アメリカの硬貨、¢25のコインは「quarter クオーター」と呼びます。このクオーターの裏面のデザインを、「50州それぞれ全て作ろう!」として、1999年から造幣が開始されたプロジェクトが「The 50 State Quarters Program」。どんなプログラムなのか知ると、1つ1つのクオーターの裏をチェックするのが楽しくなりますヨ♪
この記事の目次表示
アメリカ合衆国の硬貨「¢25 = クオーター」とは?
アメリカのコインで一番大きいのは$1。そして、$1より小さいコインは ¢(セント)になります。($1 = ¢100 = 約130円)
面白いのは、¢のコインにはそれぞれ愛称があるんです。Penny(ペニー)は ¢1 、Nickel(ニッケル)は ¢5 、Dime(ダイム)は ¢10 、Quater(クオーター)は ¢25 、Half Dollar(ハーフダラー)は ¢50 。
この中で、今回ご紹介するのが ¢25の Quater(クオーター)です。$1の4分の1だから、クオーター なのですね。
このクオーター硬貨のデザインは、基本的には、表は アメリカ初代大統領の「ジョージ・ワシントン」の横顔、裏は アメリカの国章にもある「イーグル(ハクトウワシ)」です…が!
今は、この裏面に様々なデザインがあるんです!
遊び心いっぱい!「The 50 State Quarters Program 」
- 出典:tripnote.jp
“お金” を作るのは、国の造幣局。ということは、お金のデザインを変えるというのは、国を挙げて行うわけです。アメリカでは、一度や二度だけではなく、いろんなプログラムで遊び心のあるデザイン変更が、これまで行われてきました。
そのプログラムの中で、1998年に立ち上がったのが「The 50 State Quarters Program (50州25セント硬貨プログラム)」。
50州全部の “オリジナル” State Quartersを集めよう!
このプログラムは、アメリカの50州、それぞれの特徴をクオーターの裏面にデザインしよう、というもの。1998年にプロジェクトが立ち上がり、10年かけて…すなわち2008年までに、数州ずつ州オリジナルクオーターが作られることになりました。
デザインは、その州の市民が描いたものを募集し、州政府が選んで決められたんだそう。だから市民にとっても愛着が湧きますね。
このシリーズのクオーターは、通称「State Quarters」と呼ばれ、「記念硬貨」と言うより「流通させるための硬貨」。全米に普通に流通していますし、2008年ですでに完結しているので、今や、どこの州に遊びに行っても、50州のどこかのクオーターが手に入るんです。
コレクターになっちゃう台紙!
「集めてみようかな〜」と思っても、ジャラジャラ小銭を貯めていくだけではつまらないですよね。ここまでのご紹介で「State Quarters」が気になった方は、ぜひ台紙を購入しちゃいましょう!台紙の方が、¢25×50枚 より高いかもしれませんが(笑)。
二つ折りになっている、こんな感じの台紙です。発行年によってデザインが変わりますが、「State Series Quarters Collector Map」などと書いてあるはず。日本でもAmazonなどで売られています。
この台紙を開くと、アメリカ全土のMAPにクオーターをはめ込む穴が空いています。50州分あるので、大きさは画用紙2枚分くらいでしょうか。
この穴に一つずつ埋めて行くのが、これまた楽しい!今は、もう全50州のクオーターが出ているので、全種類手に入るはず。
クオーター集めのコツ
さて、問題は、どうやって各州のクオーターを手に入れるか…ですよね。今の世の中、ほぼキャッシュレスで、あまりコインは使わないかもしれませんが、基本的にはほとんどのお店で現金も扱っています。
そんな中でも、特にクオーターを集めやすいのが、地下鉄や電車の切符、または、ドリンクやスナック、アイスなどの自動販売機です。
そういうちょっとした商品は、$2程度、そこで販売機に$10札を投入すると…
“ジャラジャラジャラジャラ〜〜〜!!!” と、パチンコの当たりのように、お釣りがクオーターで出てくるんです。地域によっては、そうはいかないところもあるかもしれませんが、クオーターを集めたい方は、ぜひ自動販売機で大きなお札を使ってみてくださいネ。
最後に・・・
こういう遊び心のあるプロジェクトを、国を挙げて行うアメリカって、本当に面白いですよね。
この「The 50 State Quarters Program」では50州が対象でしたが、州ではないワシントンD.C.(アメリカの首都ですが、“特別区”なので州ではないのです)や離島、準州なども2009年に追加されました。
ただ集めるだけではなく、台紙にはめ込めば、全部埋まったときの達成感はきっとたまりません!ぜひ、皆様もアメリカに旅行に行ったら集めてみてくださいね。