沖縄県宮古島諸島にあるみやこ下地島空港のすぐそばには、日本とは思えないような青と白のグラデーションが素晴らしい絶景が広がる場所「17エンド」があります。2019年にみやこ下地島空港が開港したことで行きやすくなり、そしてより人気になった「17エンド」は必見です!
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17エンドとは?
17エンドは、みやこ下地島空港を建設する際の埋め立てによって人工的に作られた場所で、今では絶景スポットとして人気になっています。正式な地名は「下地島空港RW17END」で、空港の敷地内にあることから、航空用語の名前がついています。
RWはRunway(ランウエイ)=滑走路のことで、17は北を0度とするとこちらの滑走路は170度の方角を向いており、飛行機が170度方向から着陸してくることから(0は省略されています)、そしてENDは滑走路の終端=END(エンド)、それらを組み合わせて「下地島空港RW17END」という名称になっています。
また、17ENDの読み方について、正確には航空用語で「ワンセブンエンド」と読みますが、今では「ジュウナナエンド」という読み方が定着しています。
17エンドへの行き方
2015年に伊良部大橋が開通し、2019年にこれまで訓練利用のみで使用されていた下地島空港が「みやこ下地島空港」として旅客ターミナルを伴う空港として開港したことで、17エンドまでの交通量が急激に増えました。
17エンドへと続く空港外周道路の幅は車2台がギリギリすれ違えるほどの狭さのため、事故の危険性が指摘されるようになり、2019年3月より車両通行止めとなりました。しかし、歩いて17エンドまで行くことは可能です。
まずは、車両通行止めとなっている場所まで車で向かいます。17エンドへの入口は2か所ありますが、西側の入口のほうが近いので、そちらからのルートを説明します。
宮古島から行く場合はまず伊良部大橋を渡り、下地島を目指します。その後下地島空港方面へ向かい、空港の南側の道路を中の島ビーチや通り池方面に向かってひたすら走ると、到着します。
近くに駐車場はないので、路上駐車になります。トイレなどはありませんし、日陰もありませんので、熱中症対策もしっかり準備して行きましょう。フェンス沿いに歩いて、7分ほどで17エンドに到着します。誘導灯まで行く場合は、10分程度かかります。
おすすめの絶景ポイント
干潮時にだけ現れるビーチ
17エンドの脇には、干潮時にだけ現れるビーチがあります。下地島空港の埋め立てによって砂が堆積するようになり、干潮時にだけ見られるようになりました。もちろん満潮時の景色も綺麗ですが、青と白のコントラストが美しい干潮の時間の景色が一番おすすめです。干潮時刻は季節によって変わりますので、事前チェックは忘れずに。
筆者がこのビーチへ降りてシュノーケルをしたとき、テトラポットのすぐ側にあった珊瑚の中に、カクレクマノミがいました。こんな近くにいるとは思わず、驚いたのを覚えています。他にも、下地島でのカヤックやSUPでこちらのビーチを訪れるツアーもあるようです。
- 下地島空港RW17エンド横のビーチ
- 宮古島市・宮古島 / ビーチ / 女子旅
- 住所:沖縄県宮古島市 伊良部佐和田1727地図で見る
下地島空港誘導桟橋
元々はパイロット養成訓練のためだけに使用されていた下地島空港。こちらの誘導桟橋に沿って空港の北側から着陸する飛行機が大迫力で、航空ファンの聖地と呼ばれていました。また、着陸した勢いのまま離陸するタッチアンドゴーの見学も人気でした。
- 出典:www.flickr.com着陸態勢の飛行機を間近で見られる
2019年にみやこ下地島空港として旅客用の空港として開港したことに伴い、今までは見られなかった国際線の機体なども見られるようになりました。これまでは訓練飛行のあるときだけにしか見られなかった光景でしたが、飛行機のフライト時刻がより明確になったことで、毎日離着陸を見られるようになりました。
大迫力の離着陸の様子は航空ファンならずとも見ておきたいですし、誘導桟橋と青い海、飛行機の組み合わせは思わず写真を撮りたくなる絶景ポイントです。
この記事を書いたトラベルライターからひと言
筆者は足を運ぶ前にこの17エンドを検索し、すごく素敵なところだ!こんなところが日本にあるんだ!と、感動しました。実際に行ってみると写真と全く同じ景色が広がっていることに、更にびっくりしました。
筆者はみやこ下地島空港が開港される前に訪問しましたが、その当時から空港の開港に伴って17エンドへの立ち入りが禁止になるのではないかという噂がありました。しかし、車両通行止めにはなったものの、今でもその絶景に足を運ぶことができます。期待を裏切らない最高の絶景を見に、是非訪れてみてください!(dory)