奥入瀬渓流や八甲田山など全国的に有名な紅葉の名所がある青森県。黒石市の「中野もみじ山」もそれに劣らず綺麗な紅葉を見られる場所で、しかも入園料もなく気軽に行けるおすすめ紅葉スポットです。
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中野もみじ山とは?
1802年に弘前藩主津軽寧親公が、京都より約100種の楓の苗を取り寄せて、ここに移植したのが始まりです。今では秋になると沢山の観光客が訪れる、青森有数の紅葉の名所として有名になりました。
林の中には、津軽三不動と呼ばれる中野神社と不動館跡があり、敷地内には樹齢約200年のモミジとモミの木、樹齢500年から700年の大杉が生育しています。いずれも市の天然記念物に指定されています。
不動滝や神社までは比較的誰でも気軽に行けますが、神社左手から階段を登っていく観楓台や、神社右手の散策路は急な坂道や山道で、地図上で見るのとは違い思った以上に時間や体力を使います。
見どころ1:中野もみじ山全景
駐車場からもみじ山入口の鳥居に着く手前で、まず最初の絶景スポットがあります。下を流れる中野川を挟み、もみじ山の全景です。色とりどりの紅葉した木々を見ると、秋の気分を一気に高めてくれます。
見どころ2:樹齢200年のもみじ
鳥居をくぐり出店を横目に提灯がともる坂道を下ると、手が届くほど近寄れるもみじが出迎えてくれます。中でも樹齢200年のもみじの木はほかに比べて、太くたくましく、そして鮮やかに色づいています。
見どころ3:不動滝
もみじの木々が並ぶ広場のすぐ下には川があり、目の前には不動滝が流れています。紅葉と滝のコラボレーションは見ごたえがあります。
広場からでも十分に見られますが、階段を下りて石の河原に行くこともできます。少し水しぶきを感じられるくらいの距離です。
見どころ4:中野神社
橋を渡って広場を抜けると、中野神社の赤い鳥居が目に入ってきます。この先を右手に行くと、たくさんの木々に囲まれた木漏れ日の小径を通る散策コース、左手に行くと、樹齢約600年の大杉観楓台へと続く階段になります。どちらも坂道ですので、ここでいったんお参りして休憩してから進みましょう。
見どころ5:木漏れ日の小径
神社の右手に進むと、木漏れ日の小径を通りながら一周できる散策コースになっています。オオモミジ、ヤマモミジ、ウチワカエデなど様々な種類の色づいた木々を楽しめます。
勾配がありますので、スニーカーなどで行ったほうがいいです。また、一周するには40分程度かかりますので軽装の方はご注意ください。
見どころ6:観楓台
神社左手の階段を進むと、観楓台というエリアへ続く道となります。観楓台では、一面がまるで落ち葉の絨毯をしいているかのような幻想的な光景が見られます。
赤や黄色に染まった落ち葉と、葉が落ち隙間できた木々から差し込む光がなんとも素敵な雰囲気を醸し出します。
見どころ7:ライトアップ
紅葉が見頃になると、期間限定で不動滝付近がライトアップされ、夜には幻想的な雰囲気が楽しめます。昼間とはまた違った雰囲気を楽しめますので、昼夜どちらも行ってみたいですね。
また、新型コロナウイルス感染症拡大のため2021年のライトアップは中止されていますので、今後の開催については公式サイト等で事前に確認したほうが良さそうです。
- 中野もみじ山
- 青森 / 紅葉 / 絶景
- 住所:〒036-0405 青森県黒石市南中野不動舘27地図で見る
- Web:https://kuroishi.or.jp/sightseeing/nakanomomijiyam...
見頃とアクセス
見頃は10月中旬~11月中旬です。この時期は入り口付近に出店が出たり、多くの観光客が訪れます。混雑する場合もありますのでご注意ください。
車の場合は、東北道黒石ICから十和田方面(国道102号経由)へ約10分です。やすらぎの駐車帯という無料駐車場が近くにありますが、大型バスも停車可能で混雑する場合もあります。付近にある個人の有料駐車場か、もしくは津軽伝承工芸館(徒歩約12分)の駐車場であれば無料で利用できます。
バスの場合は、黒石駅から約30分です。大川原線であれば「中野神社前」バス停、または「板留」「虹の湖」「温川線」行きバスであれば「中野南口」バス停で下車してください。
- やすらぎの駐車帯(国道394号)
- 青森
- 住所:青森県黒石市南中野家岸地図で見る
- 津軽伝承工芸館
- 青森 / 博物館 / 女子旅
- 住所:青森県黒石市袋富山65−1地図で見る
- 電話:0172-59-5300
- Web:http://www.tsugarudensho.com/
この記事を書いたトラベルライターから一言
奥入瀬渓流などは全国的に有名で混雑し、見頃になると例年周辺の宿も取りにくい状況になることもしばしばです。中野もみじ山は、奥入瀬渓流周辺よりも見頃が遅いので、青森の紅葉を見逃した!と思ってもまだ間に合います。是非訪れてみてはどうでしょうか?(dory)