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【栃木】島崎酒造・東力士が眠る洞窟を探検!世にも珍しい洞窟酒蔵を無料見学

取材・写真・文:

東京在住

2021年1月29日更新

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写真:ふるりえ

洞窟酒蔵、と聞いて、みなさんはどんなものを想像するでしょうか?洞窟で酒造りをしているの?なんだか怖そう・・・?など、さまざまな想像がめぐることでしょう。那須にあるこの酒蔵の実態をご紹介します。

この記事の目次表示

洞窟酒蔵で長期熟成酒造りに取り組む島崎酒造

栃木県那須烏山市にある島崎酒造は、嘉永(1849)2年創業。2代目熊吉の頃に、200年余りの歴史を持つ酒蔵庫を譲り受ける形で、現在の場所に移ってきたそうです。熊吉が無類の相撲好きだったことで「東力士」と名付けられた主力銘柄。現在、酒好きの間では「洞窟酒蔵」としてもその名を轟かせています。

1970年から大吟醸酒を中心とした長期熟成酒製造への取り組みを開始したという島崎酒造。長期熟成酒とは、酒造りをした後に、熟成させたお酒のことをいいます。島崎酒造では、日本でも珍しい洞窟を利用した日本酒貯蔵に取り組んでいます。

この洞窟酒蔵、実は電話1本で、一般の人でも見学ができるのです(土日祝、GW、お盆などは洞窟酒蔵開放日となっています。開放日以外は、前日までに予約が必要です)。

洞窟酒蔵、いざ探検!

予約時に集合場所として指定されたのは、洞窟酒蔵を持つ島崎酒造の醸造所兼販売店。そこから車で5分ほどの場所へ、蔵の人が案内してくれます。

木に囲まれ、なんとなく怖い雰囲気を醸し出す洞窟酒蔵の看板。見逃してしまいそうな外観は、案内がなければ道に迷いそうです。

  • 写真:ふるりえ洞窟酒蔵の看板。あやうく見逃しそうになる

酒蔵を思わせる建物はなく、数台の駐車スペースがあるだけ。それもそのはず。入口は、岩盤の上にこんもりと木が覆う、その一角にありました。

人ひとりが通れるほどの狭い入口。中は真っ暗です。冒険心に火を付けながら、歩を進めます。

  • 写真:ふるりえ洞窟酒蔵の細く小さい入口

第二次世界大戦の遺物に貯蔵される大量のお酒

実はこの洞窟、第二次世界大戦末期に戦車を製造するためにつくられた地下工場跡なのだとか。しかし、実際にはこの地下工場では戦車を製造することなく終戦を迎えたのだそうです。

  • 写真:ふるりえ洞窟酒蔵の長く続く通路

「洞窟酒蔵」といっても、酒蔵内で酒を醸造しているのではなく、主な機能は酒の貯蔵。年間平均10度前後、日光がまったく差し込まない真っ暗な環境は、熟成酒を造り出すのにこれ以上ない最高の環境なのだそうです。

洞窟の大きさは約12,000平方メートルの山1つ分で、野球場のグラウンドほどの広さとのこと。その中に、縦100メートルの通路が8本、横60メートルの通路が5本通っており、一升瓶で20万本の貯蔵能力があるのだとか。

一般のお客様からのお酒お預かりシステムもあり、5年~最大20年まで洞窟内に貯蔵することができるのだそうです。現在は10万本ほどが貯蔵されており、お客様のお名前やお子様へのメッセージが書かれた貴重なお酒がズラリと並んでいました。

  • 写真:ふるりえ洞窟酒蔵の中にはたくさんの貴重なお酒が眠る

『暗黒教室』映画撮影にも使われた洞窟

ひんやりとして真っ暗な洞窟はやっぱり少し怖く感じます。恐る恐る、碁盤の目状に走る通路を散策していると、コウモリに遭遇してしまいました。洞窟の高さは4メートルほど。頭上でコウモリが現れるにはあまりに近距離で、心臓が縮み上がってしまうほどでした。

これまで『暗黒教室』や『金田一少年の事件簿』などの映画のロケ地としても利用されたことがあるらしく、その雰囲気のリアルさにも脱帽です。

洞窟内で一杯

洞窟内には、なんとバーも併設されていました。案内をしてくれた蔵の人が電気をつけ、お酒のテイスティングをさせてくれます。そのラインナップの中に熟成酒がないのは残念なところ。これはぜひ、自ら洞窟貯蔵のお客様になるしかありませんね。

  • 写真:ふるりえ洞窟酒蔵の中にある酒バー

最後は島崎酒造で一杯

洞窟探検が終わると、島崎酒造に帰ってきます。広い売店には、島崎酒造のさまざまなお酒が並ぶほか、果物を使ったリキュール酒や日本酒を使ったアイスクリームなど、幅広いラインナップも揃っていました。

テイスティングもたくさんできるので、明るい店内の中、洞窟の恐怖を乗り越えたドキドキを沈めつつ、ゆっくりお酒の味を味わうことができます。

  • 写真:ふるりえ島崎酒造の売店店内にはたくさんの日本酒や日本酒関連商品が並ぶ
島崎酒造 どうくつ酒蔵
栃木 / 酒蔵 / 日本酒 / 工場見学 / 穴場デートスポット / 穴場観光スポット / 雨の日観光
住所:栃木県那須烏山市中央1丁目11−18地図で見る
電話:0287-83-1221
Web:http://azumarikishi.co.jp/

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※この記事は2017年9月22日に公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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この記事を書いたトラベルライター

日本と世界を繋げたい、お酒だいすき国際唎酒師
心惹かれるままに行きたい場所に行き、やりたい事に挑戦し続けていたら、気づけばこれまでに訪れた国は40以上、国内もほぼ全都道府県を制覇。見知らぬ土地を訪れるワクワク感に魅了され、アメリカ・イギリス・オーストラリアの3カ国に留学したり、ヨーロッパ周遊バスツアーに参加したり、2016年はバックパックを背負って世界一周してきました。現在は、某Webメディアで編集・ライター業に携わりながら、世界各地の魅力を日本の皆様に発信しています。
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