学問の神様を祀る太宰府天満宮に、国内最大規模を誇る九州国立博物館。太宰府は、温泉あり、グルメあり、歴史ありの注目エリアです。たくさん歩いて一休みしたい時におすすめなのが、喫茶店「風見鶏」。約140年前に建造された旅籠をリノベーションした、大正レトロな珈琲店です。
この記事の目次表示
140年前に建てられた旅籠をリノベーションした珈琲店
太宰府駅から徒歩1分、参道沿いにどっしりと重厚感ある建物があります。喫茶店「風見鶏」です。江戸後期に建てられた旅籠がリノベーションされ、140年の時を越えて今なお活躍しています。まるで大正時代にタイムスリップしたような趣ある佇まいです。
玄関の軒唐破風(のきからはふ)と、2階の千鳥破風(ちどりはふ)が美しいです。長年雨風にさらされた青銅は、濃淡のある瑠璃色(るりいろ)に変色しています。
大正ロマン漂うインテリアに、うっとり
店内は懐古趣味に満ちた、落ち着いた雰囲気です。陽の光に輝くステンドグラス、磨き上げられた飴色の調度品たち。賑やかな太宰府の参道とは思えぬ静けさです。
店内のいたるところに飾られているのは、季節に合わせた和風の小物たち。日本古来の繊細な美しさにしみじみと感じ入ることができます。
店内に置かれたアンティークオルゴールたちは、リクエストすれば音色を聴かせてもらえます。「風見鶏」にいらした際は、ぜひ注文してみましょう。オルゴールの音色を聴きながら飲むコーヒーは、一段と美味しく感じられますよ。
爽やかな香り、マイルドな酸味と苦味がたまらない自家焙煎珈琲
自家焙煎珈琲の良さをストレートに味わいたかったので、「ダッチアイスコーヒー(720円)」を注文しました。
やわらかい酸味と苦味を感じるコクの効いた味わいです。豆は、ブラジルコーヒーの代名詞ともいわれるサントスに、キューバのクリスタルマウンテンという銘柄を混ぜているのだそう。スタッフが1粒1粒丁寧に選別しています。
フレッシュには練乳が使われており、少し垂らすと、全体にまろやかさが増します。ホットコーヒーを注文した場合は、ウェッジウッドのカップでいただけますよ。食器による味の違いも、楽しみましょう。
1杯ずつ丁寧に淹れられたコーヒー、大正ロマン漂うアンティークな内装、140年の歴史を感じる外観。「風見鶏」のどれもが、私たちを非日常に連れて行ってくれます。太宰府に足を運ばれた際は、ぜひ一度行ってみてくださいね。
「風見鶏」の基本情報
- 店名 風見鶏
- 営業時間 9:00~17:00(季節によって変更あり)
- 電話番号 092-928-8685
- 定休日 不定休
- 住所 〒818-0117 福岡県太宰府市宰府3-1-23(西鉄太宰府線太宰府駅から徒歩1分)