マレーシア
マレーシア観光
歴史的な町並みと近代的な建物にビーチリゾートも満喫

【マレーシア】奇跡の島、タートルアイランドで海亀の産卵に立ち合う旅

取材・写真・文:

オーストラリア在住
訪問エリア:16ヶ国

2017年11月20日更新

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海亀の産卵を見学

  • 写真:bemnty

夕食後にタートルアイランドの資料や歴史を学んでいると、海で待機しているレンジャーから連絡が入ります。海亀が産卵の準備にかかったら、見学に行く事が出来ます。

こればかりは海亀次第ですので、毎日時間がまちまちです。筆者が行った時は8時頃にお声がかかりました。

  • 写真:bemnty

この時は初めて産卵をするというアオウミガメでした。既にタートルアイランドで産卵をした海亀には、番号札が付けられています。

  • 写真:bemnty

母親亀は次々と卵を産んでいきます。本当にピンポン球のように丸くて、白いつやつやの卵でした。産まれた卵はレンジャーに寄って掘り起こされ、安全な別の場所に埋め変えられます。

  • 写真:bemnty

これが産まれたての卵たち。この時は全部で92個ありました。私たちが海亀の出産に立ち会えるにはここまで。これから親亀は休んだ後に、ゆっくりと時間を掛けて海へと戻っていきます。

産まれたての卵は保護エリアへ

  • 写真:bemnty
  • 写真:bemnty

産まれた卵は、保護エリアで埋め直されます。この時、産まれた日付と母親亀の管理番号、そして産まれた卵の合計が分かりやすく表示され、管理されます。

産まれた海亀の卵を保護するエリアの様子

  • 写真:bemnty

このように、産まれた卵は外敵に襲われないように、保護エリアに埋められて管理されます。同じ日に同じ親から産まれた卵が、産まれた日時、母親亀の管理番号、個数を記載され管理されます。

  • 写真:bemnty
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産まれたての海亀の赤ちゃんが海に向かって抜け出そうとする瞬間に遭遇しましたが、すぐそこには外敵の大トカゲが。こうして、卵も産まれた海亀の赤ちゃんも常に危険にさらされています。海に放流されてからも、無事に成長できるのはほんの1%とか。

海亀の赤ちゃんの放流を見学

  • 写真:bemnty

海亀の産卵を見学したあとは、その日に孵化した、可愛い海亀の赤ちゃんの放流が行われます。

  • 写真:bemnty

月明かりに向かって泳いでいくということなので、ライトを照らして誘導していきます。ここまでは保護されていましたが、ここからは自力で生き抜いていくしかありません。私たちはただただ無事を祈るだけ。大きくなって、またこの島に帰って来るんだよ〜!!!

この作業が終わったら、就寝の時間となります。

2日目:離島前のお散歩はマスト!

  • 写真:bemnty

翌朝7時にボートが島を出るので、それまでに荷造りと朝食を済ませておかなければなりませんが、ちょっと早起きをして海辺のお散歩はマストです。何故なら、遅くに産卵にやって来た海亀がまだビーチにいる確率が高いからです。

  • 写真:bemnty

筆者が滞在した日の朝も、産卵を終えた海亀がゆっくりと時間を掛けて海へ向かって進んでいるところでした。産卵に大変な体力を使っているだろうから、それはそれはゆっくりと海に向かって進んでいました。そして大海原へと帰って行きました。

奇跡の島

  • 写真:bemnty

海亀は、目には見えない地磁気を感じて位置情報得ていて、何年間も広大な海を回遊して成長した後でも、産卵の時には必ず産まれた場所に戻って来るということです。とっても不思議な事のように感じますが、動物界では珍しくなく、身近なところでは鮭が同じように産まれた川に戻って来て産卵しますね。

今回紹介したサリンガン島では、50年も前から海亀の保護を行なっているので、自然環境よりも海亀が育つ確率が高いのでしょう。そんな長い間の努力の結果、今ではほぼ毎日海亀が産卵しに帰って来るということです。

セリンガン島、世界でも稀な奇跡のタートルアイランドで、神秘的な海亀ちゃんたちに会いに行ってみませんか。

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この記事を書いたトラベルライター

アクティブ系の旅行好きです。
オーストラリア パース在住歴二十数年。
3人の子供達から手が離れ、人生第2章を満喫中です。
海、山、ジャングルと自然系やイベント系も好きです。
https://bemnty.net

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