春になると、磐越自動車道から一瞬だけ姿を見せる桜並木。ご存知の方もいらっしゃるでしょうか?十年以上前から、徐々に人気が出始め、最近では多くの花見客が訪れるようになった夏井千本桜。とはいっても、高速ICから遠く、アクセスが便利ではないので、有名お花見ポイントと比べると、ゆったりとお花見が楽しめる穴場的なスポットです。また、例年、開花時期が遅めなので、お花見をしそびれた!という方にもおすすめです。
この記事の目次表示
夏井千本桜の場所は?
福島県のいわき駅からも郡山駅からも、車でほぼ1時間の場所に位置する田村郡小野町。そこは、日本の原風景が、ただただ広がる懐かしい場所です。
どこかほっこりするような、山里の中に流れるのは夏井川。福島の南東部を流れる二級河川ですが、春には、多くの人が集うお花見スポットとして、じわじわと人気が上昇中。激混みする前に、ひと目見ておきましょう。
地域への愛情が育てた桜並木
「わたしたちの郷土を美しい桜の里に、そしてこの桜のもとに郷土の和合を」。ここ夏井地区と南田原井地区の方々がそうした願いをこめて声をあげ、多くの賛同者が呼びかけに応じたことで、実現した植樹でした。
夏井川の両岸5キロメートルにわたって、ソメイヨシノの苗木が1,000本も植樹されたのは、昭和50年のこと。現在も、行政初め、地元商工会や地域の方々が、ボランティアで手入れをし、千本桜の風景を守っているそうです。
開花時期は?
例年4月中旬に開花、4月下旬頃が見ごろのようです。周辺には、全国的にも有名な三春の滝桜もありますが、それらの桜と比べても、1週間程度遅れて開花し、年によっては、GW頃まで楽しめます。
桜の時期を見逃してしまった方や、もう一度お花見を楽しみたい方には、ちょうど良いタイミングで見られる桜かもしれません。
夏井千本桜の楽しみ方
夏井千本桜の魅力はなんといっても、川の両岸5kmにわたってずらりと並ぶ桜。のどかに流れる川面に桜並木が映りこみ、のんびり散策して頂きたい場所です。
遊歩道沿いには、桜の開花とあわせたように、黄色や白の水仙も最盛期を迎え、桜とのコラボレーションも楽しめます。
足元に目を落とせば、子供の頃に夢中になって摘んだつくしやたんぽぽなども。そして頭上を見上げるのも忘れないでください。
お天気ならば、桜の開花期間には、100匹の鯉のぼりが、大空を悠々と泳ぐかもしれません。露店の出店もあるので、美味しそうな香りにも、そわそわしてしまいますね。
川の途中には、飛び石が配されているので、子供たちも大喜び。また、夜には桜のライトアップも行われます。幻想的に浮かび上がった桜が、川の水面に映り、昼とはまた違った魅力をみせてくれることでしょう。
例年ライトアップは開花期間中の午後6時~午後10時(予定)まで。
夏井千本桜の概要
アクセス
・電車の場合:JR磐越東線夏井駅より徒歩5分
・車の場合:磐越道小野ICより15分
駐車場
土曜日、日曜日、祝日の休校日に限り、近くの小学校校庭が解放(有料)になりますが、平日は、周辺駐車場を利用するようになります。詳細は、決定次第公式サイトに発表になるようなので、小野町の公式サイトをご覧ください。
【関連記事】