オーストラリアのブリスベンから沖合約40キロの位置にあるモートン島は、南北に約38キロ。世界第3位の大きさの砂の島です。そのモートン島で体験できるのが、世界でも珍しい野生イルカへの餌付け体験!今回は、ゴールドコーストから行けるモートン島日帰りツアーをご紹介します。
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モートン島とは?
モートン島は、全長南北に約38キロ。島の98%が国立公園に登録されていて、同じオーストラリアのフレーザー島、ノースストラドブローク島に次ぐ世界第3位の大きさの砂の島です。
元々アボリジニのノーギ(Ngugi)族の人々が暮らしており、1770年イギリス人のジェームズ・クック船長がスコットランドの伯爵モートン(Morton)にちなんで「Morton Bay」と名付けましたが、船長の航海誌でミススペルされた「Moreton Bay」が現在の表記となっています。
モートン島ツアーは日本で予約可能!
モートン島にはリゾート施設タンガルーマ・ワイルドドルフィン・リゾートがあり、こちらでは宿泊はもちろん、日帰りでも様々なアクティビティを楽しむことができます。中でも人気なのが、世界でも珍しい野生イルカへの餌付け体験!モートン島へはブリスベン港から船で約1時間15分。日本人にも人気の観光地、ゴールドコーストからも日帰りツアーで行くことが可能です。
ツアーは日本であらかじめ申込可能。筆者が今回申し込んだのは、旅行会社H.I.Sさんのタンガルーマ・プレミアムドルフィンデイクルーズというツアーです。
ツアー料金はAU$251(約20,500円・2018年8月3日現在)で
- ゴールドコースト主要ホテルからの送迎
- フェリー往復料金
- 船内でのドリンク引換券(1回分)
- 現地オプショナルツアー(3種類の中から1つ選択)
- VIPラウンジ使用料
- 日本語案内書
- AU$20のランチバウチャー
- 野生イルカ餌付け
が含まれています。
- タンガルーマ・アイランド・リゾート
- オーストラリア / ホテル
- 住所:Tangalooma Island Resort , Moreton Island クイーンズランド 4025 オーストラリア地図で見る
- Web:https://www.tangalooma.com/
タンガルーマ・プレミアムドルフィンデイクルーズをご紹介!
ブリスベン港から出発!
ゴールドコーストの主要ホテルであれば、ホテルまで送迎バスが来てくれます。ホテルから一旦ブリスベンのバスセンターまで行き、そこで港行きのバスに乗り換えます(ちなみに筆者たちは帰りは港からホテルまで直行で、乗り換えの必要はありませんでした)。
港でツアーの受付(オプショナルツアーの確認や、ランチバウチャーの受け取りなど)を済ませたら、島へ出港!ブリスベン港からの船はほとんど揺れることはなく、船に弱い筆者でも全く船酔いの心配はありませんでした。
島に着くと、日本語スタッフの方が出迎えてくれ島内施設や、申し込んでいるツアーについての説明を行ってくれるので安心です。
ジュゴンを探せ!マリン・ディスカバリー・クルーズ
現地オプショナルツアーは
- 4WDデザートサファリコース
- マリン・ディスカバリー・クルーズ
- ホエールウォッチング・クルーズ(6月中旬~10月中旬の冬季限定)
の中から1つ選択します。
今回筆者が体験したのはマリン・ディスカバリー・クルーズ。モートン島周辺は、貴重なジュゴンの生息地でもあります。そんなジュゴンをはじめ、海亀やイルカなどの生き物たちを探すクルーズツアーです。
人工の沈没船「タンガルーマ号」の周囲には魚も多く、シュノーケリングスポットにもなっていました。
約2時間のツアーの中で、何とか1頭のジュゴンに出会うことができました!また写真には収めることができませんでしたが、ウミガメも発見することができました。どのような生き物たちに出会えるかはその日の運次第。まさにわくわくのディスカバリー体験ができます。
ビーチでサンセットを眺めてのんびりと
イルカの餌付けは18時から(月によって変動あり)のため、オプショナルツアーが終わってから少し時間がありますが、残念ながらその他シュノーケリングやパラセーリングなどのマリンアクティビティを行うのは難しいです。ですので、VIPラウンジでくつろいだり、夕方頃にはビーチでサンセットを眺めて過ごすのがおすすめです。
いよいよ、野生イルカと間近で会える餌付け体験
日が落ちると、桟橋周辺にどこからともなく次々とイルカたちが集まってきます。モートン島の周りに生息しているのはバンドウイルカの家族たち。1980年代桟橋にライトが設置されたことにより、その光にプランクトンが集まり、それを餌とする魚の群れが増え、そしてさらにその魚を餌とするイルカたちが島の周りに集まるようになりました。
1990年代はじめ、1頭のイルカが桟橋から投げた魚を食べるようになり、それをきっかけにそのイルカは子供を連れて桟橋を訪れるようになりました。最初に訪れたイルカはビューティーと名付けられ、現在もビューティーの子孫イルカたちを中心に、夜になると餌をもらいにイルカたちが訪れ続けています。ただし、イルカが野生の状態を保てるよう、与える餌は1日に必要な餌の一割程度のみという考慮がなされているようです。
時間になると、まず桟橋に集合し餌付け体験の説明を聞きます。アナウンスは英語ですが、事前に注意書きなどが書かれた日本語の案内書がもらえるので、英語が苦手な方も安心してください。イルカに害が及ばないよう、日焼け止めやクリームなどは落としておく、アクセサリー類は全て取る、絶対イルカには触らないなど色々注意事項がありますので、事前にしっかりと読んでおきましょう。
餌付け時は太ももぐらいまで海につかるため、事前に水着に着替えるか、捲り上げることができるパンツを着用してください。なお、冬場は気温が下がるので上着は暖かくしておく方がいいと思います。
順番が来たらまずは消毒水で手を洗い、餌の魚を1匹持ちます。喉に魚のヒレが引っかからないように、イルカは頭から魚を飲み込みます。そのため、魚の頭を先にして、尾っぽからお腹部分辺りを持つようにします。準備が整ったら、スタッフさんが呼んでくれるまでその場でスタンバイ。
海に入ると間近にイルカの姿が!餌を欲しそうに寄ってきてくれるのですぐにあげたくなりますが、全てのイルカに同じタイミングで餌をあげないといけないそうです。しっかりとスタッフの方の指示に従って、餌をあげましょう。餌付け体験は短い時間ですが、直接自分の手から餌を食べてくれる仕草はかわいらしく、野生イルカを間近で見れるとても貴重な体験になりますよ。
- タンガルーマ・プレミアムドルフィンデイクルーズ
- オーストラリア / 体験・アクティビティ / 乗り物
- 住所:(出発地:ブリスベン港), Tangalooma Island Resort , Moreton Island クイーンズランド 4025 オーストラリア地図で見る
- Web:https://activities.his-j.com/TourLeaf/OOL0116.htm
※記事内の豪ドルから円への換算は1ドル=約81.6円で計算しています