夏にエディンバラに行くのならば絶対に見逃せないお祭り、ミリタリー・タトゥ(Military Tatoo)!毎年20万人以上の観客が訪れる、世界最大規模の軍楽祭ですが、一体どんなお祭りなのでしょうか?筆者が訪れた2017年の際の様子と、座席の選び方・チケット予約方法、服装などご紹介します。
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ミリタリー・タトゥ概要
ミリタリー・タトゥとは、スコットランドのエディンバラ城で毎年8月に開かれている、スコットランドの伝統を結集したお祭りで、正式名称は、ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー(Royal Edinburgh Military Tattoo)といいます。毎年20万人以上の観客が訪れる、世界最大規模の軍楽祭です。
ミリタリーは軍、タトゥーは「群の太鼓やラッパ」を意味しており、スコットランドの他、ゲストとして世界各国の軍楽隊と兵士が集まり、華やかなパレードを行います。
「軍」と聞くと、少し構えてしまうかもしれませんが、純粋に、楽隊の音楽やダンス、花火や光を利用した豪華な演出など、万人が楽しめるお祭りです。
開催日程:2018年8月3日~8月25日
開演時間:月~金曜:21:00~22:30、/土曜:19:30~21:00および22:30~24:00(日曜の開催はなし)
ミリタリー・タトゥー2017の様子は?
参加団体と全体の流れをご紹介します。筆者が訪れた2017年は、6か国から26団体が参加していました。それぞれ趣向を凝らし、自国の歴史や文化を歌や踊りで表現します。
個性豊かな楽隊!
インドチーム:さすがボリウッドの国!と思わせる華やかでノリノリのダンス。
スコットランド・シェトランド諸島のバイオリンチーム。バイキングとの戦いからのイギリス文化の受容までの歴史を表現。大人っぽいシックなパレードです。
写真はありませんが、フランスチームはコミカルなお芝居付き、アメリカはかっこいい空軍機が登場しています。他にも英国海軍チーム、英国空軍チームなどありました。過去には、ニュージーランドチームがマオリ族のハカを披露した年もあったようです。
私が訪れた際には、なんと日本がミリタリー・タトゥに初参加!陸上自衛隊の音楽隊が日本を代表して登場です。Samuraiをイメージした演出で、甲冑をきた男性による演武、和太鼓の演奏や、振袖姿の女性も歌い手として登場し、会場を大いに盛り上げていました。
圧巻のバグパイプパフォーマンス!
しかし、やっぱりなんといっても、メインはスコットランドのパフォーマンス!奏者はなんとバクパイプとドラムを合わせて250人です。
実は、タータンチェックというデザインはスコットランド伝統のもの。歴史的に、氏族や一族を象徴するいわば家紋のようなものとして使われてきました。ミリタリータトゥーはスコットランドの伝統や歴史を祝福するお祭りでもあるため、楽隊のメンバーはさまざまなデザインのタータンを着ています。
バクパイプとドラムの音色に合わせて、エディンバラ城を背にして進む大迫力の行進は、スコットランドの文化の深さと誇りを体現しているようで、とても感慨深いです。
筆者はこの音色とシーンに心を打たれたあまり、バグパイプの音が流れるマグネットを購入。鳴らしすぎると電池が切れるので大切に使っています。スコットランドの思い出を持ち帰りたい方に是非おススメです。(7ポンド、約1,000円)
胸に響くフィナーレ!
全チームの行進が終わったら、最後は観客も含め全員で、隣の知らない人とも手をつなぎ、『蛍の光』を合唱します。日本では閉店や5時の帰宅チャイムの音楽としておなじみですが、実はスコットランド民謡がオリジナルだってご存知でしたか?皆で心を一つにして歌う『蛍の光』は、スコットランドの人々の故郷を愛する心を強く感じます。
最後は、大きな花火が打ちあがり、大興奮の幕が下ります。