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尾瀬に行くなら!浅草発深夜特急「尾瀬夜行23:55」

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2019年8月13日更新

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浅草駅から改札まで

浅草駅の建物内に入ると、大きな電光掲示板の左端に、4番線乗り場、尾瀬夜行23:55の表示が!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto電光掲示板

この奥のエスカレーターと階段を登っていくと、改札があります。テンションあがりますね~!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto改札

改札横の駅員が控える窓口の前には、こんな掲示板がありました。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto改札前の掲示板

「ご入場の際にクーポン券を拝見いたします。お手数ではございますが、 FEELクーポン をお手元にご用意ください」と書かれています。へえ~、ここでは船車券は出さないでクーポンを出すんですね。

尾瀬夜行の改札は23時35分頃に始まります。この時刻になると浅草駅は登山装備の人がぞくぞくと集まってくるので、尾瀬夜行の存在を知らない一般客の人はちょっと異様に思うでしょう・・・。

ちなみに筆者が尾瀬を訪れた日は、関東では道路が冠水するほどの大雨でした。大雨になる予報がでていたので、夜行列車の利用客はほとんどいないんじゃないの!?と思っていましたがまったくの杞憂。悪天候が予想されるにもかかわらず、尾瀬夜行はなかなかの乗車率!尾瀬の人気はすごいですね。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto改札横からホームに入る登山客

尾瀬夜行は自動改札機からではなく、横にある入り口から入場します。駅員さんにFEELクーポンを渡すと、ポンっとスタンプを押してくれます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoクーポンを出して入場

いよいよ車内へ

ホームに停車する尾瀬夜行。ぴっかぴかの車両です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto尾瀬夜行

こちらは東武鉄道特急列車500系「リバティ」です。リバティは2017年の春に運行が開始された新しい車両で、英語では「Revaty」。これは造語だそうで、多線区での運行を実現する「Variety」と、路線を縦横無尽に運行する自由さ「Liberty」を組み合わせて(かつVarietyの文字を並びをかえてr(i)e・va・ty)、Revatyとなったのだそう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoRevaty
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto臨時

Revatyロゴと週末だけの「臨時」の電光掲示板がきらめきます!車体の外に号車番号はありませんが、尾瀬夜行は3両編成の運行なので迷うことはありません。先ほど入場では「FEELクーポン」をつかいましたが、「船車券」に座席番号が記載されているので、指定席を探しつつ車内にIN!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto車内

開放的な天井と青を基調とした広めの座席がとっても快適そう!天井は東京スカイツリーのイメージである「白」を基調とし、川の流れをイメージした柔らかな曲線でつくられ、座席は江戸の伝統色「江戸紫」をモチーフにした配色だそう。

アームレストには、コンセントもあるので寝ている間にスマホを充電することもできます。車内には無料Wi-Fiも飛んでいますが、寝てしまうのであまり出番はないかも。アームレストにはテーブルも隠されています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoコンセント
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoテーブル

トイレも広くてピカピカなのでこれは快適そう!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto広くて多機能なトイレ

浅草駅~会津高原尾瀬口

23時55分になると、列車は浅草駅を発車します。この後、北千住、新越谷、春日部で乗客を乗せたあと、終点の会津高原尾瀬口に3時18分に到着します。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoやや暗くなる照明

春日部を過ぎると、車内の電気も少し暗めになりました。快適な休息のためにアイマスク、耳栓、ネックピローなどお忘れなく。それではお休みなさい…。

ーーーはっ!!結構爆睡して、気づけばあっという間に、終点の会津高原尾瀬口に到着です。3時18分に停車してしばらくたっているようで、ホームに出ている人もちらほらいます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto会津高原尾瀬口到着

この後4時10分頃に乗り換えのバスがやってきますが、それまでしばらく車内で休憩です。ちょっとホームをうろうろしてみましょう。さすが3時台!空は真っ暗です!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto真っ暗な駅前

ホームには「あいづこうげんおぜぐち」の文字が。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoバスがくるまで乗客を乗せて停車するリバティ

そのほかにもホームには駅名標が2つあって、この機会にバシバシ記念撮影しておきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto駅名標①
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto駅名標②

写真を撮ったり、トイレに行ったりしているうちに3時40分となり、車内に「間もなくバスが入ってくる」というアナウンスがあり、乗客はごそごそと外にでる準備を始めます。

会津高原尾瀬口
福島 / 駅・空港・ターミナル
住所:福島県南会津郡南会津町滝原字羽根子1056-1地図で見る
電話:0241-66-2329
Web:http://www.yagan.co.jp/eki/aizukogen.html

バス乗車

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto列車を降りる乗客たち

準備のできた人から次々に列車を後にし、駅舎へ向かいます。まだ辺りは真っ暗な中、駅舎の中からもれてくる光がまぶしい!この時間だけはリバティの乗客で駅を独占しているので、なんだかちょっとうれしいです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoまだ暗い中、駅の中には灯りが

こんな早朝から(3時台ですよ・・・)、駅員さんがさわやかに我々を出迎えてくれます。もう早朝からテンション上がりすぎて「おはようございます!」と叫びたい気分ですが、他にも乗客がいるので、控えめな会釈で通過します。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto早朝に駅員さんがお出迎え

その後、長い通路を歩いて・・・

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto通路

待合所に到着。お手洗いがあるので、ここで用をすませておきます。バスが到着するのは4時10分ごろなので、それまでベンチで待つ人や、

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto待合所

外の空気にあたりながら、バスを待つ人とさまざまです。待合所とトイレのある会津高原駅プラザの周囲はまだまだ薄暗い景色です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto会津高原駅プラザ

そして4時10分過ぎ、辺りが白みはじめたころ、3台のバスが駐車場に入ってきました。バス乗車のため長い列ができています。ここでは係の人が人数を数えながら、バスの乗車人数分、きっちり乗せていきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoバスの乗車待ち

で、この行列に並ぶ人と、並ばない人がいて、並ばない人は最後の車両を狙っているのです。理由は・・・

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto空いている3号車

車内がめちゃめちゃ空いているからなんですねー。尾瀬夜行の乗客がもし完全に満席だったら、ここまで空きは無いかもしれませんが、(幸運にも?)この日は大雨予報の日で、やや空席もあったことが幸いしました。4時20分にバスが発車し、登山口がある尾瀬御池に5時50分、 尾瀬沼山峠に6時10分に到着します。それまでバスで再びお休みタイムとなるので、リラックスして過ごしたいですよね。空いていれば、1人で2席使うこともできるので、ゆっくり過ごせます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoバスで再び就寝

バス内のお楽しみ

さて、バスに乗るとFEELクーポン回収のため、運転手さんが車内をまわります。その後、ちょっとしたお楽しみがあって、限定ピンバッチが配布されるんです。尾瀬夜行に乗った人しかもらえない、持ってる人は尾瀬夜行に乗った証!嬉しすぎる・・・!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto限定バッチ

さて、バスが発車ししばらくウトウトすると、バスは尾瀬の山々が見渡せる絶好のビュースポットでいったん停車。写真撮影タイムです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto車内から見た景色

ま、この日はあいにくの雨模様でしたが、雰囲気は伝わります・・・かね?

終点の尾瀬沼山峠に到着

バスは定刻通り、6時10分に終点の尾瀬沼山峠に到着しました。夜行列車とバスでの細切れの睡眠で、ちゃんと眠れるのか不安だったけれど、びっくりするほどよく寝れました。電車やバスってついつい寝ちゃいますよね。あの独特な揺れと、車両を動かすときにでる低い周波数の音が、人間を眠りにいざなうという説もあるようです。今回もいい塩梅で眠れる要素が詰まっていたんでしょう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto檜枝岐村営 沼山峠休憩所

バスの降車場の前には、檜枝岐村営 沼山峠休憩所があります。この日は予報通りなかなかの雨で、早速軒先でレインウエアを身に着けます。早朝から休憩所の中を利用することもできて、モンベルの登山ウエアなどが販売されています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto休憩所内

休憩所の横にはトイレもあります(チップ制:100円)。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoトイレ

休憩所の目の前は、登山道入り口です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto登山道入り口

準備バッチリ!それでは行ってきま~す!尾瀬のご紹介は、こちらの記事をご参照ください!

尾瀬夜行23:55
浅草・上野・谷根千 / 乗り物
住所:浅草、北千住、新越谷、春日部~会津高原尾瀬口地図で見る
Web:https://tobutoptours.jp/dom/oze/

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