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【7】かわいい穴場の村「ノースリーチ」
ノースリーチ(Northleach)はガイドブックにも載っていない村ですが、見どころ満載の穴場の村です。木枠のチューダー様式の家が多く、他の村とはまた違う雰囲気を味わえます。観光客がいないのが新鮮で、事前情報もない分探検気分で散策できます。
映画に出てきそうな趣あるパブや、ミニチュアハウスのようなレトロなスーパーに心ときめきます。
馬が歩く姿もコッツウォルズでは通常の光景。
民家の窓や教会の扉も、どこもかしこも可愛いです。思わず笑顔になり、写真をたくさん撮ってしまいます。
イギリスらしい教会も見所です。中も見学できますよ。
教会裏にはフットパスがあり、進んだ先には羊がいっぱいの草原が広がります。癒される景色にたくさん出会える村です。
アクセス
バスでボートン・オン・ザ・ウォーター、バイブリー、チェルトナムなどからアクセスが可能です。
- ボートン・オン・ザ・ウォーターからバス801(Cheltenham行き)で15分 → ノースリーチ(Nor thleach, nr Market Place)へ/1日2本運行(11:30⇒11:47、15:40⇒15:57)、日曜運休
- バイブリー(B4425 by Trout Farm, Arlington ※バス停がないのでトラウト・ファーム前の道路、トラウト・ファーム側で待つ)からバス855(Bourton on the Water行き)で20分 → ノースリーチ(Nor thleach, Market Square)へ/1日4本運行(11:16⇒11:37、13:31⇒13:52、15:16⇒15:37、17:46⇒18:07)、日曜運休
- チェルトナム(Cheltenham, Royal Well Bus Station)からバス801(Moreton-in-Marsh行き)で45分 → ノースリーチ(Northleach, nr Market Place)へ/1日2本運行(7:30⇒8:12、13:15⇒13:57)、日曜運休
- チェルトナム(Cheltenham, Royal Well Bus Station)からバス853(Witney行き)で45分 → ノースリーチ(Northleach, Market Square)へ/1日8本運行、日曜運休
- 〈バス停〉村中心にバス停が二箇所あり、行先きが異なるので注意が必要。広場と道路沿い角の場所にあるので、自分が乗りたいバスがどちらのバス停か確認しましょう。
ボートン・オン・ザ・ウォーターからだと、直通バスでバイブリー⇒ノースリーチ⇒チェルトナムまたはその先にあるグロスターで計画するのがおすすめです(時間によってはノースリーチからグロスターまでの直通バスがあり)。チェルトナムは、そこからウィンチカムやブロードウェイの村に行けますし、グロスターは列車が通っているので拠点地してもおすすめな町です。
【8】中世の村「レイコック」
映画『ハリー・ポッター』のロケ地となったとして有名なレイコック。タイムスリップしたような感覚を味わえる、中世の街並みが残る村です。『プライドと偏見』でも19世紀初頭の風景として登場しています。
すぐに村を一周できてしまうくらいの小さな村ですが、ぎゅっと魅力が詰まっています。小さなアンティークショップや雑貨屋、昔ながらの商店もあります。
どこを見ても絵になる風景で、本当に映画の中に入ってしまったかのようです。
13世紀に修道院として建てられた「レイコック・アビー」は村必見のスポットです。美しい回廊にうっとりしてしまいます。
この回廊はハリポタファンでなくても見覚えがあるのではないでしょうか。『ハリー・ポッター』の初期シリーズで登場しています。
- レイコック寺院
- イギリス / 社寺・教会
- 住所:Lacock, Chippenham SN15 2LG地図で見る
- 電話:+44 1249 730459
- Web:https://www.nationaltrust.org.uk/lacock-abbey-fox-...
おすすめベーカリー「The Lacock Bakary」
「The Lacock Bakary」は店構えもかわいいですが、店内もレトロで風情たっぷり。お店のスタッフは昔ながらの制服を着ています。
手作りのパイやスコーン、スイーツが並んでいます。隠れ家のようなテラス席で食べることができますよ。
- レイコックベーカリー
- イギリス / パン・サンドイッチ
- 住所:8 Church Street, SN15 2LB地図で見る
- Web:http://www.lacockbakery.com/
おすすめの宿「Damson Cottage」
レイコックでは必ず泊まっていただきたい宿があります。レイコックの村を抜けて、こんな素敵なフットパスを歩いていきます。
約15分ほど歩くと辿り着くのがB&B「Damson Cottage」。とっても優しい愛日家のオーナーさんが出迎えてくれます。
客室は3部屋のみで、アットホームでイギリス人宅にホームスティに来たかのような気分になります。朝食は日本のインテリアが混ざるダイニングでいただきます。
辺りは牧場と点々と民家があるのみ。散歩をすると馬や羊がいる景色が見られます。イギリスの田舎町に住んでみるという滅多にできない経験ができます。
近くにはおとぎ話に出てくるような可愛いお家もあり、思わず足を止め見惚れてしまいます。
藁葺き屋根はチッピング・カムデンがの村が有名ですが、この宿の周りにもいくつか見かけましたよ。
アクセス
バースからチッペナム経由でのアクセスが便利です。
- バーススパ駅から列車で約10分 → チッペナム駅へ → 駅から街中心のバスターミナルまで徒歩15分 → バスX34(Frome行き)15分 → レイコック(Lacock, The George)へ/平日約20本運行、土曜約10本運行、日曜運休
- 〈チッペナムのバス停〉街の繁華街を通った先に大きなバスターミナルがあります
- 〈レイコックのバス停〉パブ「The George」の前
チッペナムは列車でバースから一駅で、パディントン駅からもアクセス可能です。レイコックはコッツウォルズらしい街並み、雰囲気を1番感じられるかもしれません。ぜひ訪れてほしい素敵な村です。
レイコックに関する記事はこちらもご覧ください。
『ハリポタ』のロケ地!まるで絵本の世界レイコック村が可愛い♡ inイギリス
レイコックからはチッペナム経由でロンドンのパディントン駅へ戻ることができます。これで盛りだくさんのコッツウォルズ周遊が終わりとなります。
コッツウォルズは個人旅行は難しい? 路線バスと列車での周遊のコツ
コッツウォルズの旅は、ガイドブックでは「ツアーに参加を」「バスが少ないので村巡りはタクシーで」などと書かれており、個人で周るのは難しいのかと諦める人も多いはず。ツアーだと日帰りで行く村は限られており、一つの村の滞在時間30分なんてことも。一泊二泊以上となるとかなりお値段も上がります。
せっかく行くなら、気になる村を自分で選んでゆっくり訪れたいですよね!安心して下さい。列車とバスを駆使して十分周ることができます。
周遊のコツ① バスはほとんどが日曜運休
バスはほとんど日曜運休なので、日曜日を避けた日程を組むか、日曜に被る場合は列車が通る村や町まで行ってしまいましょう。バスは複雑ではありますが、『地球の歩き方』のバス路線図は大変わかりやすく、さらに「Traveline」のHPでバスの時刻表を見ることができます。両方を駆使して自分だけの旅ルートを作れます。
周遊のコツ② 列車が停まる便利な村を活用
周り方のコツとしては、列車駅があるモートン・イン・マーシュ、グロスター、バース、チッペナムをうまく取り入れ、拠点にすることです。列車はバスより本数が多く日曜も運行しています。また、チェルトナム⇔グロスター間の「バス94」は、バスの本数が大変多く日曜も運行しているので活用できます。
周遊のコツ③ 平日と土曜のバス時刻に注意
ほとんどのバス時刻は、平日と土曜「Mondays to Fridays」か「Saturdays」に分かれています。土曜は本数が減ったり時刻が変更になっている場合もありますので、時刻表を見る際は注意してください。記事内でご紹介したバスの時刻や本数は平日「Mondays to Fridays」のものです。
周遊のコツ④ バスの時刻は正確、早く出発することも
他の国より時間に正確という印象です。筆者の時は大幅に遅れて来たバスはなく、むしろ5分早めに着いても出発することがあったので、早めのスタンバイをお勧めします。
周遊のコツ⑤ バスを降りる場所は乗る際に確認を
日本のようにバス内に電光掲示板もなく、アナウンスもない時もあります。まず、バスに乗る際は必ず運転手に目的地まで行くか聞く(目的地を書いた紙を見せるのが確実)こと、また、「Maps.me」という地図アプリで、現在地を常に確認すると良いでしょう。「Maps.me」はオフラインでもGPSで現在地を表示してくれるため、自分が今どこにいるかわかり、降りるタイミングの目安となります。
筆者が実際に周ったコース
筆者は日曜が真ん中にある日程だったので、日曜をグロスター⇒バースの移動日にし、バース観光を挟みました。
- 1日目:ロンドン(パディントン)→ オックスフォード(宿泊)
- 2日目:オックスフォード→ モートンインマーシュ(宿泊)
- 3日目:モートンインマーシュ→ ストウオンザウォルド→ ボートンオンザウォーター→ ロウアー&アッパースローター散策 ボートンオンザウォーター(宿泊)
- 4日目:ボートンオンザウォーター→ バイブリー→ ノースリーチ→ グロスター(宿泊)
- 5日目:グロスター→ バース(宿泊)
- 6日目:バース→ レイコック(宿泊)
- 7日目:レイコック→ ロンドン(パディントン)
オックスフォードとバースも見所満載の美しい町なので、ぜひ観光して下さいね。もちろんこのスケジュールは見本の一つで、アレンジは無限大です。行く場所を絞ったり順番を変えてもいいですし、他にも素敵な村がたくさんあります。
列車時刻検索&切符予約
こちらのHP「National Rail UK」でイギリスの列車の時刻や料金を検索することができます。
イギリスの列車は、同じルートでも時間や日にちによって値段が異なり、約£20(約3,000円)の差があったりします。切符はネットから予約購入でき、早めに買った方が安い場合があります。もちろん予約なしで当日買うこともできますよ。
コッツウォルズ路線バス時刻表&検索の仕方
路線バスの時刻はこちらのHP「Traveline」検索できます。
トップの「Timetables」をクリック⇒「Service Number or Description」にバスの路線番号を入れ「Let`S Go」をクリック⇒その番号のバス一覧が出てきます。知りたい行き先(区間)のバスを探し、「Detail」または「Summary」から時刻表が見られます。
時刻表は日本と異なるのでちょっと見にくいですが、行きたい村の地名を見つけて大体の時刻を確認してくださいね。
お得な周遊パス
列車とバスのお得なチケット「コッツウォルズ・ディスカバリー・チケット」があります。列車やコッツウォルズの路線バス1日乗り放題で£10(約1,500円)となります。主要な列車駅で購入可能です。
使える範囲などの詳細は、こちらのHP「Cotswolds Discoverer One Day Pass」からご覧いただけます。
終わりに
いかがでしたか?
筆者は、憧れのコッツウォルズに一人で行ってきました。計画が大変で、行く前は諦めかけたこともありましたが、無事にバスと列車で周遊することができました。念入りにルートを計画し、乗るバスの時刻までしっかり決めておくのが効率良くたくさんの村を回るコツです。
もちろん一つか二つの村に絞って、ゆっくり滞在するスタイルも良いと思います。ぜひ個人で訪れ、素敵なティールームに入ったり、フットパスを歩いてみたり、早朝の静かな村をお散歩したり、ツアーではなかなかできない経験をしてみてください。最高の思い出となること間違いなしです。