商売繁盛や大漁の神様として知られる「えびす様」。全国に約3,000余りのえびす社がある中で、総本宮として祀られているのが、今回紹介する美保神社です。そして、美保神社の近くにある、海が見える絶景スポット美保関灯台も合わせてご紹介します。
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美しい港町にある美保神社
美保神社は島根半島東部にある、商売繁盛の神様で有名な「えびす様」が祀られた神社です。神社を目指して車を走らせていくと、美しい海と小さな港が見えて来ます。
その小さな港のすぐ前に、美保神社はあります。
えびす様の総本宮「美保神社」について
ご由緒
美保神社の創建ははっきりしていませんが、境内地からは4世紀頃の勾玉の破片、雨乞いなどの宗教儀式で捧げたと考えられる破片が出土している事から、古墳時代以前からこの場所では祭祀が行われていた、と考えられているそうです。
えびす様が祀られている神社は全国に約3,385社ありますが、美保神社はその総本宮として北は北海道から南は沖縄まで、特に水産・海運などに関わる人々から古くから信仰されてきました。
ご祭神
美保神社のご祭神は五穀豊穣の神様「三穂津姫命(みほつひめのみこと)」と、商売繁盛の神様「事代主神(ことしろぬしのかみ)」です。
え?えびす様じゃないの?と思われた方もいらっしゃると思いますが、この「事代主神」がえびす様の事だそうです。
- 出典:www.ac-illust.comえびす様
やっぱりえびす様と言えば、釣り竿を持ち鯛を小脇に抱え、ふくよかなほっぺに福耳、そして優しい笑顔のイメージですね。
このえびす様が文献上では初めて釣りをしたとされる方で、釣りをしたとされる小さな島も神社の近くにありますので、後でご紹介します。
【事代主神(えびす様)のご神徳】 海上安全・大漁満足・商売繁盛・学業・歌舞音曲(音楽)
商売繁盛・福徳祈願!えびす様にお参りしましょう!
二ノ鳥居から神門へ
鳥居には金色の文字で「美保神社」と書かれた神額がかけられています。
そのまま進むと手水舎があり、どっしりとした、しめ縄がかけられた神門が見えて来ます。
拝殿・本殿でお参り
手前が拝殿、その続きで奥が本殿になっています。
さあ!ここでしっかりお参りをしましょう!商売繁盛以外にも学業・音楽・安産など沢山のご利益を授かる事ができますよ。
拝殿でお参りをすると、目に入るのがこちらの「福種銭(ふくたねせん)」と書かれた御守りサイズの袋。この中にはピカピカの10円玉が入っていて、これを支払いの時に使うと世の中に福の種を循環させ、巡りに巡って大きな実りとして自分の所に帰ってくるそうです。
この福種銭は有名らしく、筆者も世の中に福の種を蒔くお手伝いをさせていただきました。
そして注目してほしいのが、美保神社の絵馬。とっても素敵なんです!えびす様の釣りと鯛にちなんで、鯛の絵馬を小さな釣り竿に吊るして、奉納するようになっていました。
えびす様の御子神が祀られた「若宮社」
本殿の裏側に周ると、小さな末社がいくつかあり、以下の神様が祀られています。
- 「若宮社」神天日方奇日方命(アメヒガタクシヒガタノミコト/えびす様の御子神)
- 「今宮社(いまみやしゃ)」太田政清霊(オオタマサキヨノミタマ/美保神社の祭を京都風に創始した公卿)
- 「糺社(ただすしゃ)」久延毘古命(クエビコノミコト/知識豊富な神様)
筆者は特に、きのこの様な可愛らしい灯籠に目がとまりました。
安産のおまじない「御霊石(おたまいし)」
境内には「御霊石」と呼ばれる石も祀られています。こちらは、昔、漁師さんが偶然見つけたという丸い石。当時は2つ奉納されていたそうですが、夢のお告げで一つは海へ返される事になったそうです。
丸い石を触るとお腹の子が健康に育つと言われ、沢山の妊婦さん達に親しまれているそうです。
- 美保神社
- 島根 / パワースポット / 神社 / 縁結びスポット
- 住所:島根県松江市 美保関町美保関608地図で見る
- 電話:0852-73-0506
- Web:http://www.mihojinja.or.jp/
さて、ここでえびす様の総本宮「美保神社」を後にし、車で約10分ほどの所にある絶景スポット「美保関灯台」をご案内します。
日本海を見渡す絶景スポット美保関灯台と、えびす様の島
山陰最古の灯台「美保関灯台」
美保関灯台は島根半島・地蔵崎の先端にある、山陰最古の灯台です。明治31年11月(1898年)11月8日に初点灯されてから、海を渡る船を見守り続けています。
白く塗られた石造りの灯台は風格があり、間近で見るその姿は、とても迫力があります。そして、「日本の灯台50選」にも選ばれている日本を代表する灯台でもあります。
ここから見える景色は、それはそれは素晴らしい、日本海を見晴らす絶景!晴れた日には、遠くに隠岐の島を望むことができるそうですよ!
そして、こちらの灯台にはレストランが併設されていて、レストランからの眺めもそれは美しいそうです。残念ながら、筆者が訪れた日は定休日でした。営業日を確認して、訪れて下さいね。
営業時間:9:00~17:00 休業日:木曜日(その他荒天時も休業)
- 美保関灯台ビュッフェ
- 島根 / 洋食・西洋料理 / 女子旅
- 住所:島根県松江市美保関町美保関1338−10地図で見る
- 電話:0852-73-0211
えびす様が釣りをした島
古事記の中で、事代主命(えびす様)が釣りをしていたと紹介されている「沖ノ御前島(おきのごぜんじま)」を、ここ美保之碕から見る事ができます。
鳥居の中に見える島、写真では、中央から少し左に見える小さな白い点が「沖ノ御前島」です。そこでえびす様は鯛釣りをされていたとか。ちなみに、こちらの島も美穂神社の境内となっているそうです。
6月の数日間は、鳥居の中央から朝日が昇るのを見られるそうです。日の出を見に行くのもいいかもしれませんね。
おわりに
えびす様の総本宮「美保神社」と、白く雄大な姿が印象的な「美保関灯台」はいかがでしたでしょうか。えびす様が釣りをしたと言われる、美保之碕から見える「沖之御前島」も、美保神社の境内とされるのも面白いですね。
灯台からみる景色は本当に絶景!美保神社から車で10分ほどなので、是非、合わせて立ち寄って下さいね!