旧ノルマンディー公国の首都だったルーアン。パリと同じく町の中心にはセーヌ川が流れ、水運の拠点として栄えた町は今でも随所に当時の姿を留めています。また百年戦争で活躍したジャンヌ・ダルクが最期を迎えた地として彼女にまつわる建物も数多く、彼女の名前を冠した教会や美術館も存在します。今回はパリから日帰り可能なこの町の見逃せない観光スポットをご紹介します。
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ルーアンてどんなところ?
フランス北西部、イギリスを臨む海に面したノルマンディー地方。モン・サン・ミシェルやサン・マロ、ル・アーブルなど有名な観光地を有するこの地方の首府圏であるセーヌ=マリティーム県の県庁所在地です。
ノルマンディー地方は印象派発祥の地と言われ、クロード・モネを始め様々な印象派画家がルーアンでも作品を残しています。パリのサン・ラザール(Saint Lazare)駅からSNCFで1時間、チケット代も早めに予約すれば最安値往復20€(約2,400円)で購入することが出来る為、パリなどの近郊都市からの日帰り観光客にも人気のスポットです。
見所スポット
町のシンボル、大時計台
ルーアン市内の最寄駅ルーアン・リヴ・ドロワット(Rouen rive droite)駅に着けば、目の前に真っ直ぐ伸びるジャンヌダルク通り。道の名前からしてさすがジャンヌダルク所縁の地です。
10分程歩きPalais de Justiceと呼ばれる裁判所を抜けた先にあるのがRue du Gros Horloge、その名も大時計通り。この通りに入ってくると見えてくるのがルーアンの旧市街の街並み。
木骨組みで可愛らしいカラーの家々が立ち並ぶ眺めはまさにフォトジェニック!そしてその通りを左に曲がるとまもなく出迎えてくれるのが、この町のシンボルとも言える大時計台です。
文字盤に散りばめられた金色の星の装飾が美しく、その足元には大理石の肖像群が並びます。大時計の中は有料(7.5€、約960円)ですが見学が可能です。ハイシーズンとオフシーズンで営業時間が変わりますので要注意。
- 大時計台
- フランス / 観光名所
- 住所:Rue du Gros Horloge, 76000 Rouen, フランス地図で見る
- Web:http://www.rouentourisme.com/monuments/le-gros-hor...
見応えたっぷりの教会
ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Rouen)
尖塔の高さは何とフランス随一の151m!全体像を撮影するには広角レンズが必須です。フランスゴシック建築の最高峰のひとつとも呼ばれ、外観を埋め尽くす肖像群、内観の素晴らしいステンドグラスは必見です。
しゃがんで撮影してもこの通り。
教会の奥には悲しげに祈るジャンヌダルクの像も
- ルーアン・ノートルダム大聖堂
- フランス / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Place de la Cathédrale, 76000 Rouen, フランス地図で見る
- Web:http://www.cathedrale-rouen.net/
サン・マクルー教会(Église Saint-Maclou)
ノートルダム大聖堂のさらに奥、カテドラル広場からサン=ロマン通りを抜けたところにサン・マクルー教会はあります。大聖堂に比べれば小さいですが、こちらはルネサンス様式の尖塔やステンドグラスにまた違った味わいがあります。
こちらの教会は基本的に土〜月しか入ることが出来ません。また10時〜12時と14時〜17時半 or 18時(季節により変動)と空いている時間も限られています。
- サン・マクルー教会
- フランス / 社寺・教会 / 教会
- 住所:7 Place Barthélémy, 76000 Rouen, フランス地図で見る
- Web:https://www.rouen.fr/eglise-saint-maclou
印象派の作品を多数所蔵 ルーアン美術館
印象派発祥の地とされるノルマンディー地方、中でもその首府圏に在するルーアン美術館では数多くの印象派作品を所蔵しています。もちろん季節毎で展示会もありますので訪問の際は是非そちらも合わせて確認してみてください。2017年9月11日まではピカソ展が開催中
- 2017年9月11日まではピカソ展が開催中。
- ルーアン美術館
- フランス / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Espl. Marcel Duchamp, 76000 Rouen, フランス地図で見る
- Web:http://mbarouen.fr/fr