タイといえば、とてもきらびやかで古くから国民に愛されてきた寺院が多く存在する国ですが、チェンライ市内には真っ白い寺院「ワット・ロンクン」が存在します。タイで有名な元画家のアーティストが建築を手がけたというこの寺院には、現代風アートが多く含まれており、とても独特な雰囲気を放っています。
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タイの新名所、ワット・ロンクン
今回ご紹介するワット・ロンクンは、1997年、Chalermchai Kositpipat氏(チャルムチャイ・コーシッピパット氏)によって建てられたばかりの、タイの中でも新しい寺院の一つです。その建設はまだ終わっておらず、この先何十年もかけて建築を続けていくとのことで、まるでアジアのサグラダファミリアとも呼ばれています。
一面の白と銀
タイ国民は入場料が無料ですが、外国人観光客は50バーツ(約160円)の入場チケットを購入して中へ入ります。ゲートをくぐるとすぐ目の前に現れるのが、白い寺院を囲む池と、それをつなぐ一本の白い橋。
すべての建造物が白と銀で彩られ、一気に異世界へ引き込まれるでしょう。
その後、混雑している橋へ向かうと
目の前にお目当の寺院が見えてきました。
人間の欲を表した数々のモチーフ
寺院へ向かう橋の上で是非注目して欲しいのは、目の前にそびえ立つ白い寺院だけではありません。橋のすぐ横へ目をやると、無数の手や様々な表情をした人の顔が、いばらの中から飛び出しています。
さらにズームアップしてみてみると、その不気味さに思わず目が釘付けになるでしょう。(よーくみると、一本だけ赤い爪をした手があるので是非探してみてください。)
その後に現れる、寺院へ続く橋の上でも、たくさんのきらびやかなモチーフが。
寺院の中は…
ここまで凄い外見なんだから、寺院の中はどうなってるんだ!寺院の入口へ辿り着く頃には、そんな期待で胸がいっぱいでしょう。
寺院へ入る一歩手前で靴を脱ぎ、裸足で中へ入ると、そこには期待通りきらびやかな内装が。
残念ながら寺院の中は写真撮影が禁止ということでデータには残せないのですが、そこには現代風のタッチで描かれた壁画があり、集中治療室で死期を迎えそうな老人、生まれたての赤ん坊、更には日本の漫画キャラをはじめ多くのヒーローが描かれています。
なぜヒーローが寺院に?
ワット・ロンクンには、寺院内のみならず多くの場所に、ヒーローと呼ばれるアメリカン・コミックスのキャラクターや、日本が生んだ有名漫画キャラクターのモチーフが存在します。
これらのヒーローが描かれている理由は、ただ建築を手がけたチャルムチャイ氏がアニメ好きだから、という説もありますし、仏教における善悪を表している、という説もあります。
寺院以外の見所
もちろんワット・ロンクンにおける一番の見所は寺院そのものなのですが、本院以外にも見所はたくさんあるんです。
タイ版、絵馬に願い事を
日本で絵馬に願い事を書くように、タイの寺院でも願い事をしてみましょう。書き終わったものは廊下の天井部分に飾ったり、木の形に似た備え付けの場所に吊るしたりしましょう。
蓮の花にコインをいれよう
本院を出るとすぐ目の前に、人だかりができた白い小さなドーム型の建物があります。
中を覗くと井戸の中に蓮の花が。
この蓮の花びらに上手くコインを投げ入れることができると願いが叶うと言われており、多くの人がコインを投げ入れています。