滋賀県米原市には、かつて宿場町として栄えた醒井(さめがい)という集落があります。初夏に白く可憐な花を咲かせる梅花藻(ばいかも)が有名です。静かな集落には、飲食店や和菓子店も点在しており、名物のマス料理や甘味、名水コーヒーも味わえるんですよ。
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滋賀県 醒井とは
滋賀県米原市にある醒井(さめがい)は、中山道61番目の宿場として古くから栄えた集落で、醒井宿とも呼ばれています。山の湧水を源流とする美しい小川が流れており、川沿いには風情ある街並みが残っています。
醒井宿には、宿場を取り仕切った問屋場と呼ばれる施設が残っており、誰でも見学することができます。また、古い郵便局を改装した醒井宿資料館では、資料や古文書により、醒井宿について学んだり、昔の様子を知ることができます。
醒井の街中を流れ、一年を通して水温が安定している地蔵川には、梅花藻(ばいかも)という植物が生育していることでも有名です。毎年5月中旬から8月下旬まで、梅に似た白く小さな花を咲かせ、たくさんの観光客が鑑賞に訪れます。
- 醒井宿資料館・醒井宿問屋場
- 滋賀 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:滋賀県米原市醒井123地図で見る
- 電話:0749-54-2163
- Web:https://www.city.maibara.lg.jp/kanko/rekishi/shite...
- 醒井宿資料館 ・旧醒井宿郵便局
- 滋賀 / 博物館 / 穴場観光スポット
- 住所:滋賀県米原市醒井592地図で見る
- 電話:0749-54-2163
- Web:https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/13118
- 醒井 地蔵川の梅花藻
- 滋賀 / 自然・景勝地 / 女子旅 / 花畑(5月) / 花畑(6月) / 花畑(7月) / 花畑(8月)
- 住所:滋賀県米原市醒井地図で見る
- 電話:0749-58-2227
名物のマス料理を味わおう
醒井では、古くからマスの養殖がおこなわれており、マス料理を提供するお店がいくつかあります。筆者は、醒ヶ井駅からほど近い「かなやKitchen」でマス料理のランチをいただきました。
カウンター席とテーブル席を合わせて10席ほどの小さなお店ですが、休日は観光客が訪れ、席が空くのを待っている姿も見られます。
ランチには、マスの丼や押し寿司が人気です。こちらは、醒井名物のニジマスが味わえる、にじます丼(950円)です。丼に、惣菜と漬け物、みそ汁が付いています。
適度な弾力と、とろけるような食感を合わせもつニジマスの味が堪能できます。さっぱりとしていながら、甘みや脂の乗りも感じられ、とても美味しくいただけます。お茶漬けにすると、また違った味が楽しめるのが良いですね。
マスの押し寿司5貫盛(850円)は、3つの味が楽しめるマスの押し寿司に、小鉢や漬け物、みそ汁が付いた商品です。適度な酸味のすし飯に、クセのないあっさりとしたマスの味が良く合います。わさび、マヨネーズなど、異なる味を一度に食べられるのも魅力ですね。
ほかにも、押し寿司や甘露煮が付き、マス料理を堪能できる「さめがい弁当」(1,100円)、マスをサクッとしたフライで味わえる「マスフライ定食」(750円)などが用意されています。
- かなやKitchen
- 滋賀 / 魚介・海鮮料理 / ご当地グルメ・名物料理
- 住所:滋賀県米原市醒井621-3地図で見る
- 電話:0749-54-8139
醤油ソフトや名水まんじゅうも!甘いものを食べ歩こう
歴史ある醤油屋の「しょうゆソフトクリーム」
「醤油屋喜代治商店」は、古くから醒井で醤油、味噌などを醸造しているお店です。店内には、醤油はもちろん、ぽん酢や味噌、甘酒のほか、滋賀の特産品も並んでいます。
こちらには、観光客に人気のスイーツがあります。それが、この「しょうゆソフトクリーム」(300円)です。
きれいな赤茶色をした醤油のタレは、カラメルソースのようにも見えます。醤油の適度な塩辛さと、甘いソフトクリームが合わさると、コクのある独特の風味が生まれ、意外なほど美味しくいただけますよ。ほかに、「しょうゆプリン」もあるそうですから、試してみてはいかがでしょうか?
甘いものをいただいたら、店内の醤油や調味料、特産品も見ていきましょう。筆者は、たまごかけご飯の醤油「ぴよ丸」(226円)を買い求めましたが、塩辛さを控えたまろやかな味は、家族にも好評でした。100mlの小さなボトル入りなので、持ち帰りやすいですよ。
- 醤油屋喜代治商店
- 滋賀 / ソフトクリーム / スイーツ / 食べ歩き / プリン
- 住所:滋賀県米原市醒井370地図で見る
- 電話:0749-54-0025
- Web:http://yamakisyouyu.jp/
老舗和菓子店の梅花藻ソフトと名水まんじゅう
創業100年以上になる、老舗の和菓子店「丁子屋」では、地元で愛される和菓子のほか、観光客が気軽に店先でいただける商品も販売しています。
梅花藻ソフトクリーム(330円)は、梅花藻のパウダーを練りこんだ、醒井のご当地ソフトクリームです。薄い緑色のソフトクリームは、香りや独特のクセもなく、食べやすいです。ミネラルが豊富に含まれるとされる梅花藻のソフトクリームを味わってみてください。
名水まんじゅう(120円)も観光客に人気が高いです。程よい甘さのこし餡に、透明の葛がかかっており、つるんとした喉ごしの良さが特徴です。ラムネ味のものは、見た目も涼しげな水色です。清涼感を感じる風味は、蒸し暑い夏にぴったりですね。
呉服店でいただく名水コーヒー
醒井の街を歩けば、名水を使ったコーヒーを提供しているお店がいくつかあります。筆者が立ち寄った「久保田呉服店」では、150円でアイスコーヒーを販売しており、川に面したテーブルでいただくことができました。
醒ヶ井の名水で入れたアイスコーヒーは、すっきりとした味で、乾いた喉を潤してくれます。名水コーヒーののぼりをみかけたら、ちょっと立ち寄ってひと息つくのも良いでしょう。
お土産物を買おう
以前は、醒ヶ井駅のすぐそばに、お土産屋さんがあったのですが、残念ながら閉店してしまいました。駅周辺でお土産をお探しでしたら、和菓子店「泡子堂」さんはいかがでしょうか。こちらでは、昔ながらの素朴な和菓子の六方焼が購入できます。
また、先に紹介しました「丁子屋」さんでも、栗まんじゅう、ういろうといった、持ち帰り可能な商品が販売されています。
おわりに
静かな宿場町「醒井」の名物グルメは、いかがでしたか?散策をしながらご当地の味を楽しめば、より旅の気分が盛り上がるのではないでしょうか?醒井を訪れたら、ぜひ街中のお店に立ち寄ってみてくださいね。