登山好きな天皇陛下が2度も登られた棒ノ折山(ぼうのおれやま)は、関東圏にあり都心からのアクセスも良く、低山ながら沢あり・鎖場ありとルートのバラエティーも多く、子供連れや登山初心者も楽しめる山です。
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棒ノ折山って?
棒ノ折山は、埼玉県飯能市と東京都奥多摩町にまたがる標高969mの低山です。低山といっても、ゴルジュ帯と呼ばれる切れ込んだ岩場があり、初心者のみならず、様々なルートを経験したい中級者へのステップアップルートとしても人気です。登山が大好きな天皇陛下も1986年6月と2005年5月に登られていて、岩場の登山を楽しまれています。実際に登ってみると、陛下が2回も同じ山に登られた理由がわかるほど、とっても楽しい山なんですよ!
さわらびの湯
本日のルートの起点となるのはバス停「さわらびの湯」。埼玉県飯能市にある温泉施設の近くにある、国際興業バスが運行するバス停です。
このバス停付近には、農産物直売所があり、敷地内のトイレを利用することができます。登山装備の人のほか自転車を楽しむ人も多いので、トイレの横にはバイクラックもあり、アウトドアの地として整備されていることがわかります。
農産物直売所の近くには自動販売機が複数台あるので、直売所の営業時間前の早朝であっても、飲料水などを手に入れることができます。
- さわらびの湯 バス停
- 埼玉 / その他スポット
- 住所:埼玉県飯能市下名栗地図で見る
- Web:https://transfer.navitime.biz/5931bus/pc/diagram/B...
いざ登山道へ
トイレを済ませたら再びバス停方面に向かいます。この日も多くの登山客の姿が。ツアーなども行われているようで、団体客もバス停前に集まっていました。
バス停を出たら、坂を登るようにして舗装路を進んでいきます。
そこから5分ほど歩くと、視界が急に開ける場所に出ます。
有間ダム
こちらが登山序盤の見どころ「有間ダム」。
この有間ダムは、登山客だけでなくオートバイを楽しむライダーにも知られた存在。そのため、ダムを見渡せる一番のポイントには、多くのオートバイが停められていました。
この有間ダム、なかなかワザモノのダムで、昭和57年に土木学会賞を受賞しています。一般的なダムは、大きな滑り台を使って水を流す方式ですが、ここは山中にトンネルを掘って、その中に水を流します。このトンネルを安全に作る設計や技術が賞の授与に繋がりました。
- 有間ダム
- 埼玉 / 自然・景勝地 / 紅葉 / ハイキング / ツーリング / ダム
- 住所:埼玉県飯能市大字下名栗1830地図で見る
- Web:https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b1005/kasen...
登山道入り口
そのままダムを回り込むように歩いていくと、本日の登山道の入り口へ到着。
実はこの登山道のすぐ真横には駐車場もあり、マイカーで訪れる登山客はここに駐車することもできるのですが、台数も限られているので前泊か(その場合は車中泊にて朝まで待機)、早朝でないと駐車するのは難しいでしょう。
冒頭に触れた「さわらびの湯」では、お風呂利用を前提に登山客の駐車もOKとのことで(ただし、長時間駐車することになるので、登山者向けに区画がわけられています)、マイカーの時は下山後のお風呂も楽しんでみてはいかがでしょうか?
さて、ここからしばらくは、この「棒ノ嶺」と書かれた案内板を目印に歩を進めていきます。