イギリス南西部DorsetからEast Devonに位置する「ジュラシック・コースト」。2001年にユネスコ世界自然遺産に登録された広大な海岸線です。世界遺産には「Dorset and East Devon Coast(ドーセット及び東デヴォン海岸)」と登録されたので、こちらの呼び名でも親しまれています。
この記事の目次表示
ジュラシック・コーストとは?
世界遺産には珍しく、約155km続くイギリス海峡に面した海岸線がまるごと世界自然遺産に指定されています。その広さは約2,550ha!
この海岸線は「ジュラシック・コースト・ワールド・ヘリテージ」(Jurassic Coast World Heritage)と呼ばれており、2億5千万年前から始まる三畳紀、ジュラ紀、白亜紀へと続く中生代の地層が、世界で唯一連続して露出しています。これらの地層が出来た時代は恐竜が生きていた時代にあたり、アンモナイトやその他の化石が数多く見られる所です。
ジュラシック・コーストは、中生代のジュラ紀に形成された地層で、西ほど古く、東に行くにつれ徐々に新しい岩石で出来ています。
年間約50,000人の観光客が訪れ、そのうち約30%の人はお天気の良い7・8月に訪れます。この海岸線は約2時間半のハイキングコースになっていますが、コースは砂利道で、かなり急勾配のUp Downが続きます。季節によってはハイキングコース横は菜の花畑一面に覆われ、とても美しい風景が広がります。
地球の歴史を記憶した地層を目の前に、恐竜の時代へタイムスリップする事ができ、さらに絶景ポイントが何箇所もあるお勧めスポットです。
絶景人気スポットは何処?
恐竜の様なDurdle Door(ダードル ドア)
まるで恐竜の様に見える天然の橋(岩石がアーチの形状をして下部が開いているもの)「ダードル ドア」。「ダードル ドア」は波が侵食して出来た、ジュラシック・コーストの中でも最も人気のあるスポットの一つで、地質学の研究対象としても有名な場所です。
美しい入江Lulworth Cove(ラルワース コーヴ)
岸壁に囲まれたほぼ円形型の美しい入江「ラルワース コーヴ」。暖かい日には海岸で日焼けや海水浴を楽しんだり、ボートを借りて沖に出てみるのも良いでしょう。また、シャベル持参でアンモナイト等の化石を探すのもお勧めです。
その他にも見どころいっぱい
他にもダードル ドアの隣のThe Man O'War(マン オブ ウォー湾)やStair Hole(ステイヤーホール)なども人気のスポットです。
- マン オブ ウォー湾
- イギリス / 自然・景勝地
- 住所:West Lulworth BH20 5PU,united Kingdom地図で見る
ハイキングの後のお楽しみ
ハイキング後のお楽しみは、Devon地方のミルクを使って作られたアイスクリームやソフトクリーム。日本では味わえない濃厚な味なので是非お勧め。またお腹が空いた人は軽食を頂けるカフェなどもあります。カフェでの人気メニューは、たっぷりのダブルクリームといちごジャムを付けて頂く焼きたてのスコーン。
スイーツ ショップでは手作りのファッジなども購入出来ます。ファッジとはイギリス伝統のお菓子で、キャラメルに似ていますが、キャラメルより粘着力がなくしっとりしていて口の中でとろける様な食感です。日本では購入出来ないので、お土産にも良いでしょう。また、土産品店ではアンモナイト等の化石を見つけられなかった人のために、数々の化石なども販売しています。
どうやって行くの?
ロンドンからレンタカーで約3時間のドライブ。または電車でロンドンのWaterloo駅からSouthwest Trainの特急電車で約2時間かけてBournemouth へ行き、そこからレンタカーで約1時間のドライブ。レンタカーはマニュアル車も多いので、予約の際にはオートマ車かマニュアル車の選択及びカーナビ付きをリクエストしておく事をお勧めします。
ラルワースまでの田舎道のドライブ中には野生馬なども数多く見られるので、車を停車して撮影するのも。
靴や服装に注意!
ハイキングコースは、足場が悪い所や距離を歩くので、履き慣れたスニーカーやハイキングブーツなどで行く事をお勧めします。またイギリスの天候は不安定なので、常にウォータープルーフの上着を持参していると安心です。ハイキングコースは急勾配が多いので両手のあくリュックサックに荷物を入れ、水筒等の水分も持って行くと良いでしょう。トイレはカーパークにあるので、ハイキングに行く前に必ず済ませておきましょう。
- ジュラシック・コースト
- イギリス / 自然・景勝地 / 観光名所
- 住所:Jurassic Coast,United Kingdom地図で見る