今回は、滋賀県にある多賀大社をご紹介します。延命長寿や縁結びのご利益があるとされる大きな神社に、近江鉄道で行き、散策を楽しんでみませんか。参道には、個室で近江牛のランチがいただける食事処もあるので、訪れてみてくださいね。
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滋賀県多賀町にある「多賀大社」
多賀大社(たがたいしゃ)は、滋賀県多賀町にある神社です。ご祭神として、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)をお祀りし、延命長寿や縁結び、厄除けなどのご利益があるとされます。
広い境内には、拝殿、神楽殿、本殿といった立派な社殿のほか、豊臣秀吉の寄進によって造られたと伝わる太閤橋や書院などの建造物も見られます。
また、参道には門前町が形成され、特に正面鳥居付近には、土産物店、飲食店が集まっています。滋賀県内でも、人気や知名度ともに高く、休日や年末年始などは、多くの人で賑わっています。
近江鉄道に乗って多賀大社へ行こう
高速道路のインターチェンジが近くにあるので、多賀大社へは車で訪れるのが便利です。しかし、旅の気分を満喫するため、電車で訪れるのも良いかもしれません。
京都駅や滋賀県の大津、草津方面からは、JR琵琶湖線(東海道本線)の彦根駅まで乗り、近江鉄道に乗り換えると良いでしょう。駅の改札を出て、連絡通路を少し歩くと近江鉄道の彦根駅があります。切符は階段を降りたところにある券売機、窓口で購入しましょう。
最寄りの多賀大社前駅へは、こちらから八日市(ようかいち)、貴生川(きぶかわ)方面行きの電車に乗ります。運賃は、310円です。朝と夕方から夜間は、多賀大社前駅へ直通する電車も運行されているので、こちらを利用すると便利です。
なお、岐阜、名古屋方面からJR東海道本線、東海道新幹線でお越しの方は、米原(まいばら)駅から近江鉄道の電車を利用すると、乗り換え回数が少ないので楽かもしれません。米原駅では、新幹線、近江鉄道とも本数が少ないので、注意してください。
彦根駅を発車した電車は、途中の高宮駅から、多賀線に入ります。筆者が利用した時間帯は、直通電車がなかったため、こちらで向かいのホームに乗り換えました。車窓は、住宅が多くみられる市街地から、田園風景も見られるのどかな景色に変わります。
高宮駅から二駅で、多賀大社前駅に到着しました。無人の静かな駅ですが、観光案内所が併設されています。こちらにはコインロッカーがあるので、荷物が多い方は預けておくと楽に散策できるでしょう。
- 多賀大社前駅
- 滋賀 / 駅・空港・ターミナル
- 住所:滋賀県犬上郡多賀町大字多賀地図で見る
- Web:https://www.ohmitetudo.co.jp/railway/ride/station/...
多賀大社の参道を歩こう
多賀大社前駅を降り、左手を見ると、大きな鳥居が建っています。石造りの立派なもので、さすが大きな神社だなと思わされます。こちらから多賀大社の参道となっているので、散策してみましょう。
参道には、新旧のお店や民家が立ち並んでいます。絵馬通りと呼ばれており、昔から多くの参拝者で賑わっているそうです。現在では車で訪れる人が多いためか、筆者が訪れた際には、駅の近くは閑散としていました。休日やお正月、行事の際には、多くの人で賑わうのでしょう。
最初は、地元の人向けの日用品、洋服などのお店が多いですが、神社に近づくにつれて、カフェや食事の店といった観光客向けのものが多くなります。うなぎ料理を出す店などもあり、良い香りが漂っています。参道はきれいに整備されており、落ち着いた景観が心地よいです。
多賀大社の前まで来ると、飲食店、土産物店が立ち並んでいます。地酒や銘菓が店に並び、参拝者がお土産を選んでいる姿が見られます。多賀名物の和菓子「糸切餅」も販売しており、お茶とともにいただける店もあります。
こちらが参道の一番東側です。電車で来ると奥の方になりますが、国道に面しているので、車で来る方にとってはこちらが入口となるでしょう。
- 多賀大社表参道絵馬通り
- 滋賀 / 町・ストリート / 食べ歩き / お土産屋
- 住所:滋賀県犬上郡多賀町大字多賀地図で見る
- 糸切餅 元祖 延寿堂本舗
- 滋賀 / 和菓子
- 住所:滋賀県犬上郡多賀町多賀599地図で見る
- 電話:0749-48-0700
- Web:https://itokirimochi.com/
多賀大社境内を散策しよう
太閤橋
太閤橋(たいこうばし)は、多賀大社の正面鳥居をくぐった場所にある太鼓橋です。豊臣秀吉が、母の大政所(おおまんどころ)の病気平癒を祈り、米を奉納しましたが、それにより、この太閤橋と、後に紹介する奥書院庭園を築造したと伝わります。
この橋は、かなり急な傾斜となっています。筆者もゆっくりと慎重に登ってみましたが、少し怖く感じました。両脇には楽に通れる橋があるので、悪天候の際や、登るのが不安な方はやめた方が良いでしょう。橋の上に登ると、小さな川の流れが見えます。
御神門
太閤橋の前には、御神門があります。こちらが表門で、奥に手水舎や拝殿などの建物が配置されています。風格ある建築物は、多賀町の指定文化財となっています。
神馬舎
神馬舎は、神様がお乗りになる馬を繋いでおく建物です。神門をくぐって右手にあります。本物の馬を繋いでいる神社もわずかに存在しますが、木などで造られたものが多いです。こちらでも、実際のものと同じ大きさぐらいの木製の白馬が鎮座しています。
拝殿・本殿
神門をくぐるとすぐ、大きな社殿が見えます。拝殿や神楽殿が組み合わされた建築物で、多賀大社の代表的な景観となっています。
こちらが拝殿です。檜皮葺となっており、すぐ後ろの神楽殿からは、左右に回廊も延びています。神楽殿のさらに奥に幣殿、本殿があります。大社造の本殿は、正面からは屋根が少し見える程度となっています。
これらの社殿は、昭和の時代に建てられたものですが、樹木のある背後の景観に溶け込んでいます。もっと古いのではないかと思わされるほど、重厚で迫力ある建築となっています。