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6.聖ミカエル教会【Sint-Michielskerk】
聖ミカエル橋のすぐ脇に立っている11世紀に建てられた歴史の古い教会。高い塔が無いのでヨーロッパの教会としては何が物足りない気がします。当初この教会は134mの塔を建築する予定でしたが経済的に困難となり、1828年に未完成の塔に屋根が取り付けられ今の姿になっています。
教会には数多くの絵画や彫刻が見られますが、その中にはアントーン・ファン・ダイクの描いた『キリストの磔刑』が飾られています。ちなみに、彼の描いた絵画の一つとして、メヘレンの聖ロンバウツ大聖堂にも、有名な祭壇画があります。
聖ミカエル教会は14時にオープンするので、これまでお伝えしてきたルートで移動してくると、ちょうどいい時間になるでしょう。ただし、週末は閉まっているので訪問する際は念頭においてください。
- 聖ミカエル教会(ゲント)
- ベルギー / 教会
- 住所:Sint-Michielsplein, 9000 Gent地図で見る
- Web:https://visit.gent.be/en/see-do/st-michaels-church
7. 1898 ザ・ポスト【1898 The Post】
聖ミカエル橋から聖ニコラス教会に向かって歩いて行く途中にあるのが、その名前の通り1898年に建築が始まり郵便局として2001年まで使用されていた建物。中世の建築物ではないですがネオ・ゴシック様式のスタイルが、とてもゲントの街並と調和しています。
2017年からは38の客室を備える豪華なブティックホテルとして利用されていて、ホテル以外にもいくつかの店舗が建物の中にあるので、買い物をしたり食事をとることもできます。
- 1898 ザ・ポスト
- ベルギー / 建造物
- 住所:Graslei 16, 9000 Gent地図で見る
- Web:https://www.zannierhotels.com/en/
8.聖ニコラス教会【Sint-Niklaaskerk】
1898 ザ・ポストの反対側に位置しているが聖ニコラス教会。ベルギー・トゥルネー地区の青灰色の石で建てられた教会は、スヘルデ・ゴシック様式の最高傑作と言われています。元の教会は12世紀にロマネスク様式による小さな建物が存在していましたが、13世紀に新しく建築が始まり何世紀にも渡って増改築されてきました。
教会内には宗教的な素晴らしい絵画がたくさん飾られているので、じっくりと鑑賞するのもおすすめです。
- 聖ニコラス教会(ゲント)
- ベルギー / 教会
- 住所:Cataloniëstraat, 9000 Gent地図で見る
- Web:http://www.sintniklaaskerk.be/
9.ゲント市庁舎【Stadhuis】
聖ニコラス教会と鐘楼との間の通り(Botermarkt)には、ゲントの市庁舎が見られます。建物の歴史は1301年まで遡り、ルネッサンス様式とゴシック様式の2つが合体した珍しい建物で、見る位置によってファザードが全く異なります。筆者が訪れたときは、ゴシック様式側の建物が修復工事中でしたのでルネッサンス様式の建物だけを写真に撮りました。
歴史的な有名な出来事の一つに、1576年にカトリックとプロテスタントゲントが融和する、ゲント講和条約がこの市庁舎の中で結ばれました。市庁舎の見学は可能ですが、ガイド付きのツアーのみとなっています。
10.ゲントの鐘楼【Belfort Gent】
聖ニコラス教会と聖バーフ大聖の中間に位置しているのは、ユネスコの世界遺産に登録されている鐘楼。1313年に建築がはじまった鐘楼は、何世紀にもわたって時を告げたり監視塔としての役目を果たしてきました。
高さ91メートルの鐘楼には53個の鐘で構成されたカリヨンがあり、15分置きに自動演奏されます。その演奏の装置も間近で見ることができます。
博物館にもなっている一室には、1377年に塔の最上部に設置されていた守護の象徴的存在である、初代のドラゴンが展示されています。
鐘楼の展望台からは、フランドル伯居城よりもさらに高い位置からゲント市内が一望でき、西側には聖ニコラス教会を背景にした絶景が一面に見られます。
東側からは聖バーフ教会を背景とした素晴らしい景色。塔内にはエレベーターが設置されているので楽に上がることができますが、階段を使って移動することも可能です。
- 鐘楼(ゲント)
- ベルギー / 展望・景観 / 展望台
- 住所:Sint-Baafsplein , 9000 Gent地図で見る
- Web:https://www.belfortgent.be/en/home
11.聖バーフ大聖堂【Sint-Baafskathedraal】
こちらもゲントの偉大な歴史的建造物で、12世紀に建築が始まり16世紀に完成しました。教会の中には美術館に劣らない数多くの絵画が飾られています。その中のひとつ、1432年のファン・エイク兄弟のフーベルトとヤンとの共同作である祭壇画『神秘の子羊』はとても有名です。
教会内の写真撮影は禁止されているので、訪れた際にはじっくりと観賞しておきたいですね。なお、教会への入場は無料ですが『神秘の子羊』の展示室は有料となっています。
- 聖バーフ大聖堂
- ベルギー / 教会
- 住所:Sint-Baafsplein, 9000 Gent地図で見る
- Web:https://sintbaafskathedraal.be/en/index.html
ゲント・セント・ピータース駅への帰路
以上で日帰りモデルコースは一通り終了で、再びトラムを利用してゲント・セント・ピータース駅へと戻ります。
最後にご紹介した聖バーフ大聖堂最寄りの停留所は「Korenmarkt(コーレンマルクト)」なのですが、プラットホームが行き先ごとに分かれているので間違えないように!利用するのは「Veldstraat 通り」にあるプラットフォーム1番の停留所から、トラム1号線に乗ります。
- コーレンマルクト、プラットホーム1番
- ベルギー / 駅
- 住所:Veldstraat, 9000 Gent, Belgium地図で見る
最後に
ヨーロッパの各地には教会などの巨大な歴史的建造物が存在していますが、これほどまで一ヶ所に集中している場所はそう滅多にないでしょう。ゲントの街を全て見尽くすには1泊以上必要ですが、1日の街歩きでもこれだけ見て回れるので、ゲントに訪れる際にはぜひ参考にしてみてください!
※記事内のユーロから日本円への換算は、1ユーロ=120円で計算しています。