イギリス
イギリス観光
アフタヌーンティーやパブ文化も楽しみたい

ロンドンから日帰りで行ける!イギリスの歴史や王室の魅力が溢れる街・ウィンザー

取材・写真・文:

千葉在住

2019年12月24日更新

19,345view

お気に入り

イギリスに旅行で訪れる方の多くは、ロンドンを拠点に1週間前後の滞在日数で観光の計画を立てます。異なる文化は発見と驚きの連続で、旅行の醍醐味とも言えますが、一方で、タイトなスケジュールによって疲れてしまう事も。「せっかくの休暇を過ごすイギリスの時間、普段の休日のようにリラックスする日も欲しい」!ロンドンから電車で40分程の距離にある街ウィンザーが、そんな願いを叶えてくれます。観光はもとより女王の週末の憩いの場としても愛されているこの街で、あなたも心休まる休日を過ごしてみませんか?

この記事の目次表示

ウィンザーは、どんな街?

ロンドンから、電車で40分の距離にある街、ウィンザー

  • 写真:Nozウィンザー&イートン・セントラル駅の構内

ウィンザー(Windsor)はロンドン中心部から約34キロの場所にある地域で、イングランドの南東部に位置するバークシャー州(Berkshire)にあります。

ロンドンのパディントン駅から、下車駅のウィンザー&イートン・セントラル駅まで電車で約40分というお手軽な距離であることも、この街が旅行者に人気である理由の1つです。市街地から遠ざかるにつれて、草原や酪農地帯、大きな屋敷や教会など、昔から続く自然や人々の生活を伺える風景が車窓から見え、それらに思いを馳せているうちに到着してしまいます。

国内外から多くの人が訪れる、ウィンザー城

ウィンザーで一番有名なのは、やはりウィンザー城でしょう。現在も、エリザベス女王は週末をウィンザー城で過ごすことが多いようです。ウィンザー城の目の前にはウィンザー・グレート・パーク(Windsor Great Park)が広がり、その広大な敷地の殆どは無料で一般開放されています。

また、城や最寄りの鉄道駅の周辺にはたくさんのお店が並び、ロイヤル・ワラント(Royal Warrant, 王室御用達)の紋章を掲げるお店も目立ちます。キャスキッドソンなど日本でも人気の英国ブランドの店舗や、モダンなレストランやカフェも軒を連ね、街は国内外から訪れる多くの人で賑わっています。

ウィンザー城
イギリス / 建造物 / 城・宮殿
住所:Windsor, SL4 1NJ地図で見る

暗い時を乗り越え、華やかな街へ

  • 写真:Noz

そんな華やかな街も、歴史を振り返ると暗い過去もあったようです。1362年には黒死病が流行り、多くの人が亡くなりました。また、1629年には、家屋2件の放火の罪で、当時8歳位の少年に死刑が執行されています。

これはイギリスの歴史で最も若くして死刑が執行された記録になりますが、当時の殺伐とした街の情景が目に浮かぶようです。

街はその後も戦争や大火事などに見舞われますが、その度に立ち直り、発展を続けます。そして、近年では2012年にオリンピックのカヌーやボート競技が行われ、大変に盛り上がりました。

ウィンザーの、おすすめの楽しみ方

ウィンザーには、買い物や食事、観光、そしてパークのウォーキングからディア(鹿)ウォッチングなど多くの楽しみ方や見所が揃い、しかも、それらは徒歩でも訪れることができる範囲に集中しています。

ウィンザーにあるお店の多くは、午前10時頃に開店します。その頃に到着するように来れば、ロンドンのホテルに宿泊している場合でも、朝はホテルでゆっくり過ごすことができます。また、カフェなどは10時前に開店していますので、早めに到着して朝食をいただくのも良いですね。

ここでは、日帰りでウィンザーの見所を網羅することができる、オススメ観光スポットや楽しいショッピングができるショップ、カフェなどをご紹介します。

サクサクと沢山の場所をまわるのもよし、それぞれの場所をじっくり楽しむもよし、当日の天候や気分に合わせて時間の配分を調節して、ご自身に最適な楽しみ方を見つけてみてください。

1. おすすめの観光スポット

  • 写真:Noz

街の中には、イギリスの歴史や文化を感じることができる、観光スポットが点在しています。ここでは、気軽に立ち寄れる、ウィンザーらしいスポットをいくつかご紹介します。

ウィンザーの観光スポットを代表するウィンザー城は大きく、見どころも沢山あり、その規模は丸1日を費やせるほどです。ここでは取り上げませんが、興味がある方は是非入場して見てください。

Statue of Queen Victoria

このヴィクトリア女王の銅像は、1887年に50周年記念のお祝いで建てられたものです。ヴィクトリア女王は18歳で即位し、1901年に退位するまでの在位期間は63年7ヶ月に及びました。

写真の中で、銅像の後ろに見えるのがウィンザー城の外壁です。ウィンザー&イートン・セントラル駅(Windsor & Eaton Central Station)を出てすぐに見えます。

ヴィクトリア女王の銅像
イギリス / 建造物
住所:Castle Hill, Windsor SL4 1PD地図で見る

Windsor Guildhall

  • 写真:Noz

タウン・ホール(Town Hall)とも呼ばれる建物で、チャールズ皇太子が現在の夫人と身内だけの式を挙げた場所でもあります。建物の歴史は古く、1687年まで遡ります。2011年から博物館としても開館しています。

ヴィクトリア女王の銅像の近くにあるこのエリアはマーケット・クロスと呼ばれ、1380年につくられました。タウン・ホールも含めて、現在も当時の趣が残る印象的な場所です。

ウィンザー ギルドホール
イギリス / 建造物
住所:Windsor Guildhall, High St, Windsor SL4 1LR地図で見る

The Firestation Arts Centre

  • 写真:Noz

かつては治安判事裁判所や消防署だった建物ですが、1970年代に芸術センターとして生まれ変わりました。現在では、劇場、映画、ライブ演奏、ダンスクラスなど、様々な活動の場として利用されています。

ヴィクトリア女王の銅像がある場所から伸びるPeascod通りには、たくさんのお店が並んでいます。Peascod通りを進むとSt.Leonardsという道に出ますが、お店や家屋が並ぶSt.Leonardsを更に進むと、赤煉瓦の特徴的なThe Firestation Arts Centreの建物が見えます。

2. おすすめの買い物スポット

  • 写真:Nozマーケットでは、チーズやパン、パイ、キッシュ、ワイン、ジャムなどが買えます

お土産から普段使いの物まで、お買い物に際限はありませんね。ここでは、イギリスらしさ、ウィンザーらしさを求めたお買い物ができる、オススメのお店をご紹介します。

Windsor Royal Shopping – The Concourse

  • 写真:Nozお土産に最適な、イギリスらしいテキスタイルが揃う

ウィンザー&イートン・セントラル駅に直結している、ショッピングセンターです。お土産や老舗ブランドのお店、食事や休憩のとれるレストランやカフェなどの素敵なお店が並びます。

また、演奏会や、クリスマスにはサンタが訪れるなど、イベントも行われます。屋内にあるので、天候を気にする必要はありません。

  • 写真:NozThe Concourseの入り口
ウィンザー・ロイヤル・ショッピング
イギリス / ショッピングモール・デパート
住所:5 Goswell Hill, Windsor SL4 1RH地図で見る
電話:+44 1753 797070
Web:http://www.windsorroyalshopping.co.uk/

Cath Kidson

  • 写真:Noz

日本でも大人気のキャスキッドソンの、ウィンザー店です。日本のお店で揃うものとは違った生地の柄や商品も見かけます。キャスキッドソンには、イギリスの文化を視覚で感じることができるテキスタイルが揃っています。

キャスキッドソン ウィンザー店
イギリス / 雑貨・インテリア
住所:24 High Street Windsor SL4 1LH United Kingdom地図で見る
電話:01753 830591
Web:https://www.cathkidston.com/pws/StoreFinder.ice?st...

Barbour

  • 写真:Noz

日本では「バブアー」と発音するこの老舗ブランドは、2016年で120周年を迎えます。北海や沿岸部の厳しい環境で働く労働者のために作られた衣服やグッズが、現在では釣りや猟、乗馬、ハイキングやキャンピングなどのアウトドアを楽しむ人々に愛用されるようになりました。

ジャケットに付いているポケットの位置や素材など、1つ1つに由縁やこだわりがあります。ロイヤル・ワラント(王室御用達)の最高峰を3つ保持している事からも、品質へのこだわりと質の高さが伺えます。

バブアー ウィンザー店
イギリス / ファッション
住所:27 High Street Windsor Berks SL4 1LH地図で見る
電話:01753 623745
Web:http://www.barbour.com/shop/barbour-windsor-0

Temptation Gifts & Cards

  • 写真:Noz

メッセージカードやギフト、ラッピング用品などを扱うお店です。国内にある6店舗の中の1つが、ウィンザーにあります。1,000種類以上のグリーティングカードが揃うのも、イギリスらしさを感じるところです。

誕生日やクリスマスなどの王道の目的はもちろんのこと、運転免許取得のお祝いや、新しいペットを迎えた方へのお祝いなど、日本では見かけないカードも揃います。

テンプテーション ギフト&カード ウィンザー店
イギリス / 雑貨・インテリア
住所:King Edward Court Car Park, Windsor SL4 1TF地図で見る
電話:01753 850289
Web:http://www.temptationgifts.com/windsor

Crafts & Home

  • 写真:Noz

ソファーやカーテンなどのホームファニシングの他に、イギリスらしいファブリックや、色とりどりの毛糸などが揃います。手芸や裁縫が好きな方には、特におすすめしたいお買い物スポットです。ご自宅のインテリアコーディネートのアイデアが沢山生まれるお店です。

クラフト&ホーム
イギリス / 雑貨・インテリア
住所:126 Peascod Street Windsor Berkshire SL4 1DW地図で見る
電話:+44 01753 850688
Web:http://www.windsor.gov.uk/shopping/c-and-h-fabrics...

Fudge Kitchen

  • 写真:Noz

Fudge(ファッジ)は、キャラメルのような見た目のイギリスのお菓子です。とろける様な食感でとても甘く、子供から大人まで大人気のお菓子です。こちらのお店では、伝統的なファッジを独自のレシピによって手作りで提供しています。

窓から見える店内はまるで宝石店の様なきらびやかさで、見かけたら最後、入らずにはいられません!

ファッジ キッチン ウィンザー店
イギリス / スイーツ
住所:20 Thames Street ,Windsor, SL4 1PL地図で見る
電話:+44 (0) 1753 862440

DANIEL

  • 写真:Noz

ウィンザーで最大規模の家族経営デパートメントストアです。デパートメントストアならではの豊富な品揃えと質の高いサービスは、贈答品のロイヤル・ワラントを授与している理由でもあります。お土産も自分用の買い物も出来る、最適な買い物スポットです。

ダニエル ウィンザー店
イギリス / ショッピングモール・デパート
住所:121-125 Peascod St, Windsor SL4 1DP地図で見る
電話:+44 1753 801000
Web:http://danielstores.co.uk/windsor-store

次のページを読む

イギリスの旅行予約はこちら


イギリスのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

イギリスのホテルを探す

イギリスの航空券を探す

イギリスの現地アクティビティを探す

イギリスのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024】ヨーロッパの人気観光スポットTOP56!旅行好きが行っている観光地ランキング

ローマのコロッセオやトレビの泉、パリのエッフェル塔などヨーロッパの観光名所を、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実...


イギリスで買うべきお土産30選!旅ツウのトラベルライターがおすすめ

イギリス王室グッズや老舗ブランドの香水・石鹸にグルメ、定番のロンドンバスグッズまで、旅行経験豊富なトラベルライターが選んだイギリスのおすすめのお土産をご紹介しま...

【2024】イギリスの人気観光スポットTOP35!旅行好きが行っている観光地ランキング

バッキンガム宮殿やビッグ・ベンなどをはじめとするイギリスの観光スポットを、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に...

【イギリス】『ハリー・ポッター』ロケ地巡り!ファン必見のロンドン近郊完全版!

本場イギリスの『ハリー・ポッター』のロケ地。フォトジェニックなファン必見の名所を、ロンドン、そしてロンドンからアクセス可能なオックスフォード、コッツウォルズから...

【2024】ヨーロッパの人気のお城・宮殿TOP33!旅行好きが行っているお城&宮殿ランキング

バッキンガム宮殿やノイシュバンシュタイン城などをはじめとするヨーロッパの城・宮殿を、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在...

この記事を書いたトラベルライター

何でも見たい知りたい食べたい、そして伝えたい!
東京生まれ、東京育ち、なのにイギリスと縁がある、関東在住のトラベルライターです。動物好きが高じて英語を習得し、イギリスを訪れるようになりました。今では旅行人と地元人の両方の視点で情報を集めています。一方で、下町情緒あふれる門前仲町、新旧の文化が入り混じる麻布など、近場を日帰りで散策するのも好きです。最近になり運転免許を取得してからは、六甲山や那須塩原など散策の範囲が大きく広がりました。^ ^ 新しいこと、美味しいもの、楽しいこと、、何でも知りたい、そして伝えたい!旅の計画から週末の予定まで、役立つ情報を発信していきます。

外国人に喜ばれる!日本のお土産の選び方&おすすめの品14選!

海外に住む外国人の友人や家族には、どのような日本のお土産をあげると喜んでもらえると思いますか?外国人観光客が増え、今や空港のみならず街中でも日本のお土産ショップ...


店舗総数は1,000軒超え!ロンドンのカムデン・マーケットで外せない厳選ショップ21選

ロンドンでは、街中の通りや倉庫など様々な場所でマーケットが行われています。その中でも上位の人気を保つカムデン・マーケットには、ヴィンテージやオリジナルデザインの...


下町情緒あふれる!【東京】月島&佃エリアのおすすめ観光スポット

月島を訪れたら食べたいのが、もんじゃ焼き。50店舗以上が集まるもんじゃストリートはいつも活気と笑い声に溢れています。そして近代化した街中に未だ江戸情緒が残る佃は...

イギリス随一の城郭都市「チェスター」のおすすめ観光スポット10選

チェスター(Chester)は、イギリス北西部にあるチェシャー州の州都で、ウェールズとの境に位置しています。街の中心部には中世の雰囲気漂う城壁や円形劇場があり、...

東京・港区にある天然の山:愛宕山を散策しよう!

地上40階を超える超高層ビル、ランチで行列ができるレストラン、 ユニークな建築デザインが目を引く各国の大使館。東京都港区の神谷町エリアには、こういった景色が広が...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります