札幌の冬といえば、大通公園などで行われる「さっぽろ雪まつり」が有名ですが、会場周辺にある観光名所も見逃せません。本記事では、大通公園から徒歩数分で行ける2つの名建築「札幌市時計台」と「北海道庁旧本庁舎」をご紹介します。
この記事の目次表示
札幌のシンボル!札幌市時計台
札幌を代表する名建築として知られる札幌市時計台。木造2階建ての洋風建築で、国の重要文化財に指定されています。正式名称は札幌農学校演武場といい、農学校生徒のために1878年に建設されました。
2018年に塗装工事が行われた外壁は薄く緑がかった白色で、屋根は鮮やかな赤色。そして、屋根の上には大きな時計台が設置されています。
建設当時、1階は講義室や研究室などの用途に使われ、2階は演武場として兵式訓練や体育の授業で利用されたほか、中央講堂として入学式や卒業式の会場にもなりました。シンボルの時計はアメリカで製造されたもので、1881年の設置から130年以上にわたって正確に時を刻み続けています。
建物内の様子
入館料200円(高校生以下無料)を払って中に入ると、まず展示室があります。札幌農学校や時計台についての展示が充実しており、映像コーナーも設けられています。
2階は屋根裏の木組みが見える開放的な空間で、明治時代の講堂の情景が再現されています。2017年には札幌農学校の初代教頭を務めたクラーク博士の像が設置され、記念撮影スポットとしても人気を集めています。また、時計台の時計と同じアメリカのハワード社で1928年に作られた大きな時計もあり、機械時計の仕組みを学ぶことができます。
アクセス
時計台は札幌駅と大通駅の間にあり、どちらの駅からも徒歩圏内です。冬場は寒さに加え道が滑りやすいので、すぐ近くまで地下道で行くのが良いでしょう。札幌駅と大通駅を結ぶ地下歩道の9番出口を出て東に進み、2分ほど歩けばビルの谷間にたたずむレトロな建物が見えてきます。
- 札幌市時計台
- 札幌 / 観光名所 / デート
- 住所:北海道札幌市中央区 北1条西2地図で見る
- 電話:011-231-0838
- Web:http://sapporoshi-tokeidai.jp/
「赤レンガ」の通称で有名!北海道庁旧本庁舎
札幌市街中心部にあるもうひとつの重要文化財が、「赤レンガ」の通称で親しまれている北海道庁旧本庁舎です。
この建物は1888年に北海道庁の本庁舎として建設され、約80年にわたって北海道の行政の中心として機能していました。アメリカ風のネオ・バロック様式の建築物で、風格を感じさせる外観や趣向を凝らした装飾が見られるゴージャスな内観は、学校として建設された札幌市時計台とは対照的です。
建物内の様子
1階は歴史資料を閲覧できるギャラリーや文書館のほか、休憩室・売店もあります。2階には樺太関係資料館や赤れんが北方領土館などがあり、開拓の歴史や北方領土について学ぶことができるほか、観光情報センターも設けられています。これだけ充実した展示がありながら、入館は無料!一部の展示物等を除き、写真撮影も自由です。
ちなみに、1階・2階とも会議室や事務室があり、これらは現在も実際に会議などで使用されているため、その部屋への立ち入りはできません。
そのほか、情趣ある庭園も魅力のひとつです。四季折々の花が咲き、市民や観光客の憩いの場となっています。冬は雪化粧した庭でたくましく生きる鳥たちの姿を見ることができます。
アクセス
札幌市時計台から西北西にあり、地下歩道の6番出口から歩いて3分程度の場所に位置しています。
- 北海道庁旧本庁舎
- 札幌 / 建造物 / 観光名所 / 歴史的建造物
- 住所:北海道札幌市中央区北3条西6丁目地図で見る
- 電話:011-231-4111
- Web:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/akarenga.ht...