山梨県大月市が選定した富士山が美しく見える「秀麗富獄十二景」の六番山頂と七番山頂である百蔵山と扇山は、尾根伝いに一度で楽しむことができます。比較的穏やかな扇山から登る、百蔵山への登山コースのご紹介です。
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扇山の山頂を目指そう!!
最短ルートで登頂を目指そう
扇山は山梨県の東側、大月市と上野原市にまたがる標高1,138mの山で、大月市が選定した「秀麗富獄十二景」の七番目の山です。
山頂への登山ルートはいくつかありますが、最短はJR中央本線鳥沢駅からのルートです。駅前からは「梨ノ木平扇山登山口」のバス停まで、ハイキングバスが運行(冬季運休)していますが、徒歩では1時間ほどかかります。登山口にあるトイレが最後になりますので、立ち寄るようにしましょう。
変化のある楽しいコース
登山路は管理されており、初心者でも比較的歩きやすい道といえるでしょう。途中に、石段や丸太橋、水場もあり変化を楽しめるコースとなっています。
木々の合間から富士山が見え始めると、徐々に目線が高くなっていくのを実感するでしょう。四季折々の植物も疲れを癒してくれます。
扇山山頂手前の分岐点です。この分岐点から扇山山頂へは5分ほどで到着することができます。もうひと踏ん張りです!
扇山登頂のご褒美は富士山!!
扇山山頂は100人ほどが滞在できる広場になっています。登山口から山頂までは2、3時間で登ることができますし、登山初心者でも比較的登りやすい山なので、天気のいい休日は多くの登山者で賑わっています。
- 扇山
- 山梨 / 自然・景勝地 / ハイキング / 山 / 登山 / つつじの名所
- 住所:扇山 日本 〒409-0621 山梨県大月市七保町浅川地図で見る
- Web:https://otsuki-kanko.info/category/content-page/vi...
百蔵山へ尾根伝いに登ってみよう!!
ひっそりと佇む大久保山
扇山山頂手前の分岐点へ戻り、「百蔵山」へ歩を進めます。なだらかな斜面を下ったところに「大久保山1,109m」と書かれた小さな手書きの看板があります。登ってきた感覚はありませんが、こちらも一つの山のようです。
アップダウンの激しい尾根を進む
大久保山を過ぎると、勾配の急な下り坂になります。十分注意して下りてください。登山路はわかりやすく、道を外さなければ迷うことはありません。
途中、所々に案内看板があるので位置確認の参考にしてください。
登山路を挟んで左右は急な傾斜になっている個所は「尾根伝い」に歩いていることを実感できる場所です。木々に覆われて安心感がありますが、滑落しないように十分注意しましょう。
百蔵山山頂手前は、急な上り坂に。山肌を登っている感覚が味わえる場所でもあります。
百蔵山登頂のご褒美もやっぱり富士山!!
百蔵山山頂は、ベンチテーブルもある広々としたスペースになっています。木陰も多くあり一休みするには最適な場所です。扇山山頂手前の分岐点から、約2時間ほどで着くことができます。
百蔵山は、標高1,003mで「秀麗富嶽十二景」の六番にあたります。扇山より視界が開けているので富士山を裾野まで広く見ることができます。長く歩いたあとの絶景は、最高のご褒美です。
下山はゆっくり焦らずに!
百蔵山からの下山は登山口まで1時間ほど。途中、富士山を臨む場所にベンチがあったり、沢を渡る箇所がありますので、休みながら下りていきましょう。
登山口付近までくれば、トイレもあります。登山口から最寄り駅のJR中央本線猿橋駅へは、さらに徒歩で1時間ほど。少し大回りして日本三奇橋の「猿橋」を見て回るのもおススメです。
おわりに
今回ご紹介したのは、一度に2つ山をめぐる縦走コースです。尾根伝いといってもアップダウンの激しいコースとなっていますので、比較的登りやすい扇山を登ったあとに、体力と相談して無理のないようにしましょう。
道中は木々に覆われているので日焼けの心配はありませんが、虫除けは必須です。なるべく肌の露出が少ない恰好がおススメです。また、熊の出没エリアでもあるので、対策と用心はしっかりしてください。より安心安全に楽しむことができます。