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世界の奇景!知られざる北アイルランドの世界遺産ジャイアンツ・コーズウェイ

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:35ヶ国

2017年1月18日更新

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写真:aka-region

アイルランド島には、アイルランド共和国と、英国の一部である北アイルランドの2か国が存在しています。北アイルランド(英国)には、豊かな土地が育んだ世界に誇れる文化があり、見どころも多くあります。今回は世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェイ」を始めとした、日本ではまだあまり知られていない北アイルランドの魅力を体験できるスポットについて紹介します。

この記事の目次表示

北アイルランドはどこ?

北アイルランドを含む「イギリス」の正式名称は、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と言います。「イギリス」と一口に言っても、イングランド、ウェールズ、スコットランド、そして北アイルランドと4つの地域に分かれています。

スコットランドや北アイルランドは、独自の議会や造幣局といった国家としての機能も備えます。スコットランドに関しては近年、「イギリス」からの独立を問う国民投票も行われました。

  • 写真:aka-region北アイルランドの壮大な自然

北アイルランドがあるアイルランド島には、北アイルランド(英国)とアイルランド共和国という2つの国が存在しますが、国境を越える時に検問などはありません。

道路の標識が「km」表示になったらアイルランド共和国にいることを示し、「mile」表示になったら北アイルランドにいることで、自分の居場所がわかるくらいです。経済的にも、文化的にも、密接なつながりがあります。

北アイルランドが誇る謎に満ちた世界遺産 ジャイアンツ・コーズウェイ

  • 写真:aka-regionジャイアンツ・コーズウェイは伝説にもなった

北アイルランド(英国)の州都ベルファストから北へ車で2時間半、北アイルランド北端の海岸に独特の六角形をした石の柱群があります。

  • 写真:aka-regionジャイアンツ・コーズウェイのビジターセンター

それが世界遺産の「ジャイアンツ・コーズウェイ」です。その奇景から、「巨人が造った土手道」という伝説もあるほど。

  • 写真:aka-region世界遺産・ジャイアンツ・コーズウェイ

ジャイアンツ・コーズウェイの起源は、約6,100万年前まで遡ります。その時代、数回にわたる地殻変動によって溶岩流が流れ出し、現在の北アイルランド周辺の台地が形作られました。

約15,000年前には氷河がこの地域全体を覆い、長い年月をかけ、氷河によって台地が大きく削られていきました。そして古い溶岩台地の部分が露出したところが、現在の奇景ジャイアンツ・コーズウェイとして見られる部分なのです。

  • 写真:aka-region六角形の柱でできた「山」
  • 写真:aka-regionジャイアンツ・コーズウェイのビジターセンターから六角形の柱がある海岸に向かう

六角形の石柱の数は、約40,000程度あると言われ、高いものから低いものまで様々です。六角形の柱が積みあがって、頂きのある山のようになっている姿は圧巻です。

六角形は大小様々ですが、自然が作り出したとは思えないほどきれいな形をしたものや、大きさの揃った柱など、目を見張るものも。自然が織りなす神秘は、一見の価値があります。

  • 写真:aka-region自然の神秘がつまったスポット、ジャイアンツ・コーズウェイ
ジャイアンツ・コーズウェイ
イギリス / 自然・景勝地
住所:4 Causeway Rd, Bushmills BT57 8SU地図で見る

北アイルランドへ来たら他にも抑えたいポイント

スリル満点!キャリック・ア・リード吊り橋

  • スリル満点の吊り橋

ジャイアンツ・コーズウェイから14kmの沿岸に、長さ20mの吊り橋があります。駐車場に車を停め、吊り橋まではそこから海沿いの道を約10分程度歩きます。

  • 写真:aka-region吊り橋へ向かう道

橋は海ぎわの巨大な岩と小さな島の間にかけられており、海面からの高さは25m。実際に渡れる、スリル満点の人気スポットです。(通行料は有料で、天候が悪い日は渡れません)

かなり揺れるので、手すりを持ってゆっくりと渡りましょう。余裕があれば、橋の上からラスリン島や、スコットランドのキンタイヤー半島などの景色も楽しめます。

  • キャリック・ア・リード吊り橋
キャリック・ア・リード吊り橋
イギリス / 展望・景観
住所:119a Whitepark Rd, Ballycastle BT54 6LS地図で見る

生垣が連なる自然のトンネル「ダーク・ヘッジズ」

季節に関わらず緑の田園風景が連なる地域に、アイルランド島では珍しい並木道「Dark Hedges(ダーク・ヘッジズ)」があります。全長約600mの並木道に、樹齢300~350年の木々が94本並んでいます。

  • 写真:aka-regionDark Hedgesの並木道

アメリカ制作の人気テレビドラマシリーズ『Game of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)』のロケ地にもなり、以前「アイルランド島にある気になる木厳選3選」の一つとしてご紹介しました。

現在では、ダブリンや北アイルランドの州都ベルファスト発の観光バスでは必ず立ち寄る、必見のスポットとなっています。ぜひ並木道の近くに車を止めて、じっくりと自然のトンネルを歩いてみてください。

ダーク・ヘッジズ
イギリス / 観光名所 / 自然・景勝地
住所:Bregagh Rd, Ballymoney BT53 8TP地図で見る

世界最古のウィスキー蒸留所Bushmillsのある村

Bushmills(ブッシュミルズ)とは、ウィスキーの世界ブランドであるBushmills蒸留所のある村です。人口1,300人、蒸留所の他、由緒あるホテルや朝食つきの民宿B&Bもあり、小さいながらも北アイルランド観光の拠点となります。

  • 写真:aka-region美しい北アイルランドの海岸

Bushmillsのウィスキー蒸留所は、1608年にジェームズ1世の許可を受けて開業しましたが、ウィスキーの生産はそれより200年も前から行われていたという記録もあり、世界で最古のウィスキー蒸留所となっています。

蒸留所内も見学でき(有料/所要時間約40分)、特設バーでウィスキーの試飲をすることもできます。Bushmillsはスモーキーな香りの薫るスコティッシュ・ウィスキーというより、 アイリッシュ・ウィスキーに分類され、すっきりと飲みやすいウィスキーです。

ブッシュミルズ
イギリス / 町・ストリート
住所:Bushmills,United Kingdom地図で見る

北アイルランド観光に便利!泊まるならここ!

  • 写真:aka-regionBushmills Innのホテル

蒸留所のある村Bushmillsで滞在するなら、4つ星ホテルのBushmills Innがおすすめです。1608年開業の老舗のホテルで、内装は古いお城のようで入り組んでおり、趣があります。

レストランでは地元で獲れた魚のグリルや、サーロインステーキなど、上質の食材を生かした絶品グルメが楽しめます。伝統音楽のセッションを聴きながら一杯飲みに、パブに立ち寄るのもいいでしょう。

  • 写真:aka-regionレストランでは洗練された料理が楽しめる
  • 写真:aka-regionBushmills Innでの夕食
ブッシュミルズ・イン
イギリス / ホテル
住所:9 Dunluce Rd, Bushmills BT57 8QG地図で見る
電話:+44 28 2073 3000
Web:http://www.bushmillsinn.com/

アイルランド耳より情報2017

2017年はアイルランドと日本の外交樹立60周年の記念の年です。

そこで、なんと2017年の夏は、クラブツーリズムより日本―アイルランド直行チャーター便を利用したツアーが催行されます!

出発日は2017年8月5日(土)限定ですが、普段は直行便がなく、近隣諸国で乗り換えしなければならないアイルランド旅行にはもってこいの企画です。

  • 写真:aka-region北アイルランド北西部の海岸

今回ご紹介した世界遺産ジャイアンツ・コーズウェイや、キャリック・ア・リード吊り橋、人気大沸騰中の美しい並木道ダーク・ヘジッズの他、アイルランド最高府のトリニティ・カレッジの旧図書館など、必見スポットにも寄るツアーです。

今度こそ、記憶に残るアイルランドへの旅に出かけてみませんか?

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この記事を書いたトラベルライター

暮らすように旅をする
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計4年間、ヨーロッパ(フィンランド、アイルランド)で住んでいる間に見聞きしたこと、経験したことを紹介します。旅のテーマは、「暮らすように旅をする」。旅のある暮らし方、ライフスタイル、文化に関する情報を発信していきます!

♬Countries & Areas: Europe (アイルランド、フィンランド他),日本(島根、山陰地方、東京他)
♬Hobbies: アイリッシュフィドル、水泳
♬Speciality: 島好きです!
http://akaregion.blogspot.jp/

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