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【4】メルボルン生まれのコンセプトショップ「CIBI(チビ)」
「CIBI(チビ)」は2008年にオーストラリア・メルボルン生まれのコンセプトストアです。心地よい「空間」「デザイン」「食事」にこだわり、ライフスタイルを楽しむための様々なエッセンスを提供しています。因みに、オーナーのMegumi TanakaさんとZenta Tanakaさんは日本人のご夫婦なんです。
「CIBI 東京店」は運送会社の倉庫を改装して、2017年9月にオープンしました。コンクリートの無機質な荒々しさと木の温かさのコントラストが、CIBIの世界観を感じさせます。奥はカフェスペース、手前には日本のものづくりに着目したCIBIらしいセレクトの質の良いアイテムが並びます。
メルボルンと言えば「コーヒー」ということで、こちらに訪れたら是非コーヒーを飲んでみましょう。エスプレッソベースで滑らかなミルクが特徴のオーストラリア名物「FLAT WHITE(フラットホワイト)」を飲めば、谷根千に居ながらにしてメルボルン気分を味わえてしまいます。
- CIBI 東京店
- 浅草・上野・谷根千 / カフェ・喫茶店 / モーニング・朝ごはん / ブランチ
- 住所:東京都文京区千駄木3丁目37-11地図で見る
- 電話:03-5834-8045
- Web:https://www.cibi.jp/
【5】羽釜ご飯でおにぎりランチ「利さく」
千駄木駅の近く、不忍通り沿いにある「おにぎりカフェ 利作」は、羽釜で炊いた群馬県産コシヒカリと厳選された素材で作られた「おにぎり」がメインのカフェです。
ランチメニューは「週替わりランチ (¥800)」、好きなおにぎり2個とスープが選べる「Aセット (¥800)」、4種類のお惣菜が入ったお重とおにぎり1個とスープが付く「Bセット(¥1,000)」の全部で3種類。
こちらは、おにぎりに「ちりめん山椒」と「鮭すじこ」、スープに自家製つくねの豚汁をチョイスした「Aセット」です。オーダーしてから一つ一つ丁寧に握られるおにぎりは、柔らかすぎず固すぎず絶妙な握り加減でとっても美味しい。温かいおにぎりと豚汁が、町歩きで疲れたお腹を癒してくれます。
- おにぎりカフェ 利さく
- 浅草・上野・谷根千 / 和食 / ランチ / モーニング・朝ごはん
- 住所:東京都文京区千駄木2-31-6地図で見る
- 電話:03-5834-7292
- Web:https://www.risaku-tokyo.com/
【6】樹齢90年のヒマラヤ杉が目印「みかどパン店」
ランチでお腹がいっぱいになった後は、谷中名物のくねくね曲がった路地「へび道」など、いろいろ街中を散策してみましょう。特に目的地がなく自由気ままに歩いているだけでも、住宅街の間にふとオシャレなカフェや通好みのお店が現れるのがまた面白いです。
へび道を進み、寺社エリアの小道を抜けて行くと突如現れるのが、この大きなヒマラヤ杉と木の根元に寄り添うように建っている「みかどパン店」です。今では谷中のシンボル的な存在になった樹齢90年以上のヒマラヤ杉ですが、元々お店の脇で鉢植えで育てていたものだというからビックリです。
「パン店」とうたっていますが、現在はラスクやクッキーなどのお菓子を売るお店になっています。残念ながら店内は撮影禁止ですが、明治後期の長屋として生まれ、昭和の空襲をくぐり抜け、平成〜令和を駆け抜けている歴史ある建物は、何とも趣があり一見の価値ありです。
【7】レトロな喫茶店「カヤバ珈琲」
言問通りを歩いていると、上野桜木の交差点で突如として現れる古民家は、建物好き、レトロ好きにはあまりにも有名な大正5年創業の「カヤバ珈琲」です。出桁造りの町家風の外観、昭和の純喫茶を思わせるレトロな看板や佇まいなど、どこを切り取っても絵になります。
オーナーが亡くなって一時閉店していたこともあるそうですが、NPO法人や地元有志の協力もあり、外観は当時のままを残し内装をリノベーションして、2009年に新生「カヤバ珈琲」として復活しました。谷中の盛り上がりの立役者となったカヤバ珈琲は、昔と変わらず、今でも地域住民の憩いの場になっています。
- 写真:Mayumi Iwasakiコーヒーとココアを割った看板メニューの「ルシアン(¥500)」は、当時のメニューの再現
- 写真:Mayumi Iwasaki一番人気のタマゴサンド(¥500)はモーニングにもぴったり
当時のカヤバ珈琲のメニューを再現したものだというコーヒーとココアを半分づつで割った「ルシアン」や、厚焼き卵をパンで挟んだ一番人気の「タマゴサンド」は、ここに訪れたら試したいメニューの一つです。
甘すぎず抹茶のほのかな苦さが心地いい「抹茶のガトーショコラ」は、コーヒーと相性抜群。HONO ROSTERIAのロースト&ブレンドによるカヤバオリジナルコーヒーは、バランスも良く、とてもすっきりとした味わいです。
インテリアの一部や小物、椅子などは今でも当時のものを使用しており、昔ながらの急な階段を上って2Fに行くと畳敷に卓袱台が置かれ和な空間が広がっています。ノスタルジックな雰囲気に浸りながら、独特の居心地の良い空間でコーヒーブレイクしてみてはいかがでしょうか。
- カヤバ珈琲
- 浅草・上野・谷根千 / カフェ・喫茶店 / 一人旅 / モーニング・朝ごはん
- 住所:東京都台東区谷中6-1-29地図で見る
- 電話:03-3823-3545
- Web:https://twitter.com/kayaba_coffee
【8】元銭湯のギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」
「SCAI THE BATHHOUSE(スカイ・ザ・バスハウス)」は築200年の銭湯「柏湯」をリノベーションしてできた現代アートのギャラリーです。国内外問わず新進気鋭のアーティストの作品をここから発信しています。歴史ある建物とモダンアート、一見混ざり合わない両極端なものが無理なく融合している、谷根千らしさを感じるスポットです。
- スカイ・ザ・バスハウス
- 浅草・上野・谷根千 / ギャラリー
- 住所:東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡地図で見る
- 電話:03-3821-1144
- Web:https://www.scaithebathhouse.com/ja/
【9】古民家再生した複合施設「上野桜木あたり」
カヤバ珈琲から歩いて2分の場所にあるのが、築80年の古民家3軒をリノベーションしてできた複合施設「上野桜木あたり」です。
表通りに面している1号館にある「谷中ビアホール」では、ここでしか飲めない「谷中ビール」をはじめ、常時8種類のクラフトビールを用意しています。レトロな空間で地域に根付いた所縁あるお酒を楽しめるのは街歩きの醍醐味ですね。
- 谷中ビアホール
- 浅草・上野・谷根千 / 居酒屋・バー
- 住所:東京都台東区上野桜木2-15-6 上野桜木あたり 1-1F地図で見る
- 電話:03-5834-2381
- Web:https://www.instagram.com/yanakabeerhall/
裏の2号館にある塩とオリーブの専門店「おしおりーぶ」は、「塩」と「オリーブオイル」にこだわったセレクトショップです。オリーブオイルのテイスティングもできますが、オリーブの葉をベースにした、オリーブティーやオリーブラテなんていう珍しいドリンクもあるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
- おしおりーぶ
- 浅草・上野・谷根千 / その他グルメ
- 住所:東京都台東区上野 桜木2-15-6あたり2-1F地図で見る
- 電話:03-5834-2711
- Web:http://oshiolive.jp/
3号館にある「みんなのざしき」とエントランスにある路地「みんなのろじ」は、地域のコミュニティスペースです。路地では定期的にマルシェやイベントが行われたりもするそう。夏にはここで水遊びや花火ができそうな趣があり、まさにふらっと訪れて井戸端会議が始まりそうな外に開かれた空間です。古民家を新しく再生することでオシャレでありながら、より地域に密着した場になっています。
- 上野桜木あたり
- 浅草・上野・谷根千 / その他スポット / インスタ映え
- 住所:東京都台東区上野桜木2丁目15−6地図で見る
- Web:https://uenosakuragiatari.jp/
【10】レンタルもできる「Tokyobike Shop&Rentals 谷中 」
オシャレな街乗り自転車として海外でも人気の「Tokyobike(トーキョーバイク)」の本店も谷中にあります。江戸時代から続く酒屋さん「伊勢五本店」の建物をリノベーションした店内から漏れる光が、建物の雰囲気にマッチして何とも味わい深いです。こちらはレンタルショップも併設しているので、オシャレな自転車をレンタルして谷根千巡りをするのもいいですね。
- トーキョーバイク ショップ&レンタル 谷中
- 浅草・上野・谷根千 / レンタサイクル / その他ショッピング
- 住所:東京都台東区谷中4-2-39地図で見る
- 電話:03-5809-0980
- Web:https://tokyobike.com/
【11】文化財にも指定されている「観音寺」の「築地塀」
Tokyobikeを出て日暮里駅方面に向かう途中、何とも情緒ある通りに出ます。こちらは江戸時代に築造されたという観音寺の、瓦と粘土を交互に積み重ねた「築地塀」というもの。江戸時代にはよく見られたものですが、現存しているのは大変珍しいそうです。国登録有形文化財にも指定されています。
- 谷中 観音寺
- 浅草・上野・谷根千 / 寺
- 住所:東京都台東区谷中5-8-28地図で見る
- 電話:03-3821-4053
- Web:http://yanaka-kannonji.jp/
谷根千散歩で古き良き日本に出会う
観音寺の築地塀を抜けたらスタート地点の「谷中せんべい」に到着してお散歩終了です。
今回ご紹介したコースは距離にして約4km。駆け足でご紹介しましたが、ここで紹介したのはほんの一部。他にも数えきれないほど素敵なスポットがたくさんあります。皆さんも気になる場所があれば、ぜひお腹を空かせて出掛けてみてはいかがでしょうか。