栃木県の日光は、歴史や自然などの見どころが詰まった、とても魅力的なエリアです。ひとつひとつをじっくり味わうには時間がいくらあっても足りませんが、主要スポットに加えて観光ツアーに参加すれば、広い範囲で各名所を巡ることが可能です。1日で回るなら、午前は日光東照宮を散策し、午後からは奥日光を満喫できるバスツアーに参加するのはいかがでしょうか。都内近郊からお手軽に楽しめる、日帰り観光プランをご紹介します。
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日光駅に着いたらバスで日光東照宮へ
日光は東京駅から電車で約2時間ちょっと。朝は少し早い出発となりますが、午前10時頃に日光に着けば、ここからじゅうぶんに日帰り観光を楽しめます。駅に到着したら、まずは日光東照宮を目指しましょう。交通手段は駅からバスで、本数も多くあるため不便はありません。
バスは駅前の乗り場から「世界遺産めぐりバス」に乗車し、「西参道」か「大猷院・二荒山神社前バス停」で下車します。所要時間は10~15分で、バス停からはいずれも徒歩5分で到着します。
日光東照宮は強力なパワースポット
世界遺産に登録されている日光東照宮は、徳川家康が祀られた神社で、境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む、55棟の建造物が並びます。
本社にも見られる建物の凝った装飾は、豪華絢爛な印象を受けますが、素晴らしいのは見栄えだけでなく、風水・陰陽道などを用いて設計されている点。天体や周辺の土地をつなぐように造られているため、強力なエネルギーの通り道となっています。
また彫刻となる動物には意味を持たせ、この場所のエネルギーを強固にしているようです。
有名な眠り猫は、日光にちなんで陽だまりでうたた寝をしている姿と言われてますが、別の説では悟りを表しているとも伝えられていて、これらにはどこか謎めいたストーリーを感じます。日光東照宮は、不思議な空気感が漂う神秘のスポットと言えるでしょう。
日光東照宮の拝観料は、大人1,300円、子供450円。宝物館と美術館の入館料は別途で、建物の解説が録音されている音声ガイドは500円でレンタルできます。
拝観を終えたら再び駅に戻りますが、距離的には約2kmの道のりとなるので、時間に余裕があれば日光の街並みを見ながらお散歩するのがオススメです。
- 日光東照宮
- 日光 / 寺 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / 世界遺産
- 住所:栃木県日光市山内2301地図で見る
- 電話:0288-54-0560
- Web:http://www.toshogu.jp/
- 日光東照宮 眠り猫
- 日光 / 建造物 / 世界遺産
- 住所:栃木県日光市山内2301 日光東照宮地図で見る
- 電話:0288-54-0560
- Web:http://www.toshogu.jp/
日光巡りの観光バス、ナチュラルパークツアー
軽く昼食をとった後は、日光の名所を巡る観光バスに乗車します。「ナチュラルパークツアー」という、参加者一人から運行するバスツアーで、出発は午前と午後の2パターン。
午後の出発は13時45分からと、ゆっくりなのが嬉しいところです(午前は9時20分出発)。コースは時期によって変更する場合があるようですが、基本的には2つのコースが用意されています(要予約)。
ここでご紹介するのは、滝や湖などを巡るコースで、所要時間は約3時間半。もう一つのコースは、日光の隠れた名所を巡るプランとなっていて、いずれも日光おでかけサロンにて電話予約可能です。
いろは坂から見上げる男体山
日光市街からいろは坂を通り、バスは奥日光へと向かいます。途中の休憩所から見えるのは、標高2,484mの男体山で、春から秋にかけて登山が可能です。
形は富士山に似ていますが、見る角度によって姿が変わり、横に長くなっているのがわかります。古くから信仰の山として扱われ、その昔は女性が立ち入ることが固く禁じられていたそうです。そのような土地にまつわる数々のお話を、ドライバーさんが説明をしながら案内してくれます。
日本一高い湖、中禅寺湖と中禅寺
秋の紅葉が美しいことで知られる中禅寺湖は、海抜1,269mと、日本で一番高い位置にある湖です。透明度が高く日本百景のひとつに選ばれていて、冬は氷点下の厳しい寒さとなりますが、湖面は滅多に凍ることはありません。
湖畔には中禅寺というお寺があり、中へ入ると仏像の説明などをしてくれます。お寺の中から見渡す湖の景色はとても美しく、眺めていると清らかな気持ちになっていきます。
- 日光山中禅寺 立木観音
- 日光 / 寺 / 紅葉 / 縁結びスポット
- 住所:日光市中宮祠2578地図で見る
- 電話:0288-55-0013
- Web:http://rinnoji.or.jp/precincts/cyuuzenji
山の神が戦った戦場ヶ原をお散歩
戦場ヶ原は、標高約1,400mの高所にある湿原です。戦場ヶ原という名前から、以前この地で戦が行われたというイメージを抱いてしまいますが、実はそれは神話の中のストーリーで、男体山と赤城山の神が大蛇と大ムカデに姿を変え、中禅寺湖を奪い合って戦ったというところから来ています。
戦場ヶ原では四季折々の空気感を楽しむことができ、冬はスノーシューを履いてお散歩ができます。
ユニークな形の竜頭の滝
奥日光を代表する滝の一つである竜頭の滝。滝の全長約210mもあり、岩の上を勢いよく水が流れます。滝つぼ付近の水流が大きな岩によって二つに分かれ、その姿が竜の頭に似ていることから「竜頭の滝」と名づけられました。
秋にはこの滝周辺から紅葉が始まるそうで、紅、黄、緑と色とりどりの美しい景観が望める人気の高いスポットです。
- 竜頭の滝
- 日光 / 自然・景勝地 / 観光名所 / 滝 / 紅葉 / 花畑(5月) / 花畑(6月) / ハイキング / つつじの名所
- 住所:栃木県日光市中宮祠地図で見る
- 電話:0288-54-2496
- Web:http://www.nikko-kankou.org/spot/6/
大迫力の華厳の滝
最終目的地は華厳の滝。日光で一番有名な滝であり、春は花に彩られ、夏は緑が美しく、秋は華やかに紅葉し、冬は雪と氷で輝きます。
エレベーターで滝つぼ近くまで下降し、約97mの高さから一気に流れ落ちる大迫力の姿を見上げることができます。エレベーターは550円の料金がかかりますが、ここへ来たら是非下へ向かってみてください。豪快な滝の音と景色に包まれながら、日光の自然を肌で感じられます。
- 華厳の滝
- 日光 / 自然・景勝地 / 観光名所 / 滝 / パワースポット / ハイキング / 紅葉 / ツーリング
- 住所:栃木県日光市 中宮祠地図で見る
- 電話:0288-54-2496
- Web:http://www.nikko-kankou.org/spot/5/