京都市中心部から最北に位置する鞍馬(くらま)と貴船(きぶね)。鞍馬寺や貴船神社といったエリアを代表するパワースポットでは、秋になると紅葉を楽しめます。今回は鞍馬寺と貴船神社の見どころと周辺にあるグルメスポットをご紹介。京都観光で運気向上と恋愛成就、そして美しい景色を楽しめる鞍馬・貴船に出かけてみませんか?
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鞍馬・貴船にはどうやっていくの?
京都市の最北にある鞍馬・貴船へは、電車に乗って移動しましょう。京阪電車・出町柳(でまちやなぎ)駅から叡山電車に乗り換えて約28分で貴船神社の最寄駅「貴船口(きぶねぐち)駅」、約31分で鞍馬寺の最寄駅「鞍馬駅」に行くことができます。また、時間によって展望列車も走っており、「きらら」号では移動中、美しい木々を眺められます。
また鞍馬・貴船を散策するなら、お得なフリーきっぷを買うのもおすすめ。叡山電車の1日乗車券「えぇきっぷ」は、叡山電車の路線が1日自由に乗り降りできるほか、特定のお店で1日乗車券を掲示すると、割引や記念品がもらえるなど、お得な優待特典を受けられます。ただし、鞍馬寺のケーブルカーや貴船神社までのバスは別途運賃が必要なので、ご注意を。
<電話番号>
075-702-8111(叡山電車 鉄道部運輸課 営業担当)
<料金>
おとな1,000円、こども500円
<主な発売箇所>
出町柳駅、修学院駅事務所、鞍馬駅(9:40~16:30)
※詳細は公式HPでご確認ください
京都屈指のパワースポットのひとつ「鞍馬寺」
まずは鞍馬を代表する寺院「鞍馬寺(くらまでら)」へ参拝しましょう。西暦770年、奈良・唐招提寺(とうしょうだいじ)を建立した鑑真(がんじん)和上の高弟・鑑禎(がんちょう)が毘沙門天を祀ったことを起源とするお寺で、平安時代初期に創建されました。平安時代末期に活躍した牛若丸(後の源義経)が修行したお寺としても知られています。
スタートはお寺の受付所も兼ねている「仁王門(におうもん)」。両側には、仁王尊像が祀られています。
まずはケーブルカーで「多宝塔」を目指そう!
仁王門から金堂まで歩いて約30分ほど険しい道を歩きますが、足腰に自信がない方には、ケーブルカーに乗って移動しましょう。仁王門からすぐそばにある「普明殿(ふみょうでん)」から「多宝塔(たほうとう)」まで約2分でアクセスすることでき、15分から20分間隔で運転しています。
「多宝塔」は昭和時代後期に再建した建物。ここからから次の目的地「金堂」までは、弥勒堂(みろくどう)を経由して約10分ほどで到着します。途中、参道に美しい木々を眺めながら散策できます。
鞍馬寺随一のパワースポット「金堂」
「金堂(こんどう)」は、千手観音菩薩や毘沙門天、護法魔王尊を祀るお堂。御本尊は秘仏で60年に一度、丙寅(ひのえとら)の年に見ることができます。金堂の前には、「金剛床(こんごうしょう)」と呼ばれるパワースポットがあり、中心に立つと、宇宙のパワーを授かることができるといわれています。
金堂を見守っているのは狛犬ではなく、「阿吽の虎(あうんのとら)」。毘沙門天の使いである“神獣”としても知られており、毘沙門天の出現が寅の月、寅の日、寅の刻に出現するといわれることから金堂のそばに祀られています。
また展望台からは京都の山を眺めることもでき、秋には、緑の山と色づいた紅葉とのコラボレーションを楽しめます。
牛若丸伝説の地「木の根道」を散策しよう!
金堂を参拝した後は、貴船につながる「木の根道(ねみち)」を散策しましょう。金堂から奥の院参道を歩くと、杉林がうっそうと繁り、木の根が露出した神秘的な道が見えてきます。この地で牛若丸が天狗を相手に修行をしたといわれています。金堂、霊宝殿から先は道が険しくなるので、履きなれた靴で散策しましょう。
さらに奥に進むと、「奥の院 魔王殿(まおうでん)」が見えてきます。大地の霊王「護法魔王尊(ごほうまおうのみこと)」が約650万前に金星から舞い降りたといわれており、多くの参拝客が訪れています。
(※2018年12月現在、台風の影響で貴船に抜ける奥の院参道は通行できない状態となっています。詳細は鞍馬寺の公式ホームページでご確認ください)
- 鞍馬寺
- 大原・鞍馬・貴船・八瀬 / 寺 / パワースポット / 桜の名所 / ハイキング / ツーリング
- 住所:京都府京都市 左京区鞍馬本町1074地図で見る
- 電話:075-741-2003(寺務所)
- Web:http://www.kuramadera.or.jp/
災難除けのパワースポット「由岐神社」
金堂への行きや帰りには、鞍馬山に鎮座する神社「由岐神社(ゆきじんじゃ)」へ参拝しましょう!平安時代中期、京都御所から遷宮された古社で、祀られているのは「大己貴命(おおなむちのみこと)」と「少彦名命(すくなひこなのみこと)」。災難除けや子授安産、縁結びなどにご利益があります。
また毎年10月には、金閣寺の近くにある今宮神社の「やすらい祭」、太秦にある広隆寺の「牛祭」と並ぶ京都三大奇祭のひとつ「鞍馬の火祭」も開催されます。
境内には、高さ約53メートルの「御神木大杉」があります。樹齢は約800年。ここで祈願すると願いが叶うといわれています。また本殿から少し歩いたところには、豊臣秀吉の息子・秀頼が江戸時代に再建された「拝殿」も見ることができます。
- 由岐神社
- 大原・鞍馬・貴船・八瀬 / 神社 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所:京都市左京区鞍馬本町1073番地地図で見る
- 電話:075-741-1670
- Web:http://www.yukijinjya.jp/
鞍馬寺参拝とあわせて行きたいお店をご紹介!
門前に近い精進料理店「雍州路」
ここからは鞍馬寺の参拝とあわせて行きたいお店をご紹介します。鞍馬寺の門前にある「雍州路(ようしゅうじ)」は、鞍馬寺伝承の胡麻豆腐や鞍馬寺の観音水を使った料理を味わえる精進料理店。参拝客を中心に多くの人で賑わいます。
提供するのは、胡麻豆腐や山芋のとろろ汁などを味わえる「花 精進膳」(税込2,160円)や田楽が付くとろろそば「雲珠(うず)とろろそば」など、ヘルシーな料理。その他にも、栗ぜんざいや本わらび餅など、喫茶メニューも充実しています。
- 雍州路
- 大原・鞍馬・貴船・八瀬 / 和食
- 住所:京都府京都市左京区鞍馬本町1074-2,雍州路地図で見る
- 電話:075-741-2848
- Web:http://www.yoshuji.com/
鞍馬駅からすぐ!老舗甘味処「多聞堂」
鞍馬駅から歩いてすぐのところにある「多聞堂(たもんどう)」は創業90年余、鞍馬寺の近くで営業する甘味処。和菓子を販売するほか、にしんそばなどの喫茶メニューも提供します。
和菓子は定番の「牛若餅(税込120円)」や「麦まんじゅう」、「蓬だんご(税込120円)」などを提供。鞍馬観光のお土産にもピッタリですよ!