青森県の西部にあたる日本海側エリアでは、秋田県の能代から弘前を結ぶJR五能線が海沿いを走っており、快速列車「リゾートしらかみ」が有名です。しかし、車でも最高の日本海の絶景を楽しめるんです。今回はドライブで行く五能線の魅力を紹介します!
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どこまでも続く広大な岩場の海岸!深浦町の「千畳敷海岸」
青森県の西側っていったい何があるんだろう?と、気になる方も多いかと思います。平成5年(1993年)に日本で初めて登録されたユネスコの世界自然遺産、白神山地も有名ですね!また何と言っても、今回ご紹介する海!圧倒的な美しさを誇る日本海の絶景が、鰺ヶ沢町から秋田の県境まで延々続きます。
という訳で早速紹介するのが、深浦町にある「千畳敷海岸」。青森県の日本海側には冒頭で紹介したJR東日本の五能線が海沿いに走っていますが、並走するように青森と秋田とを結ぶ国道101号線も通っています。
五所川原の市街地から、車でおよそ50分ほどで千畳敷海岸へ到着!“千畳敷”という名前の付く通り、平坦な岩場の海岸が付近一帯にどこまでも広がっているのが特徴的な観光スポットです。
駐車場に車を停めて、岩場を自由に散策できるようになっています。日本海の荒波が海岸にぶつかって、なんと潮吹きも!遠い昔、寛政4年(1792年)の大地震によって隆起した海岸であると言い伝えられています。
冒頭の写真にある「鎧岩」のほかにも、ライオン岩、鷲岩、潮吹岩、大黒岩、恵比寿岩、小瀬戸岩、大瀬戸岩、盃乃潤、かぶと岩など、幾多もの奇岩奇勝が連なる海岸となっています。
ちなみに、五能線を運行する快速「リゾートしらかみ」も、一部列車は目の前にある千畳敷駅に15分ほど停車しますので、ちょっとした散策を楽しむことができますよ。
美しい日本海の絶景はまだまだ続く!「行合崎」からの眺め
青森県の最西端にあたる深浦町内の海岸線は、もはやどこを切り取っても絵になるような光景がひたすらに続く…と言っても過言ではないほどですが、その海岸線を南下していくと到着するのが行合崎(ゆきあいざき)です。千畳敷海岸と同じ深浦町にあります。
美しいカーブを描きながら、変化に富んだ岩場が連なる見事な海岸線となっていて、日本海の荒々しさと海の美しさが絶妙に調和した素晴らしい展望スポットです。日本海と聞くと冬場の荒れ狂った激しい海の風景を想像しがちですが、それ以外の穏やかな季節には、このようにハッキリとした“青色”が印象的な海を見せてくれます。
一説によると、江戸時代から明治の中期にかけて航行されていた北前船が沖を“行き逢う”様子から、その名前が付いたとも言われています。日本海にぴょこっと突き出た岬のため、振り返れば深浦町の漁港の様子や、「不老ふ死温泉」などで有名な黄金崎の方面も綺麗に眺めることができます。
運が良ければ「リゾートしらかみ」に出会える!?大間越の「影の浜海岸」
行合崎を訪れた後は、国道101号線をぐんぐん南下して、一気に秋田県境へ!途中、国道を走っているだけでも車窓から美しい日本海の風景を楽しめますが、秋田方面に抜けるにはまだ早い!!…ということで、最後に紹介するのは大間越にある「影の浜海岸」です。
青い海、砂浜、そして海岸沿いを駆け抜ける五能線と、絵に描いたような素晴らしい風景が広がります。秋田と青森の県境をちょうど跨ぐ岩館駅から大間越駅までの間は、五能線沿いでも随一の絶景区間にあたり、「リゾートしらかみ」も、徐行運転を行うほど。
運が良ければ、実際に海岸線沿いを走る「リゾートしらかみ」号に出会えるかもしれませんので、その時はシャッターチャンスを逃さずに、見事な絶景とあわせてカメラに収めていくと良いでしょう!
- 大間越 影の浜海岸
- 青森 / 自然・景勝地
- 住所:青森県西津軽郡深浦町地図で見る
- Web:https://www.aptinet.jp/Detail_display_00004850.htm...