タイに世界遺産は5つありますが、そのうちの一つが「古都アユタヤ」。バンコクから北に約80kmに位置するアユタヤに所在し、中世・アユタヤ王朝(1351年~1787年)時代の遺跡群から由緒ある歴史を感じることができます。
この記事の目次表示
タイが誇る世界遺産・古都アユタヤ
タイの世界遺産の中でも最も有名な古都アユタヤ。バンコクから北に約80kmと日帰りで行ける距離です。ここでは、200年以上も前に国の中心地として栄えたアユタヤ群の遺跡を見ることができます。今回はアユタヤ遺跡の中でも、3か所の見どころをご紹介します。
1.ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
ここは1357年にアユタヤ王朝初代のウートン王が、セイロン(現スリランカ)留学から帰国した僧侶たちのために建てた建造物と言われています。真ん中にある階段は上ることができ、上から周りを眺めると、遺跡や御釈迦様が並び、古きアユタヤ時代の歴史を感じられます。(入場料20THB※日本円で約66円)
ワット・ヤイ・チャイ・モンコンの涅槃物
こちらは境内にある寝釈迦です。漆喰で造られた巨大な涅槃物で、釈迦が入滅する際の姿を表しています。足裏にコインを貼ってお願い事をすると、願いが叶うといわれており、大人気のパワースポットです。
ワット・ヤイ・チャイ・モンコン内の寺院
こちらは今でも地元の人たちから信仰の高い寺院です。多くのタイ人の方々がお祈りをしており、タイ人の信仰深さを垣間見ることができます。観光客も一緒にお祈りすることが出来ますので、一度体験してみるのもいいかもしれません!
寺院の前で、お供え用のお花とお線香のセットを購入することができます。(1セット20THB※日本円で約66円)お線香には紙が挟まってますが、この中には金箔が入っています。御釈迦様の自分が治したい部位にこの金箔を貼ると治ると言われています。
- ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
- アユタヤ / 社寺・教会
- 住所:Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya地図で見る
- 電話:+66 35 242 640
- Web:http://www.watyaichaimongkol.net/
2.ワット・プラ・シーサンペット
ワット・プラ・シーサンペットにはアユタヤ王朝初期には元々宮殿がありましたが、現在はシンボル的建物である3つの仏塔が所在しています。3つの仏塔には、トライローカナート王・ラーマーティボーディー2世・ボーロマラーチャーティラート3世の3人の王の遺骨が眠っています。(入場料50THB※日本円で約160円)
3つの仏塔には上ることができますが、結構急な階段であるため注意が必要です。注意深く上り後ろを振り向くと、周辺の綺麗な景色や遺跡などが見え素晴らしい景観が広がっています。アユタヤ王朝の一時代を気付いた王たちが眠る遺跡で、そっと深き重き歴史を感じませんか。
- ワット・プラ・シー・サンペット
- アユタヤ / 社寺・教会
- 住所:Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya地図で見る
- 電話:+66 35 242 284
- Web:http://www.ayutthaya.go.th/eng_travel.htm
3.ワット・プラ・マハタート
こちらはアユタヤ遺跡の中でも最も有名なスポットではないでしょうか。かつては塔の頂上が黄金に輝いていた寺院があった場所ですが、ビルマ軍の侵略により寺院が壊され仏頭が切り落とされました。その後いつしか偶然にも木の根から顔を出す現状の姿へとなっています。神聖な木として今でも多くの人がこの木の前で手を合わせています。(入場料50THB※日本円で約160円)
時間によっては儀式が執り行われており近くまでいけないこともありますが、その場合はそっと後ろから眺めましょう。近くまで行ける場合は、一緒に写真を撮ることもできますが、仏像の頭部より下になるようしゃがんで撮るのが礼儀となっています。
周辺には頭部のない仏像や壊された仏塔などが残っており、ビルマ軍によって攻撃された残虐さも残しつつアユタヤ王朝時代の名残も残っています。その歴史は後世へと引き継がれ、今もなお堂々とそびえ立つ仏塔や見ると悲しみさえも感じ、感慨深いものもありますが、アユタヤに訪れる際は外せないスポットです。
- ワット・プラ・マハタート
- アユタヤ / 社寺・教会
- 住所:Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya地図で見る
アユタヤへはオプショナルツアーに参加するのがおすすめ
アユタヤへ行く方法は、自分で行くのであれば一般的に5種類あります。バス・電車・船・トゥクトゥク・タクシー。電車やバスでアユタヤまで行き、そのあとトゥクトゥクやタクシーで回るという人や、すべてタクシーなど行き方は様々ですが、おすすめはアユタヤの主要スポットを廻るオプショナルツアーです。
アユタヤ遺跡はそれぞれのスポットが少し離れています。時期にもよりますが、タイは比較的暑い日が続きます。そんな中のアユタヤ観光は体力も奪われますし、時間も労力もかかります。そこですべてまとめて連れて行ってくれるオプショナルツアーが体力的にも楽で迷わず辿りつけるためおすすめです。
オプショナルツアーは、日本でも現地滞在中でもインターネットで申し込み可能ですので、予定が決まり次第お申込みすることをおすすめします。現地オプショナルツアー専門会社のveltraやH.I.Sのオプショナルツアーはアユタヤのオプショナルツアーだけでも数種類あるうえ、ネットだけで予約が完結するため利用しやすいです。
さいごに
「微笑みの国」と言われているタイですが、アユタヤの歴史をひも解くと、重き神聖な世界を感じることができます。歴史から学ぶ信仰深さとゆったりとしたタイ人の人柄が「微笑みの国」と言われている所以かもしれません。ぜひバンコクを訪れる際は、歴史を感じるアユタヤまで足を運んでみてください!