太陽をいっぱいに浴びて咲く花々はしっかりと手入れをされているのにも関わらず整いすぎていない、自然なままの美しさ。

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ奥に見えるのはモネが晩年過ごした邸宅
  • 写真:ムラサキ
ノルマンディの囲い庭
フランス / 公園・動植物園 / 庭園
住所:84 rue Claude Monet 27620 Giverny地図で見る
Web:http://fondation-monet.com/

水の庭園(Le jardin d'eau)

邸宅前の庭園の奥には地下通路があり、その道は道路の反対側にある水の庭園へと繋がっています。そしてこの水の庭園こそがモネの『睡蓮』のモデルとなった庭なのです。

地下を抜け地上に出ると出迎えてくれるのはツツジと竹林。ツツジは、愛知県豊橋市の総合動植物公園との、交流の記念植樹として植えられているそうです。

  • 写真:ムラサキ

竹林を抜けると、いよいよ睡蓮の浮かぶ池が見えてきます。日本の太鼓橋を思わせる緑色のアーチ状の橋の上部には藤棚が茂り、花の咲く季節には紫色の藤の花が橋を彩ります。

そしてその太鼓橋の上からは、庭の池に浮かぶ睡蓮を一望することが出来ます。水面に浸かってしまいそうな程に伸びた枝垂れ柳の葉が、風に揺られてゆらゆらと水面に触れていく様子も、とても美しいです。

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ

太鼓橋はフォトスポットなのでいつも人だかりです。橋の上からは、モネの描いた絵画の世界をたっぷり堪能出来ます。ぜひカメラでおさめてくださいね!

  • 写真:ムラサキフォトスポットの橋にはたくさんの観光客がカメラを構えます
水の庭園
フランス / 公園・動植物園 / 庭園
住所:84 rue Claude Monet 27620 Giverny地図で見る
Web:http://fondation-monet.com/

邸宅(Maison de Monet)

ピンク色の壁に緑色の窓枠が可愛らしい邸宅は二階建て。こちらも庭園とともに見学が可能です。

  • 写真:ムラサキ

入ってすぐに目に飛び込んでくるものは何と日本画!モネは自身で『ラ・ジャポネーズ(La japonaise)』という着物を羽織った西欧女性を描いたことがあるほど、日本美術に関心を持っていました。彼の家では、そんな彼の日本画コレクションを至るところで目にすることが出来ます。

  • 写真:ムラサキ

続いて現れるのは1899年まで使用されていたモネのサロン兼アトリエ。こちらは2011年にユーグ・ル・ガル氏によって修復されました。当時の面影を忠実に再現したサロンには、壁一面に彼の描いた絵画(レプリカ)も展示されています。

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ

二階は家族の寝室。どの部屋にも庭園向きに大きな窓が設置されており、モネが自ら手入れをした庭を眼下に臨むことが出来ます。

  • 写真:ムラサキモネの寝室。友人のセザンヌやルノワールの複製画も展示されています
  • 写真:ムラサキモネの娘、ブランシュの寝室。花柄の壁紙やカーテンがロマンティック!
  • 写真:ムラサキモネの寝室からの景色

そして再び1階に戻ると、壁紙や調度品のレモンイエローがとってもキュートな食堂が。当時このように染色された調度品は非常にモダンだったとされています。

そしてまたしても食堂の壁に狭しと飾られているのは日本画コレクション!歌川広重や葛飾北斎の作品も見受けられます。当時のフランスでは日本文化は非常に目新しいものとして受け止められていたのです。

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ食器棚の中には彼が特別な日のために作らせた青い食器が並びます

最後に訪れるのは台所。こちらは青を基調としたタイル張りの造りが美しく、思わず真似したくなってしまうほどの可愛さ。

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ
モネの邸宅
フランス / 建造物
住所:84 rue Claude Monet 27620 Giverny地図で見る
Web:http://fondation-monet.com/

番外編〜モネの家のご近所散策〜

ジヴェルニーの観光といえばモネの家なのですが、その周辺では今もギャラリーやB&B(民宿のようなもの)がありお土産屋さんとともに観光客で賑わうスポットです。

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキとあるギャラリーの看板犬ジャック。道にごろりと寝転んでお客さんにご挨拶してくれます

モネの家から徒歩10分ほどの距離には彼の葬儀を行った教会もあります。彼のお墓もこの敷地内に。村の中でも少し高台にあるため、墓地からはセーヌ川やジヴェルニーの景色を眺められます。

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ
聖ラドゴンド教会
フランス / 社寺・教会 / 教会
住所:53 / 55 Rue Claude Monet, 27620 Giverny, フランス地図で見る

最後に

モネの家は、そのほとんどが彼の死後放置され荒れ果てていたものをフランス芸術アカデミーのクロード・モネ財団の手により修復されたものです。そのため調度品も全てが現物ではありませんが、当時のモネとその家族の暮らしを綿密に再現してくれています。

庭園もモネ自ら手入れをし、一から作り上げた彼の愛した庭の姿を今も私たちに伝えてくれます。数々の素晴らしい名作のモデルとなった彼の宝物をぜひその目で見てみてください。

  • 写真:ムラサキ

「モネの庭と邸宅(Maison et jardin de Monet)」のインフォメーション&アクセス

入場料

  • 大人:9.50€(約1,240円)
  • 7歳以上の小人または学生:5.50€(約720円)
  • 7歳未満の小人:無料

アクセス

  • サンラザール(Saint-Lazare)駅からSNCFで、ヴェルノン(Vernon)駅下車。(9€〜・約1,180円〜)
  • ヴェルノン駅からジヴェルニーまでは、15分間隔でシャトルバス(往復8€・約1,050円)が出ています。
モネの庭と邸宅
フランス / 観光名所
住所:84 rue Claude Monet 27620 Giverny地図で見る
Web:http://fondation-monet.com/
  • レートは2017年9月現在

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この記事を書いたトラベルライター

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2017年から一年間、憧れのパリの地で食べ歩き・飲み歩き・美術館巡りを満喫したワーホリライターです。
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