2023年6月、福岡大名ガーデン内に「ザ・リッツカールトン」がお目見えしました。九州には初上陸の隠れ家的なラグジュアリーホテル。興味津々の宿泊体験レポートです。
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生まれ変わりつつある天神の街
- 出典:www.crossroadfukuoka.jp提供:福岡県観光連盟
国内屈指の食のパラダイスとして知られる博多の中でも特に人気なのが天神と言われるエリアです。
その天神では福岡市が進行する大規模な再開発プロジェクト「天神ビッグバン」によって古い建物が耐震補強のため次々と建て替えられ、2026年までに60以上のビルや付随する施設等が生まれ変わる予定だそうです。
いくつものプロジェクトが進行する中、大名小学校跡地には2023年3月「福岡大名ガーデンシティ」という名前でザ・リッツカールトンも含めた複合施設が竣工されました。
もともとあった大名小学校は児童減少のため2014年に閉校しましたが、その後校舎はベンチャーのスタートアップを支援するレンタルオフィスなどに活用されていて、現在もそのまま継続されています。
また、校庭だった中庭を囲むようにオフィスビルやレジデンス、ショップやレストランが配置されていて、まさにガーデンシティという感じ。散歩がてら思い思いに過ごす人たちの姿も見られます。
そして、アーティスト支援のために福岡市が行なっている「Fukuoka Art Next」という取り組みの一環で、数々のアート作品の展示を楽しむことができるのも嬉しい点だと思います。
日本国内では7番目のザ・リッツ・カールトン
ザ・リッツ・カールトンは世界ホテルランキング第1位のマリオット・インターナショナル系列のホテルで、旅行会社調べの「泊まってみたいホテル」にも必ず登場する憧れのホテルブランドです。
『世界中の旅行者が自宅のようにくつろげるホテル』をコンセプトに高品質なサービスを提供するザ・リッツ・カールトンは、1997年の大阪進出を皮切りに東京や京都、沖縄などでも展開。中でも2020年に北海道ニセコにオープンした「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」は超高級リゾートホテルとして世界中から注目されています。
福岡は2023年6月に「食の都、福岡に佇む隠れ家的な天神のラグジュアリーホテル」というキャッチコピーで福岡ガーデンシティのオフィスビルの上層部にオープンしました。
今回、宿泊する機会があったので、その様子をレポートします。
ビルの17階〜24階に展開するくつろぎ空間
福岡大名ガーデンシティを象徴するビルの上層部が客室になっているので、1階のエントランスから直通エレベーターで上がった17階がフロントになっています。
建物に一歩み足を踏み入れた瞬間から『和』を感じさせる設えが出迎えてくれます。自然素材を使って仕上げられた直線的な壁面や飾られている創作物は、シンプルでありながら美しい日本の伝統美が感じられる空間になっていて、厳かな雰囲気がしました。
高層階なので、どこからでも博多の街が一望できます。ロビーではウエルカムドリンクのサービスがありました。
ロビーやカフェなどの至る所に福岡の伝統工芸を使った設えがあったり、調度品が飾られていて、まるで館内全体が美術館のような印象です。
客室は広くてとにかく見晴らしがいい!
19階〜23階まで客室は全部で167室あり、そのうち20室はスイートルーム。ツインやダブル、キングといったスタンダードな部屋は全147室で、スカイビューは遠くに脊振山系を見渡す天神の街が一望でき、他に大濠公園を望むパークビュー、博多湾を望むベイビューとどの部屋も抜群の眺望が自慢です。
50㎡の広々とした空間はラグジュアリーという形容詞がまさにぴったりで思わず「オシャレ〜!」と声をあげてしまいます。
そして、隅々まで行き届いたホスピタリティーに感動の嵐!
言葉で伝えるより写真の方が一目瞭然なので、できるだけたくさん写真を掲載しておくことにします。
部屋の中央にはスケルトンのバスルームが設置されていて、全てにおいて高級感を醸し出していますが、ガラス張りで丸見えじゃない⁈と思われたあなた、安心してください。隠せます^_^
一見なんだろう?と思って開けてみたらミニバーでしたが、そのラインナップは半端じゃありません。さすが福岡だけあって『めんべい』も入っていましたが、ちょっと高級な感じでした。一般庶民は怖いので見るだけで終了(笑)
部屋着やアメニティも洗練されていて、滞在することがステイタスだと痛感できます。
経済的に余裕があれば2泊以上したい快適さ
調べてみると普通に宿泊した場合、1泊10万円以上するみたいなのでセレブじゃなければ気軽には利用できないと思いますが、何かの記念日とか特別な機会にぜひお勧めしたいホテルです。
館内全体の空気感やスタッフの雰囲気もとても良く、世界でもトップクラスの評価を得ているのが体感できました。
食事に関してですが、実は本来の目的が屋台に行くことだったため、ホテルのレストランは利用しませんでしたが、天神という立地なのでむしろ街中で楽しんだ方がいいのではないかと思いました。
(取材日:2023年2月29日)